2024年3月4日月曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

日高本線代行バスで各駅停車 (22) 「節婦」

 

節婦の集落に入りました。この道路は国道の旧道に相当するものらしく、道路沿いに集落ができて、鉄道が集落の山側を迂回し、更に山側に国道のバイパス?が建設された……という良くあるパターンのようです。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

さすがは北海道と言うべきか、旧道に相当する道路でもしっかりとセンターラインは確保されています。
右側(日産車が停まっているところ)にバス停の丸板のようなものが見えますが、これはバス停ではなく「消火栓」の所在を知らせるもののようです。

節婦駅

「節婦郵便局」の前に、道南バスの「節婦」バス停が見えます。
横断歩道のところで道が右に伸びていて、その先に「節婦駅」があります。2023 年のストリートビューでも、まだ駅舎は残っているようですね。


節婦の「駅前通り」と「メインストリート」の角には静内警察署の「節婦駐在所」があり、隣の空き地?にはプレハブの倉庫?らしき建物があります。
なるほど、これは代行バスの「節婦駅」の待合室だったんですね。
鵡川行き列車代行バスは「節婦駅」を出発して、北西に向かいます。

JR 工事のため立入禁止

時間はそろそろ 16:30 になろうかと言うところですが、流石は 5 月だけあって、まだまだ日が沈む気配はありません。いい感じにゴーストが出ていますね。
右カーブの先に踏切が見えてきました。集落の南東側の踏切が「節婦大踏切」だったので、この踏切の名前も気になりますね……。
踏切を渡ると、そのまま国道 235 号に合流です。
踏切の横には海岸に入る管理道路っぽいものがあるのですが、「立入禁止」になっていました。
よく見ると「JR 工事のため関係者以外立入禁止」とあります。

海沿いルートという唯一無二の選択

踏切を渡ります。路盤の一部が草生している以外は大きな問題は見当たらないように思えますが……
そう言えば、結局この踏切の名前はわからずじまいでした。節婦には三つ踏切があり、南から「節婦大踏切」「学校通り踏切」だったので、これは素直に「節婦踏切」とかですかね……?
警告板?のところに、なんか不思議なゴーストが……
列車代行バスは国道 235 号に戻りました。山と海の間の僅かな隙間を日高本線と国道 235 号が並走します。絶賛延伸工事中の日高自動車道は海岸段丘の上の高台を通るようで、高台だと高波の心配はありませんが、横風と霧に注意が必要なような……。
日高本線の佐瑠太(後の富川)から静内の間は「日高拓殖鉄道」が建設し、後に国鉄に買収されました。私鉄によって建設されたので海沿いギリギリのリスキーなルートで、結果的に日高本線の寿命を縮めることになってしまった……と考えていたのですが、改めて地形を見てみると、このあたりは海沿いギリギリを攻めるしかルートが無かったことに気付かされます。
このあたりでは、高波による路盤の流失に悩まされることになるのですが、これも河川から十分な量の土砂が海に供給されていれば問題となることは無かった……とも考えられます。典型的な「あっちを立てればこっちが立たず」で、弱いところにしわ寄せが来る……というパターンだったようですね。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

新着記事