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愛し野駅(A62)
ものの 3 分ほどで「愛し野駅」に到着です。端野と愛し野の間は 1.4 km しか無いのですが、時刻表ではどの列車も 3~4 の所要時間を見込んでいるようです。愛し野駅は 1 面 1 線の棒線駅です。いかにも今風のネーミングで駅舎もログハウスとなると……これは JR 発足後に新設された駅、でしょうか?
ということで早速答え合わせですが、Wikipedia を見てみると……
- 1986年(昭和61年)11月1日:日本国有鉄道石北本線に愛し野臨時乗降場として開業。旅客のみ取扱い。無人駅。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道に継承。同時に駅に昇格。
(Wikipedia 日本語版「愛し野駅」より引用)
あー、のっけから外しましたね。愛し野駅の開業は 1986 年 11 月で、JR 北海道の発足の 5 ヶ月前だったとのこと。そういえば国鉄末期の頃、函館本線の琴似と銭函の間にすごい勢いで駅が増えた時期がありましたが、愛し野駅は発寒中央駅、発寒駅、稲穂駅、稲積公園駅と同日に開業していたんですね。東十一号線
ちなみに、こちらの写真にはローソンの「お客様駐車場」の看板が見えますが……2022 年 9 月に撮影されたストリートビューを見ると、ローソンは既に閉店済みのようで、駐車場は隣の「愛し野内科クリニック」が引き継いだように見えます。
「愛し野」という駅名は端野町が一般公募で決定したとのこと。建設時の仮称は「小泉」だったそうですが、「小泉」は隣接する(当時)北見市の地名なんですよね。このあたりの現在の地名は「北見市端野町三区」のようで、なるほど、仮称を他所から調達する(?)必要があったわけです。
ちなみに駅すぐ南にある踏切は「東11号線踏切」とのこと。「東十一号線」という駅名も、いかにも北海道らしくて良いのでは……と思ったりもしますが、端野町(当時)としては「それだけは勘弁」と思っていたのでしょうか……?
東武イーストモール
「愛し野駅」は端野町(当時)と北見市(当時)の境界近くに設置されたのですが、駅のまわりは現在も比較的農地が多いところです。ただ駅の開業から 9 年後の 1995 年に「東武イーストモール端野店」が開業するなど、国道沿いを中心に商業地への転換が進みつつあるようです。「東武イーストモール」や「東武サウスヒルズ」を運営する「株式会社東武」は、確か「東武鉄道」や「東武百貨店」などとは全く無関係なんですよね。
愛し野を出発すると、線路はいつの間にか高架になっていました。「洋服の青山」が見えますが……
現在は「業務スーパー北見小泉店」になっているとのこと。諸行無常ですねぇ。
柏陽駅(A61)
このあたりの国道 39 号(基線)と石北本線は、90 m ほど離れて並行しているのですが、線路と国道の間は商業地としての利用が目立っています。ここは珍しく宅地として造成されたのだな……と思っていたら……柏陽駅に到着です。高架上に設けられた 1 面 1 線の棒線駅……ということになるでしょうか。
「柏陽駅」と聞くとどうしても根室本線の「柏林台駅」のことを思い出してしまうのですが、「柏陽駅」と「柏林台駅」、どちらも中核都市の中心駅の隣にある高架駅で「柏」から始まる……という点でめちゃくちゃ似てるんですよね。
ただ、柏林台駅が 1986 年に臨時乗降場として設置されたのに対し、柏陽駅は 1957 年に仮乗降場として設置されていました。意外なことに「年の差」が 30 近くあったんですね。
柏陽駅が高架化されたのは 1992 年で、高架化に際して 600 m ほど北東に移設されています。このあたりの道路も「殖民区画」に合わせて建設されていて、ちょうど 1 区画(約 545 m)先に移転したということのようですね。
ノースレインボーエクスプレス
ホームには「きっぷ運賃表」と「時刻表」が掲出されていて……その横にはこんなポスター?が……
ホームで遊んでいると、なかなかレアな列車がやってくるかも知れないということですね(違うでしょ)。
北見行き 4656D は柏陽を出発しました。次は終点の北見駅です。
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