以前にも触れましたが、父島のマイマイは「ニューギニアヤリガタリクウズムシ」というプラナリアに食べ尽くされて、生息数を激減させてしまいました。このプラナリアは幸いなことに母島では確認されていないため、父島から母島にプラナリアが持ち込まれることが無いように、水際対策が取られているのでした。
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この腕章をつけた人たちは「都レンジャー」の人で、外来種の拡散を防ぐための業務の一環として「ははじま丸出港立会い」を行っているとのこと。事前に乗船待機中の船客の靴をチェックして、土がついている場合は洗い場で土を落とすように指導していた……ということみたいです。
「ははじま丸」の乗船待ち行列のすぐ横に、立派な洗い場が設けられていました。
水が染み込んだフロアマットで靴底の泥を落とし、残った泥をタワシで掻き出して清掃完了です。
乗船開始
「ははじま丸」の船体にはクジラのイラストと "THE WHALE LINER" の文字が。運が良ければ航海中にホエールウォッチングもできるのだとか……。出航 15 分前に乗船が始まりました。
船に乗り込むスロープの手前にも「足拭きマット」が置かれていて、左右から「都レンジャー」の人が見守っていました。
「都レンジャー」というネーミングはまるで戦隊モノのような華やかさがありますが(ぉ)、プラナリアの水際対策という「終わることのない業務」をいつまでも続ける必要があるわけですよね……。心身ともにタフでないとなかなか続けられない仕事だと思います(頭が下がります)。
飲料水の自販機
無事「ははじま丸」の船内に入りました。右側(船首側)が「椅子席」で、左側(船尾側)が「座席」(カーペット席)です。船内に売店や食堂はありませんが、入口のすぐ横には飲料水の自販機がありました。父島はコカ・コーラの自販機が多いのですが、この自販機もコカ・コーラのものです。
やはり気になるのが価格ですが、ちょっと高め……でしょうか。父島で見かけた自販機は 500 ml ペットボトルが 160~180 円程度だったので、10~20 円ほど高そうですね。ただ(本州から小笠原への)輸送コストが馬鹿にならない筈なので、この程度で収まっているのを喜ぶべきなのかもしれません。
自販機の横には「もえるゴミ」「ペットボトル」「あきかん」を回収するゴミ箱が置かれています。母島にはごみ焼却施設が無かったと思うので、「もえるゴミ」は父島で処理され、「ペットボトル」と「あきかん」は「おがさわら丸」に積み替えられて竹芝桟橋まで運ばれることになります。「おが丸」で往復するのは人だけでは無い……ということですね。
椅子席
船体の真ん中にある通路を船首方向に向かうと……椅子席があります。前方には窓が無いので、残念ながら船首方向の眺めは楽しめません。左右には窓があり、デッキ越しに海を眺めることができますが、やはり窓側の席から埋まる傾向にあるので、窓側の席を確保したい場合は早めに動いたほうが良さそうです。
カーペット席
船尾側に向かう通路には「荷物スペース」があり、キャリーバッグなどを置けるようになっています。船尾側の客室はカーペット席で、ゴロンと横になることもできます。この手のカーペット席はどの航路でも良く見かけますが、やはり固定的な人気があるみたいですね。
カーペット席は(当然のことながら)土足厳禁です。
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