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都道から小径が分岐していて、毎度おなじみの足拭きマットも置かれています(種子類や微生物の持ち込み・持ち出しを避けるためのもの)。
看板には「桑ノ木山の自然環境を守るために」「小笠原諸島森林生態系保護地域」と、「外来植物アカギの拡大」「生態系修復のためのアカギ駆除」と題されたトピックが記されています。
中でも「生態系修復のためのアカギ駆除」ですが、単に伐採するだけではなく「薬剤の樹幹注入」のような、まるで木を安楽死させるような手法も取られているのですね……(ちょっと驚き)。
殺鼠剤……?
桑ノ木山の森は高い木が多く、母島の特色とされる「湿性高木林」の雰囲気があります。足元には謎の人工物が置かれていますが、これは殺鼠剤を仕込んだ餌が置かれた箱だったでしょうか(記憶違いだったらすいません)。
オオタニワタリ?
この大きな葉っぱは「オオタニワタリ」だったでしょうか……? オオタニワタリは「森林内の樹木や岩などに着生するシダ植物」とのこと。「小笠原母島希少樹種等遺伝資源保存林」という、なんとも重厚な名前のついた看板が立っていました。重々しい表現で説明がされていますが、平たく言えば「絶滅に瀕した小笠原固有種を保護しています」と言ったところでしょうか。
コブノキ
この木は……えーと……。これが小笠原在来種の生息を脅かしている「アカギ」だったでしょうか。これも間違いだったらすいません……。そしてこちらが「コブノキ」こと「シマホルトノキ」とのこと。見事なまでにコブだらけですが……
ところが、必ずしも全ての個体がコブをつけるのではないとのこと。右側も同じ「コブノキ」らしいですが、見事なまでに姿が異なります。「老木になるとコブをつける」という記述も見かけましたが……
タイヨウフウトウカズラ
シダ植物が繁茂する中に、金網に囲まれた植物がありました。これは「タイヨウフウトウカズラ」だったでしょうか。環境省の「タイヨウフウトウカズラ」のページによると、「絶滅危惧ⅠA 類」とのことで、「自生個体は 1 株のみ」とあります。「数十株の植栽株が現存」ともありますが、これはその「植栽株」ということでしょうか。
なお「生息を脅かす要因」として「アフリカマイマイやネズミによる食害」と「台風による地盤の崩壊」が挙げられています。小笠原固有種のマイマイは保護の対象とされていますが、外来種もいるのですね。
ヘゴ?
「桑ノ木山」の林にはシダ植物が目立つのですが……中にはこのような種類のものも。これは「ヘゴ」でしょうか。
ホシツルラン
「タイヨウフウトウカズラ」はカゴのような形の金網で囲まれていましたが、こちらは横に長く金網が張られていました。「希少な植物を保護しています」とあり、本文には「希少植物のホシツルランをアフリカマイマイ(外来種)の食害から保護するための柵を設置しています」とのこと。ガイドさんが柵の上から手を伸ばし、「ホシツルラン」の場所を示してくれました。
これが「ホシツルラン」で、環境省の Web ページによると「絶滅危惧ⅠA 類」とのこと。自生個体は 3 株だけで、「母島の乳房山、船木山、桑の木山に東京大学附属植物園が植え戻しを行った個体が成育している」とあります。
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