2023年6月30日金曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (54) 「この先も楽しいドライブを。スピード落とせ」

東藻琴の市街地にやってきました。基本的に道路は殖民区画ベースで、いかにも北海道らしい景観です。ゲートの上には道路情報表示板があって……
ふむふむ。やはりウトロから知床峠の頂上までは行けるものの、その先の羅臼へは行けないということのようですね。なんとなく羅臼側のほうが積雪が多いイメージがあるので、その辺の関係でしょうか。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

北海道東藻琴高等学校

交番の手前には「北海道東藻琴高等学校」への案内板が立っていました。「北海道東藻琴高等学校」は 2021 年に「北海道女満別高等学校」と統合されて「北海道大空高等学校」になったそうですが、この看板はどうなったのでしょう……?
なお「北海道大空高等学校」は「東藻琴キャンパス」が「本校」で「女満別キャンパス」が「分校」という扱いとのこと。大空町は旧・女満別町と旧・東藻琴村が「合併」して成立した町で、役場も女満別にあるなど、力関係は女満別のほうが強そうなイメージがあったのですが、高校については旧・東藻琴村が「本校」というのは面白いですね。

合併前の旧・東藻琴村の人口は 2,773 人とのことで、「まぁこんなものか」と思ったのですが、旧・女満別町の人口が 5,909 人だったというのは「えっ」と思わせます。2023 年現在の大空町の人口も 6,689 人ということで、合併したものの相変わらず小さな自治体で、やはり「空港すげぇ」という結論になってしまいますね。

「空港すげぇ」な旧・女満別町は「平成の大合併」でもキープレーヤーだったみたいで、網走市と合併するか、それとも美幌町と合併するか……というところに何故か北見市からも「合併どうよ」と色目を使われたとのこと。ただ旧・女満別町は美幌とくっついて網走を切る、あるいは網走とくっついて美幌を切るのは良しとしなかったようで、結局旧・東藻琴村との合併に落ち着いた……ということのようです。

道の駅、絶賛工事中でした

道道 102 号「網走川湯線」との交叉点が近づいてきました。左側に空き地が見えますが、現在はここに道の駅「ノンキーランドひがしもこと」があるとのこと。道の駅のオープンは 2017 年 9 月とのことで、まだオープンの 4 ヶ月前だった……ということになりますね。
東藻琴の市街地を抜けると、再びアップダウンの多い区間に入ります。「急勾配 急カーブ 注意」とあり、確かに現地ではそんな感じがしたのですが、改めて地図で見てみるとそれほど大したものでは無かったような感じも……。
写真で見るとそこそこの急カーブに見えますが、実際には R=180 m はありそうで、滑りやすい路面でなければそれほど気にする必要はなさそうです。
補正しがいのある写真が続きます。カーブが極端にデフォルメされたイラストですが、後ろにちゃんと斜里岳(ですよね)が描かれているあたりが流石ですね。

青看板の裏側

青看板の裏側の有効活用に余念がないのも相変わらずですが、あれ、これは……。列車と駅らしき建物、そして手前には草花が描かれています。
イラストは、原生花園駅の特徴的な造形をしっかり捉えていました。
今回の「青看板の裏側」は、単なるイラストではなく観光案内だったんですね。この先の交叉点を左折すると道道 767 号「明生北浜線」で、原生花園に向かうにはもうちょい先で道道 467 号「栄浜小清水線」に入ったほうが近そうな気もしますが……。

再び「青看板の裏側」ですが、今回は斜里と小清水への距離が示されていました。今回は至って一般的な使い方でしたね。

ゆずり車線

お、この先 200 m に「ゆずり車線」とのこと。「中央分離帯あり」とあるので、なかなか本格的なもののようです。
右カーブと中央分離帯が見えてきました。ガードレールがあるたけのシンプルなものですが、車輌がスリップした際に対向車線にはみ出すことを防いでくれそうです。
「ゆずり車線」とありますが、実態は「登坂車線」ですよね。荷物を積載中の大型車などは自発的に登坂車線に入ってくれることが多いのですが、ゆっくり走行中の乗用車は割と走行車線に残ることが多いので困ることも……。
左カーブを抜けた先で「ゆずり車線」は終了です。これも「ゆずり車線」ではなく「追越車線」にしたほうが、より効果がありそうな気もするのですが……。
カーブが長く、見通しがそれほど良くないこともあってか、「ゆずり車線終り」の看板が繰り返し出てきます。

この先も楽しいドライブを。スピード落とせ

坂を登ると平野に戻ります。前方には殖民区画に基づいた防風林も見えます。
「この先も安全運転で楽しいドライブを」と優しい口調で語りかける……と見せかけて「スピード落とせ」と命令口調なのがジワジワ来ますね。
それにしても、この国道 334 号、線形はイマイチで無駄にアップダウンが多い……ように見えますが、割と走りやすいですし様々な景観が楽しめるんですよね。実は海沿いの国道 244 号よりも面白い……かも?

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