2024年9月5日木曜日

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父島さんぽ (10) 「東京都レンジャーだからこそスゴロク」

 

「小笠原ビジターセンター」の話題を続けます。ずっと続けてしまっていますが、もう少しお付き合いください。ここは「海洋島のなりたち」というコーナーですが、何故かフォントのチョイスが他と異なりますね……。
「西之島」と言えば活発な火山活動で知られる島で、最近でも何度か噴火によって沖合に「新島」が誕生しています。これらの「新島」は最終的に「西之島」と陸続きになり現在に至ります。「西之島」自体が近年に形成された「新島」ということではなく、1702 年に「発見」された記録があるとのこと(もちろんそれ以前から島として存在していたと思われます)。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2024 年 4 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

ただ「西之島」では「火山島の形成」が現在進行系で進んでいるとも言えるのも事実で、父島や母島もこうやって形成されたのだろうな……との想像が広がりますね。いつか動植物が豊かな島になるのでしょうか。

痛恨のミス

続いては「外洋を回遊する魚」と「アオウミガメ」のコーナーです。
「クロマグロ」はフィリピンから沖縄の近海で産卵し、稚魚は日本沿岸で成長した後に太平洋を横断してアメリカの西海岸にたどり着き、やがて産卵のために日本近海に戻って来るとのことですが……
あ、こんなところに痛恨のミスの痕跡が。

アオウミガメ

こちらは「アオウミガメ」のコーナーです。剥製が展示されていますが、これは「ガラパゴスゾウガメ」とは異なり、普通に小笠原近海に生息しています。
「徐々に数を回復してきています」というものの、かつて乱獲により生息数を減らしたこともあり、環境省レッドリストでは「絶滅危惧Ⅱ類 (VU)」とされているとのこと。そのため、現在でも積極的な保護が続けられています。
隣に置いてある瓶は「海からのこまり物」と題されたもので、中にはプラスチックごみが入っています。この手のゴミは海棲生物の生育を致命的に阻害することもあるので、不法投棄は絶対に行わないようにしたいものです。

なお余談ですが、小笠原村で発生した不燃ごみは「おがさわら丸」で竹芝に送られているとのこと。言われてみれば当たり前の話ですが、意外と気づかないものです。

クジラ・イルカ

「企画展示室」の横もパネルと折りたたみ机が置かれた展示スペースになっていました。
「クジラ・イルカ」と題されたコーナーで、小笠原の近海を回遊するクジラとイルカが紹介されています。「小笠原とクジラ・イルカの関わり」と題されたパネルは「捕鯨」と「ホエールウォッチング」に分けられているのが面白いですね(「捕獲対象」が「鑑賞対象」に変化したことになるので)。
「クジラ・イルカ」の横には「大神山公園情報」というコーナーがありました。「大神山公園」はビジターセンターの横にある「お祭り広場」の公園……だと思っていたのですが、二見桟橋の北西にある山(神社などがある)が「本体」なんですね(そう言われてみれば公園の名前も「大神山」でした)。

スゴロク?

「スゴロク」の文字が見える謎の展示がありました。
こちらは「都レンジャー」と題された展示です。つい「みやこレンジャー」と読みたくなりますが、これはきっと「とレンジャー」なんですよね?
「小笠原地域 東京都レンジャー 業務紹介」とあります。「利用マナーの普及啓発及び指導」「不法行為の監視及び是正指導」「自然公園施設の点検及び危険箇所の応急補修」「観光業者などへの指導及び助言」「東京都版エコツーリズムの順守状況の調査及び是正指導」「おがさわら丸入出港、ははじま丸出港立会いによる外来種対策への協力」「東京都事業の業務補助」などを行っているとのこと。
それはそうと、「父島レンジャー」のシンボルは軽自動車なんでしょうか……?

東京都レンジャーだからこそスゴロク

お隣は「東京都レンジャーだからこそスゴロク」というものです。お固いとは言わないものの、真面目な内容の展示が大半を占める中で、珍しくゆるい内容のコンテンツですね。
中にはちょっと気になるマスもあり……。「ツイッターに投稿した植物が新種だと判明」とあるのですが、これ、どうやらガチみたいですね。
ゴールの直前にはこんなマスもありました。これも事実だったら喜ばしいのですが……。
父島担当の都レンジャーの方々が巡回しているスポットが紹介されていました。徒歩でしか行けないところも多いので、体力を使うお仕事っぽいですが、それを補って余りある充実感が得られる……のかもしれませんね(想像)。

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