2024年8月7日水曜日

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小笠原海運「おがさわら丸」特 2 等寝台 乗船記(特 2 等寝台編)

 

「おがさわら丸」は 6 グレードの船室があり、「特 2 等寝台・プレミアムベッド」は「2 等寝台・エコノミーベッド」の上に位置するグレードです。

特等室・スイート
特 1 等室・デラックス
1 等室・スタンダード
特 2 等寝台・プレミアムベッド
2 等寝台・エコノミーベッド
2 等和室・エコノミー

わざわざ表にする必要は無かったような気も……。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2024 年 4 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

部屋番号を記したプレートには「オガサワラシジミ」のイラストが。小笠原諸島の固有種ですが、絶滅危惧種で、2018 年以来生息が確認されていないとのこと……。
オガサワラシジミの生息状況も非常に気になるところですが、とりあえず部屋の中を見てみましょう。

特 2 等寝台・プレミアムベッド 557 号室

この 557 号室には 10 人分のベッドが並んでいます。寝台列車の B 寝台とは異なり、頭は船首方向、または船尾方向で寝ることになります。
10 基あるベッド番号が図示されています。窓は通路にしか無いので、あとは上段と下段の違いしかありません。
「特 2 等寝台・プレミアムベッド」にはテレビが備え付けられていて、他の船客に迷惑をかけない形でテレビの視聴を楽しめるようにイヤホンが用意されています。

上段ベッド

予約されていたのは上段のベッドでした(6/10 の確率で上段になるかも)。階段の下には救命胴衣が置かれています。
下段ベッドの下には、ちょうどキャリーバッグを置くことができるスペースが設けられています。前日に泊まったホテルとそっくりなのが可笑しいですね。
階段を上がった先には手すりがあり、「頭上注意」のステッカーが貼られています。

見過ごせない違い

これから一晩を過ごすことになる上段ベッドです。寝台特急「北斗星」の個室 B 寝台「ソロ」と似た構造ですが、一つだけ致命的な違いがあります。「特 2 等寝台・プレミアムベッド」は施錠ができないのですね(!)。
この日はキャリーバッグのほかにミラーレス一眼 2 台と MacBook Air を持ち込んでいたのですが、施錠ができないということは置き引きのリスクが存在する……ということになってしまいます。

これは予想以上にキツい話だったのですが、気づいたのが出発の数日前ということもあり、諦めるしか無かった……という話もあったりして。カメラなどを持ち込む場合は 1 等室以上のグレードのほうが良いかもしれません。

至れり尽くせり?

前述の通り、「特 2 等寝台・プレミアムベッド」にはテレビが設置されています。テレビの横は通路側も壁になっていて、テレビの光が隣のベッドに差し込まないよう工夫されています。
リモコンはマジックテープで壁に貼ってありました。リモコンを置くスペースはある筈ですが、エンジンの振動でリモコンがカタカタと音を立てるのを防いでいる……のでしょうね(今頃気付いた)。
イヤホンジャックは枕元に用意されていて、その横には「TV リモコン用マジックテープ」も用意されています。リモコンを枕元で操作できるように……ということなんでしょうね。なかなか至れり尽くせりなのでは……?

重要情報

あと覚えておきたいのがこの空調吹出口で、中央のツマミを右に回すと風が吹き出すようになっています(観光バスなどで良くあるタイプです)。狭い空間は熱が籠りやすいのですが、迂闊なことに就寝の直前までこのツマミの存在を失念していて、つらい思いをしたので……。
テレビの前には斜めにスライスされたボードが置かれていて、ノート PC を置いたりするのに使える……かもしれません。電源も 2 箇所に存在するので、なんとかなりそうな感じです。
頭の位置から部屋の廊下を眺めます。階段と廊下の間にカーテンがありますが、それとは別にベッドそのものにもカーテンが存在します。施錠こそできないものの、プライバシーは確保されています。

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