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タコノキから実が落下していますね。実際に大きなタコノキの横に標識を立てるあたり、これは単なるネタでは無さそうな予感も……(本当にタコノキの実が道路に落ちることがある?)
ちなみに、タコノキではない別の木の実だったかもしれませんが、路上に落下した木の実が潰れて道路が滑りやすくなるケースがあるそうです。落石とは違った怖さがあるので要注意ですね。
あかぽっぽ!
ここからは「小笠原村父島字桑ノ木山」です。父島最高峰の「中央山」のあるところです。道路の右側に何やら妙なものが見えますが、これは後に別の場所で再会?することになります。このあたりの「夜明道路」は 10 % のアップダウンが連続するツイスティな道です。
今度は「動物注意」の標識です。これはキジ……ではなく、「あかぽっぽ」こと「アカガシラカラスバト」でしょうか。
JAXA 小笠原追跡所
今度は前方にレーダーサイトが見えてきました。真上を向いたパラボラアンテナというのもなかなか珍しいのでは……
レーダーサイトの入口にやってきました。
案内板には「JAXA」のロゴと「宇宙航空研究開発機構」の文字が。夜明山の北には「国立天文台 VERA 小笠原観測局」がありましたが、ここは JAXA の施設なんですね。どちらも宇宙を対象にした施設ですが、びみょうに対象が異なるのが面白いところです。
入口の門扉の横には「国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 小笠原追跡所」の文字が。門扉の上には有刺鉄線も張り巡らされていて、よく見ると敷地の中に監視カメラも見えます。
どう見ても一見さんお断りなので、ここはもちろんスルー一択です。
初寝浦入口
JAXA 小笠原追跡所(打ち上げたロケットを追跡する場所なんでしょうか)を過ぎると、今度は左手に「初寝浦線歩道入口」が見えてきました。「初寝浦展望台」の駐車場から 1.3 km ほど南に進んだ場所ですが、実際に初寝浦に行くにはここから歩くのが近いみたいですね。案内板には延長 1,130 m、往路 50 分・復路 70 分とありますが、途中に「展望場」があり、そこまでは片道 20 分とのこと。「小笠原諸島父島コースガイド」では「初寝浦入口」は 14 番目のスポットに選定されていました。
ただ、
ノヤギ・ノネコ対策
1969(昭和 44)年の地形図を見ると、奥村から二宮金次郎像のあたりまでは車道として整備されていたものの、そこから南側は「幅員 1.5 m~ 2.5 m の道路」となっていました。林道レベルの道だった可能性がありそうですね。現在はセンターラインこそ無いものの、完全に舗装された道路が続きます。それはそうと、いきなり左側に殺風景なフェンスが……
このフェンスはグリーンアノール対策にしては大きすぎるなぁと思ったのですが、ノヤギとノネコの侵入を防ぐためのものだったんですね。ノネコは野鳥の生息を脅かすことから、またノヤギは草木をとことん食い尽くすことで植生への影響が大きいとして、どちらも駆除(捕獲)の対象とされています。
動作が敏捷なノネコだったらこのフェンスを越えてしまうのではないか……と思ったりもしますが、ノヤギを防ぐにはこれで十分かもしれません。ノネコは「『ねこ隊』の罠」でも捕獲(保護)が行われているので、合せ技でなんとかしよう……と言ったところでしょうか。
謎のコンクリート塊
ところで、フェンスの手前に妙なコンクリートの塊がありました。地形図や空中写真で見た限りでは、この区間は 1970(昭和 45)年以降に建設されたようにも見えるので、軍関係では無さそうな感じがします(軍関係の可能性もゼロでは無いのですが)。ストリートビューで別アングルから眺めてみると……。ここは「中央山」と「初寝山」の中間地点で、少し北で旧道が分岐していました。
フェンスの向こうに旧道が伸びているようにも思えるのですが、少し位置が合わないんですよね……。現在の地理院地図には旧道の痕跡は見当たりませんが、1977(昭和 52)年頃の空中写真だと一目瞭然です。
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
結局、何のためのコンクリート塊なのか皆目不明なんですが、何なんでしょうねこれ……。www.bojan.net
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