ふむふむ。やはりウトロから知床峠の頂上までは行けるものの、その先の羅臼へは行けないということのようですね。なんとなく羅臼側のほうが積雪が多いイメージがあるので、その辺の関係でしょうか。
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2023年6月30日金曜日
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2023年6月29日木曜日
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2023年6月28日水曜日
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2023年6月27日火曜日
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2023年6月26日月曜日
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2023年6月25日日曜日
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砂浜まゝ行に
イヲロチロツフ
此処にもまた小沼の川口有。此上なる沼には榀皮また楡皮等をうるかし置が故に、イヲロの名有るなり。
Ioro churup イオロ チュルプ 海中ノ蜊またしても……ですが、ちょっと謎な解ですね。ああ、churup は「アサリ」だ……としたので、元々海辺にいるアサリを「うるかす」わけには行かなかった、ということでしょうか。
永田氏はチュルプはあ さ り のことであると述べている。この地方ではたしかにあさりはチルップ(われらの掘りだすもの)というが、渡散布のワクラ(海中の岩)や養老散布のイオロ(それをひたすということであるが、エオルであれば山が崖になって水にささっているところをいう)とあさりとの結びつきがきわめて不自然である。
2023年6月24日土曜日
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一ビバセイ
ヒバは蠣の名、セイは介の通称。此處の海底おりおり産す。
ビバセイ
夷語ピバセイとは蛎貝の事。扨、ビバとは蛎の事。セイは貝の惣名にて、此所蛎貝の多くある故、此名ありといふ。
行まゝ
ビ ワ セ
今此ワタラチロフヽの番屋を、ビワセの番屋と云なり。地名ビバセーなるべし。ヒハセーは蚌の事なり。此処の川蚌多きによつて号る也。
Piba sei ピバ セイ 貝殼アル處 古此處ニ「アイヌ」村アリ見事にここまでの貝を、じゃなくて解を踏襲していますね。pipa-sey というのは地名としては少々妙な感じもするのですが、-us-i あたりが省略されたとすれば問題無さそうに思えます。
pipa ピパ【名】[動物]「沼貝」(貝の名)。〔知分類 p. 121 長万部 ホロベツ 川シンジュ貝 p. 122 ナヨロ カワシンジュガイ 幌 カラス貝 カキ ハルトリ、モシオ、拾 カラス貝 ハルトリ p. 123 河貝 アバシリ〕{E: name of a shell found in swamps.}
2023年6月23日金曜日
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2023年6月22日木曜日
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2023年6月21日水曜日
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2023年6月20日火曜日
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2023年6月19日月曜日
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2023年6月18日日曜日
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明治時代の地形図でもほぼ陸続きに描かれているケースがあり、現在の地理院地図でも嶮暮帰島と琵琶瀬の間に長く伸びた干潟が描かれています。かつては本当に陸続きだった可能性が高そうです。
一 ケ子モシリ
ケ子は榛 の木なり、モシリは嶼なり。
東西蝦夷山川地理取調図 | 初航蝦夷日誌 | 戊午日誌 「東部能都之也布誌」 | 現在名 (想定) |
---|---|---|---|
ワタラチロフ | ワタリチロフ | ワタラチロツフ(川) | 渡散布? |
ヒン子エシヨ(岩礁) | - | - | - |
ヲタノシケ | - | - | 渡散布? |
ワタラチロフモシリ(島) | ワタリチロフ(島) | ワタラチロツフ(岩島二つ) | 窓岩? |
ヒハセイ | ヒハセ | ビワセ | 琵琶瀬 |
