2024年12月30日月曜日

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ガイドさんと回る母島半日ツアー (8) 「電気牧柵」

 

高台を通る道路から「向島」「平島」「姉島」を遠望できる「新夕日ヶ丘」ですが、山手の斜面にはなにやら不穏なプレートが掲げられた柵が……
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2024 年 4 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

「電気牧柵」「きけん」とあり、その横には感電した手を模したピクトグラム風が描かれています。あっ、これが噂の……と思ったのですが……

これと似たものを「小笠原世界遺産センター」でも見かけました。「オガサワラシジミ」などの小笠原固有種である昆虫を捕食するトカゲ「グリーンアノール」の侵入を防止するための電気柵の実物だったようです。

小笠原の固有種の生存を脅かす悪質な外来種として名指しされるのが「グリーンアノール」と「ニューギニアヤリガタリクウズムシ」で、プラナリアであるニューギニアヤリガタリクウズムシは感電すると「溶ける」ため、こちらも電気柵による駆除が行われているとのこと。

グリーンアノールが捕食するのは「オガサワラシジミ」などの昆虫類で、ニューギニアヤリガタリクウズムシが捕食するのは「マイマイ」類なのですが、母島にも侵入しているのは「グリーンアノール」で、「ニューギニアヤリガタリクウズムシ」は「ははじま丸」などでの水際対策が功を奏しているのか、現在のところ母島では「未確認」だとされています。

そのためこの電気柵は「グリーンアノール」対策なのですが、現地では「あれ、どっちだっけ」と混乱してしまった記憶が……。

マイマイが!

電気柵の手前には「鳥獣保護区」「環境省」の杭が立てられていて……
よく見ると、柵の根元に何かいますね……
あっ。マイマイが柵を登ろうとしている……? 小笠原固有種のマイマイは保護される対象なので、うっかり感電死しないように気をつけないと……。
ちなみにマイマイの中には住血吸虫の中間宿主となるものもあるため、一般論としては、不用意に手で触れないほうが良さそうです(このあたりは「Wikipedia 文学」として名高い「日本住血吸虫症」の記事が詳しいです)。

グリーンアノールの防除を行っています。

「鳥獣保護区」の標柱の隣には、電気柵についての説明板が立てられていました。
電気柵の上部の「テフロンシート」が、いわば「アノール返し」のような役割を果たして、「アノールホイホイ」に吸着させて駆除する……ということですね。

ムニンデイゴかな?

説明板の横には、花?をつけた立派な木が……
よく見ると、なにやら札のようなものをぶら下げていますが……
特徴的な花でググったところ、これは「デイゴ」、あるいは「ムニンデイゴ」でしょうか。
ガイドさんの車で母島を回っているわけですが、こういった「見どころ」をピンポイントで案内してもらえるので、時間単位の「撮れ高」がめちゃくちゃ濃厚になるんですよね……。

シマギョクシンカ?

ここにも可憐な花をつけた植物が見えますが……
これは「シマギョクシンカ」でしょうか。小笠原群島小笠原諸島よりも狭い範囲を指し、西之島、硫黄島、南鳥島、沖ノ鳥島などを含まない)の島々で見られるとのこと。

これはタブノキ?

こちらも特徴的な花を咲かせていますが、これは「タブノキ」でしょうか?
「タブノキ」と思しき木は「シマギョクシンカ」よりも大きなもので、樹高が 20~30 m ほどになることもあるとのこと。

ハハジマメグロ!?

これはガイドのカノープス母島さんが「ハハジマメグロ」を指さした図……だったかも……
ガイドさんは「ハハジマメグロ」も見慣れているからか、道中で何度も「ハハジマメグロ、いますよ」みたいな感じで教えてくださるのですが、素人にはなかなか見つけることが難しく……。ただ、ある程度の慣れと幸運があれば、ハハジマメグロを見ることは決して不可能では無さそうな感じでした。

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