2023年9月4日月曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (98) 「謎な立地の待合室」

国鉄標津線・奥行臼駅跡の貨物引き込み線の分岐まで戻ってきました。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

線路跡は北にも伸びているので、もう少し歩いてみましょう。
奥行臼駅は、貨物用の引込線が駅の両端で本線と接続しているという、ちょっと珍しいレイアウトだったようです。

レールの隙間

レールと、転轍機のノーズ部分を結ぶつなぎ目には若干(2 cm くらい?)の隙間ができてしまっています。
根釧台地は年間を通した寒暖の差が激しいところだと思うので、気温差によるレールの収縮を見越して隙間に余裕を持たせていた、という可能性もあるかもしれません。そうじゃない可能性もありそうな予感もしますが……(汗)。
ノーズの部分を固定する犬釘が何故か抜け落ちていました。もう一本も抜けかかっていますね。
おや、何やらプラスチックっぽい材質のものが見えますが……これは何なんでしょう? 枕木にクラックが入っていて、それを止めるものかとも思ったのですが、こんな向きにクラックが入るとも思えないですし……。
ポイント(転轍機)の横には……これ、もしかして「ふきのとう」ですか? 随分と育っているように見えますが、てっぺんの部分は「ふきのとう」にそっくりなので……。

車止め

線路跡に沿って歩いていくと……あ。バス停の待合室が線路跡に立ちふさがるように建設されていたんですね。そして今頃気づきましたが、線路の横は歩道になっていて、バス停から「奥行臼駅跡」まで散歩できるようになっていました。
北側の終点には枕木が置かれていて、簡易的な車止めになっていました。
バス停は国道 243 号沿いにあるので、そのすぐ近くまで線路が残っているということになりますね。

謎な立地の待合室

待合室は見事なまでに線路跡を塞いでしまっています。もしかして列車をオマージュしたものだったりして……?
ただ、この待合室、バス停とびみょうに離れているのが気になります。


実はバス停の手前(待合室の反対側)にはパーキングがあり、トイレも整備されています。どう考えても待合室をわざわざバス停やトイレと離れた場所に建設する必要性は無いわけで、となるとこの待合室は何らかの意図を持ってここに建設された……と考えるしか無さそうな気がするのですが……。

待合室の中には「時刻変更のお知らせ」が張られていました。「平成 23 年 4 月 1 日(金)より」という文字が見えますが、平成 23 年と言えば 2011 年なので、6 年前の張り紙ということに……。
またベンチの上には「生活交通路線の維持について」と題されたポスターや「空港連絡バスのお知らせ!」「中標津線バス時刻表」などが置かれていました。これ、剥がれたんですかね……?
【おことわり】本記事内の写真は以下の目的のために Adobe Firefly の生成 AI による生成塗りつぶしを使用しているものがあります:ノイズ除去

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