2025年1月8日水曜日

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ガイドさんと回る母島半日ツアー (14) 「ツアー終了!」

 

母島で「ここは見ておきたかった」と思っていた「北港」をしっかりと堪能したので、あとは「ははじま丸」が待つ沖港に戻るだけです。時間は既に 12:52 で、出航まであと 1 時間ちょいしかありません。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2024 年 4 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

Google マップによると、「母島北港」から「沖港船客待合所」までは 10.2 km(「静沢の森」経由)で車での所要時間は約 24 分とのこと。最悪、出航 15 分前まで沖港に着けばいいので、なんとか間に合いそうでしょうか。


ガイドのカノープス母島さんは、流石は慣れたもので「まぁ間に合うでしょう」と口にしつつ、「間に合わなかった場合でも、別の方法があると言えばあります」とおっしゃいます。えっ……と思って詳細を伺ったところ、「漁船をチャーターすればいいんです」とのこと(笑)。

ちなみにお値段は十数万円とのこと(記憶違いだったらすいません)。現実的では無いものの、後払いでいいなら払えない額でも無いところがポイントでしょうか。ちなみに法的なあれこれをクリアしているかどうかは聞きそびれました。

お金の話と言えば、母島ではガソリンがリッター 284 円なのだそうです(!)。「父島では 210 円でしたよ」と話したところ、やはり「えーっ」という反応が。輸送費が上乗せされるので高くなるのは当然なんでしょうけど、それにしても差が大きいですよね。需要や備蓄量の違いがそのまま価格に反映しているのでしょうか。それにしてもあまりに酷いので、(父島も含めて)減税や免税も必要なのでは……?

母島には専業のガイドさんはいないとのことで、カノープス母島さんも介護施設で働きながらガイドをされているとのこと。介護施設で高齢の方から聞いた話をガイド業に活かしているのだそうです。そういった背景もあってか、話題の引き出しも豊富で、北港から沖港まではひたすら移動するだけだったのですが、その間も退屈させられることが無かったのは流石でした。

カメの産卵場

30 分ほどで北港から「ははじま丸」の待つ沖港に戻ってきました。岸壁の内側は漁港になっていて、漁船が出入りしています。
まだ時間はあるということで、沖港の南にある「脇浜なぎさ公園」にやってきました。ここは砂浜が整備されているのですが、手前に石垣で囲まれた場所があります。
石垣で囲まれた砂浜は「カメの産卵場」とのことで、よく見ると……何かいますね?
「カメの産卵場」はフェンスで囲まれていて、人の出入りを排除することでカメが安心して?産卵できるようにしているみたいです。

カメを従えて矢を番える?

「脇浜なぎさ公園」の南端(市街地とは反対側)には巨大な屋根のついた広場とステージらしきものがあります(イベント会場なんでしょうね)。
その向こうの山上には「鮫ヶ﨑展望台」の休憩舎と、横には銅像みたいなものが……
カメを従えて矢を番える女性の像……でしょうか? ピクセル等倍だと流石に画質面で厳しいですね……。

ははじま丸 チケット売場

「沖港船客待合所」に戻ってきました。楽しく実りの多かった半日ツアーも、これで終了です。
チケット売場で帰りの「ははじま丸」の乗船券を購入します。各種クレジットカードや交通系 IC カードが利用可能ですが……
交通系 IC カードは帰りの「おがさわら丸」で使用するので、ここでは iD で決済しました。
窓口の上に「ははじま丸 チケット売場」の看板が掲げられているのですが、この看板は伐採した「アカギ」でできているとのこと。「アカギ」は元々焚き付けなどの用に供するために導入されたものなので、伐採した上で活用されるのは本来の姿とも言えそうな……。

4 つのオガニマルール

チケット売場の横のパーティションには「ようこそ!! 日本で一番遠い島 母島へ」と書かれた幕がかけられていて……
その横には「小笠原母島観光協会」の窓口がありました。「はは丸」の出航も近いからか、窓口は既に閉まっているようでしたが……。
船客待合所の壁には、様々なポスターが所狭しと貼られていました。中央に「4 つのオガニマルール」とあるのは「小笠原村愛玩動物の適正な飼養及び管理に関する条例」のことで、過去にグリーンアノールやノヤギ、ノネコを蔓延させたことに対する反省から生まれたもののように見えます。
左下に「ははの湯 できました」とありますが、これは温泉施設ではなく、「土付き苗」によって外来種が持ち込まれるのを防ぐための「植物温浴設備」とのこと。確かに「湯」なんですが、これは勘違いする人が多そうな……。

あと、これは盲点だった感もあるのですが、小笠原村は東京都なので「最低賃金」も東京都のものが適用されます。まぁ離島はガソリンに限らず物価が上乗せされる傾向があるので、賃金も考慮が必要ですよね。

人を食った狡猾な策士?

無事「ははじま丸」のチケットを購入できたので、「船客待合所」から外に出てみたところ、カノープス母島さんが手招きしていたので近くに行ってみたところ……
「カツオドリがいますよ」とのこと。車内で「『ははじま丸』をずっと鳥が追いかけてきていた」という話をしたところ、「それはカツオドリが『ははじま丸』に驚いて飛び出た魚を獲るためですよ」と教えていただいたのですが、その「カツオドリ」が翼を休めているよ、と教えてくださったのです。
目一杯ズームしてピクセル等倍にカットしてみたのですが、こうやって見てみると中々人を食った佇まいがありますね。「ははじま丸」のおこぼれに与ろうとするあたりも含めて、狡猾な策士っぽく見えるのかもしれません。

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