エモコモイ(島) | ヱモコモヱ(島) | イモコモイ(島) | 嶮暮帰島? |
- | メヲクル(小島) | メヲクル(岬) | - |
ヲモエ(島) | テモエ(岩岬) | キモエ(岬) | - |
ケ子ホリ(出岬) | - | ケ子ボク(島) | 嶮暮帰島? |
フシワタラ | (海中に二小島) | ブシワタラ(島) | 小島? |
また行まゝ
イモコモイ
是むかしは一ツの島にして、周り凡一里も有、陸より二十間も汐満の時は隔て居たるよしなるが、今は其地陸えつゞき出岬も同様に成りたり。其岬平山にして上に赤楊少し有。
廻ること五六丁
キ モ エ
是イモコモイの東の岬なり。奇怪の岩石簇々となしてフシワタラと対岐す。其奥一ツの湾に成たり。並び其沖の方に
ケ子ボク
是フシワタラの並び、周り凡七八丁も有るなり。赤楊多きよりして此名有るなり。
Kene pok ケネ ポㇰ 赤楊ノ下 赤楊ノ蔭トモまぁ、普通はそう考えますよね……。ただ、なんか違和感が残ります。更科源蔵さんの「アイヌ語地名解」(1982) にも次のように記されていました。
嶮暮帰(けんぽっけ)
琵琶瀬の中にある島の名。アイヌ語ケネ・ポㇰ(は ん の き の下)からでたというが、何故この島にそうした名がついたか不明。或は島の一部の地名であったかと思う。
嶮暮帰島は周囲の大半が崖なので、kere-tok で「削らせる・突起物」とかだったらお似合いなのになぁ、と思ったりもしましたが……。
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2023年6月17日土曜日
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などと言いつつ、明治時代の地形図には「霧多布島」とあるんですけどね。
一 キイタプモシリ
キイは蚊の名。タプはタプカリの下略の語とみゆ。タフカリは舞躍の名なり。按するに夏秋、蚊群り飛をおどると見て云習わせたる地名成へし。
キイタプ
夷語キイタプとは茅森と譯す。扨、キイとは茅の事。タプとは森の様なる山の事にて、此嶋樹木無之、茅の繁りて森の形状なる故、嶋の 名となす 由。
キヱタツフ。訳而踊奔の語なるべし。又聞ニキヱタツフは島の端の踊るがごとしと云こととも云り。
其訳矢柄に用る茅が有ると云儀。キイは蘆荻の事也と。また一説狐が踊ると云事も古く云伝えぬ。何れが是なる哉。
Ki ta-p キタㇷ゚ 茅ヲ刈ル處 「ピブウシ」ニ「アイヌ」村アリシトキ此島ニテ茅ヲ刈リシト云フ○霧多布村「ピブウシ」がどこなのか不明ですが、概ね無難なところに来ましたね。茅を刈る理由は戊午日誌にある通りで、刈った茅を矢柄として使用するとのこと。「蚊が飛びまくるから」を除けばおおよそ方向性は合致しているように思えます。
(5) 破裂音の同化 北海道の北東部(北見・釧路・十勝など)の諸方言において,‘k’ ‘t’ ‘p’ が隣りあったばあい,前のものが後のものに同化してしまう。
opke(放屁〔する〕)> okke
popke(煮たつ)> pokke
hotke(寝る)> hokke
apto(雨)> atto
rek-te(鳴らす)> rette
2023年6月16日金曜日
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。
2023年6月15日木曜日
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2023年6月14日水曜日
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2023年6月13日火曜日
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2023年6月12日月曜日
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2023年6月11日日曜日
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越而ん、「向の海中に小島二つ」とありますが、霧多布の東の沖合にあるのは「黒岩」と「帆掛岩」で、これらの岩については「アキラフ」(=アザロップ)の項で次のように記されています。
ホキシヤリベツ
川有。深し。船澗也。夷人小屋弐軒。此処秋味よく取る也。出稼多し。此上ニ沼有る也。此処より向の海中ニ小島二ツ有り
岩岬を廻りて陸の方ニ大岩二ツ有。又前ニ小岩島二ツ有。一ツをグヤ、一ツをヱタシベヱシヨと云り。汐満る時は皆隠るゝなり。
是より瀬戸を横切り乗切て、向岸に
ホキシラリヘツ
是陸の岬とキイタツフの陸の砂さきと対して有る処なり。其処に一細流れ有。上に谷地有て椴の木立也。
此辺ホツキと云貝多く、其殼簇々として一面の浜となり居るによつて、ホツキの殼が、シラリとは小石原也、其如く成りて有る川と云儀のよし也。
Poki shirari pet ポキ シラリ ペッ 刺螺アル潮川「刺螺」をググると中国語版の Wikipedia のページが引っかかるのですが、学名 Guildfordia triumphans は「
