2023年5月29日月曜日

石北本線途中まで各駅停車 (54) 「北日ノ出」

上川行き 4529D は東旭川を出発して東に向かいます。旭川市内ですが、このあたりは畑が多いのですね。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。

「北 6 丁目道路」踏切を横断します。線路の北側は畑が目立ちますが、実は南側は工業団地なんですよね。

北日ノ出駅(A33・2021/3/13 廃止)

踏切を渡ると、「北日ノ出駅」の駅舎が見えてきました!
噂には聞いていましたが、これはまた昭和風味全開の待合室ですね……。ブロック積みで扉と窓のある建物はかなり頑丈だったと言うことか、ずっと建て替えること無く残されてきた……と言ったところでしょうか。
「北日ノ出」の文字のまわりだけ、ホワイトバランスがびみょうに異なる(やや青みのある)ホワイトで塗られているように見えます。そして良く見ると「ノ」の字のバランスが変ですが、どうやらこれはひらがなの「の」の外周部分をホワイトで塗りつぶしたとのこと。
「北日ノ出駅」は 1960 年に国鉄(当時)の「北日ノ出仮乗降場」として開業し、1987 年に JR 北海道が発足した際に駅に昇格、その後は利用客数の低迷が続き(JR 調査では 1 日あたりの乗車人員がずっと 1 人台だったとのこと)2021 年に廃止されてしまうのですが、仮乗降場名は(国鉄の流儀に従い?)「北日ノ出」でした。ところが駅舎はうっかり「北日出」としてしまい、2006 年まで「北日の出」のままだったのだとか。

Wikipedia によると、駅舎のみならず駅名標も「北日出」だったとのこと。ただ駅名標は「北日ノ出」表記のものに差し替えられていました。
元が「仮乗降場」ということもあり、一面一線のシンプルな構造です。ホームはプレキャストコンクリート製で、一部は愛山駅でも見かけたデザイン(滑り止め?)のものに置き換えられていました。
ただ、セメントで補修したと思しきところも。取り替えるほどの痛みでは無いものの、何らかの手当が必要だ……という判断だったのでしょうか。

ホームは 1 両分?

2023 年 5 月時点では、「北日ノ出駅」のホームは Google マップの航空写真でも確認可能ですが、これを見た感じではホームの有効長は 1 両分だったのでしょうか……?


もしそうだとすると、「北日ノ出仮乗降場」は開設当初から単行列車以外の停車を想定していなかったということになりますし、1960 年の時点で既に単行列車が当たり前のように存在していた……ということにもなりますね。
この時期に設置された仮乗降場は気動車の存在を前提にしたものと思われますが、当初から単行で事足りる程度の輸送密度だったんでしょうか。万一の場合はドアカットで対応していた……とかかもしれませんが。

なおストリートビューは 2022 年 6 月に更新されているのですが……


ホームはもちろん、待合室も完全に撤去されているのですが、待合室の踏切側にあった樹木もしれっと伐採されているような……。何故……?

次は「桜岡」です

上川行き 4529D は北日ノ出を出発しました。道道 140 号「愛別当麻旭川線」が近づいてきましたが、この先当麻(の手前)まで付かず離れず並走することになります。

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