2023年4月19日水曜日

石北本線ほぼ各駅停車 (29) 「上越信号場」

特別快速「きたみ」は「石北トンネル」を通過しました。デッキ部のロングシートエリアがサロン席のようになっていますが、次のカットでは全員が立ち上がってガッツポーズ……していたら面白かったのですが。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

この川は「留辺志部川」でしょうか。何故か川を横切るかのように防雪柵?が設けられていて、案の定と言うか柵は崩れているようにも見えるのですが、そもそも川に柵を設けるというのが大胆過ぎる気が……

上越信号場

山の中の割には平らな場所が広がっていて、残席に埋もれてしまっています。ここはどうやらかつての「上越かみこし駅」、現在は「上越信号場」のようですが……
この「上越信号場」は、1932 年に石北線が白滝まで延伸した際に「駅」として開業したものの、1975 年に「上越信号場」になったとのこと(但しその後も「仮乗降場」扱いで旅客の乗降が可能だったようです)。1975 年の時点で「駅」から「信号場」になるというのは随分と早い気もしますが、集団離村があった……とかでしょうか。

上越信号場は国道 333 号から少し離れたところにあるのですが、信号場に向かう道路には……


へ? 1975 年に駅としては廃止され、1983 年に仮乗降場としての客扱いも停止されたとされる「上越駅」の名前が 2018 年時点でも思いっきり現役なんですね……。

当時の駅舎らしき建物が今も残っているらしいのですが……
絶妙なタイミングで撮影に失敗してしまいました(涙)。かなり高い位置に道路が見えますが、これは旭川紋別自動車道ですね。

ということで、またしてもパブリックドメインの写真をお借りします……(本当にいつもすいません……)。
(Wikimedia Commons より借用。この作品の作者である 221.20 氏は、この作品をパブリックドメインとして提供しています)

白滝-上川間での列車交換

以前にも記しましたが、白滝と上川の間の駅間は 37.3 km あり、駅間には東から「奥白滝信号場」「上越信号場」「中越信号場」が存在します。いずれも列車交換が可能な構造で(信号場だから当然ですが)、2017 年の時刻表をチラっと見た限りでは白滝-上川間で 2 往復が列車交換を行っているように見えます(どの信号場で列車交換を行っているかは不明)。

白滝-上川間の所要時間は 40 分程度のようですが、遠軽行きの一番列車である 4621D が 52 分要している……ようにも見えます(白滝駅の到着時間が不明のため、実際の所要時間も不明ですが)。また旭川行き各駅停車の最終列車である 4620D が、白滝から上川まで 61 分となっていますが、これは上越信号場で特急「大雪 3 号」との列車交換を行っているからっぽいですね。

何故「上越信号場で」と特定できるのかって? あ、いや、その……(しどろもどろ)。

2 例目は特急「オホーツク 3 号」と特急「オホーツク 4 号」の列車交換という胸熱な組み合わせで、どちらもほぼ同じタイミングで上川または白滝に到着しているっぽいので、これも上越信号場が列車交換の現場である可能性がありそうですね。

交通の要衝

特別快速「きたみ」は上越信号場を通過して、上川へと向かいます。このあたりは石北本線の「石北トンネル」と国道 333 号の「北見峠」、そして旭川紋別自動車道の「北大雪トンネル」が近接していて、ここでも石北本線が旭川紋別自動車道の下を通っています。
旭川紋別自動車道の浮島 IC の近くを通り過ぎ、国道 333 号をオーバークロスするところです。旭川紋別道がかなり高い位置を通っていることが良くわかりますね。

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