暮帰別(ぼきべつ)
霧多布に入るところにある小川の名。永田氏は「ポキシラリペッ。剌螺アル潮川」と訳されている。剌螺とはポクでウバ貝のことかと思う。
ポㇰシラルペッにしても「しもの岩川」ならまだうなずけるが、古い五万分図では、ポッキペッと記入されている。北寄貝の川などともいいたいが、北寄貝が川にいるはずがないし、単に下川と訳すべきか明らかでない。
tó-kisar, -a とキサル 原義‘沼耳’;沼の奥が耳のように陸地に入りこんでいる部分。この項目にはイラストが添えられているのですが、十勝は中川郡豊頃町の「湧洞沼」の to-kisar はここだよ、というものです。
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2023年6月10日土曜日
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扨是より馬にて出立するや、凡二十六七丁砂浜儘を行て
シリシユツサキ
此処峨々たる高岩、色白 赤くなりて海中に突出す。此処通り難きが故に、九折 を五六曲も上りて、岬の上を越て蔭え下る。
其地名の訳は、岬の出たる処通らざる故其上を通ると云儀也。
Shiri shut シリ シュッ 山根 山下トモあ、これならなんとなく理解できそうです。siri-sut で「山・ふもと」ではないか……ということですね。
後静(しりしず)
浜中海岸の字名。アイヌ語、シリ・シュツ(山の根元)で、山が海につき出た岬をいったもの。
越而砂
アキラフ
小川有。此岡の方平山。漁小屋有り。夷人出稼屋有。アテヤロフと云り。
又少しの岬有、其上をこえて
アチヤロフ
少しの浜有。アチヤロフは、往昔老人共岩を的に矢を射て楽しみしによつて号るとかや。
Acha ru-o-p アチャ ルオㇷ゚ 阿爺ノ通路
ar- アㇽ 対をなして存在する(と考えられる)ものの一方をさす;一方の;もう一方の;他方の;片方の;片割れの。── n や r の前では an- になり,t や ch の前では at- になる。an-nan「半顔」。an-rur「反対側の海」(↑)。at-tek「片手」。at-chake 「対岸」(↓)。「アチャルオプ」と対をなして存在する(と考えられる)ものは何か……という話ですが、現在の「後静川」なんだろうなぁと思っています。浜中町榊町と幌戸の間には険しい岬があるため、内陸部に回る必要がありました。その内陸部への入口が現在の「後静川」であり、
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2023年6月9日金曜日
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2023年6月8日木曜日
2023年6月7日水曜日
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2023年6月6日火曜日
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2023年6月5日月曜日
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2023年6月4日日曜日
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ホロトウ
小川有。其川の東に番屋有〔梁五間桁十三間〕板蔵五棟・茅蔵六棟。其ホロトウは大なる沼と云儀。此川上に谷地沼一ツ有るより号るなり。
Poro tō ポロ トー 大沼どこからどう見ても poro-to で「大きな・沼」と解釈するしか無さそうな感じですね(汗)。
2023年6月3日土曜日
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Rep pa moi レㇷ゚ パ モイ 沖方ノ灣rep-pa-moy であれば「沖・かみて・湾」かな……と思いかけたのですが、rep-pa-moy は「三つ・頭(崎)・湾」なのでしょうね。地形を見ると、岬状の地形が三つ(四つかも?)あるように見えるので……。
aka アか【K】魚体の腹線を pisoy, -e/-he 〔ピそィ〕,側腹線を chep-ikiri 〔チェぴキリ〕 [魚・の線] と云うに対し,背線を aka と云う。地形では尾根(山稜)をさす。北千島にもある語で崖又は岬をさすと(千島アイヌ49, 165)なんと、こんなに都合の良い語があったのですね(汗)。aka-tomari は「崖(岬)・泊地」と解釈できてしまいそうです。
2023年6月2日金曜日
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2023年6月1日木曜日
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