2023年1月12日木曜日

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釧網本線ほぼ各駅停車 (13) 「清里町」

 

釧路行き快速「しれとこ」は、南斜里駅を *通過* してひた走ります。通過ですよ通過、しかも釧路行きではこの日唯一の通過列車です。凄くないですか?(さてどうだか
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

おっ、絶妙なタイミングで木がフレームインしましたね。
踏切を通過します。この踏切は「14 号踏切」という名称で、下には「117 K 351 M」とあります。釧路から清里町までの営業キロが 119.9 km らしいので計算が合わない感じもしますが、(根室本線との分岐駅の)東釧路からの距離でしょうか。

清里町駅(B69)

出発信号機が見えてきました。「清里町きよさとちょう」駅に到着です。
この清里町駅は、かつては 2 面 3 線だったようですが……
現在は 2 面 2 線の相対式ホームです。立派な屋根付きの跨線橋もありますが、跨線橋の下が自転車置き場になっている(勝手に置いている?)のはご愛嬌でしょうか。
ちなみに、かつて線路があった側から 2 番ホームを眺めると……


ホームに上がる階段がセットされているほか、右の方はスロープ状になっています。もはや駅舎と改札の意味は……という感じですが、運賃の授受は車内で行われるので問題は無い、ということなんでしょうか。

ちなみに、真ん中ちょい右に見えている電柱には……
「本場の味」が。まぁ、この電柱も「駅」を構成するパーツなので、駅名標 feat. 本場の味があっても不思議では無いのですが。
それにしても、随分と立派な駅舎ですよね。いかにも国鉄っぽい感じの駅舎ですが、1965 年に改築されたものなのだとか。

名所案内!

清里町駅が立派なのは跨線橋や駅舎だけではなくて、ちゃんと「名所案内」も用意されているところで……(良く見ると左右に植え込みもある?)
「名所案内」には「斜里岳」と「裏摩周展望台」の案内が。す……すげぇ……というか、こんな名所があるのに案内しないのはあり得ないですよね!(まぁ、この駅から裏摩周までどうやって行くかという重大な問題はありますが)
横には駅名標と縦長の駅名標が。

「清里『町』」の謎

「清里町」という駅名は国鉄っぽく無い(私鉄っぽい)感じがしますが、「北海道駅名の起源」を見てみると……

  清里町(きよさとちょう)
所在地 (北見国)斜里郡清里町
開 駅 昭和 4 年11月14日
起 源 もと「上斜里」といっていたが、昭和30年 8 月 1 日町制施行とともに町名を母村の小清水町および斜里町の一字ずつをとって、「清里町」としたので、駅名も昭和31年 4 月 1 日改めた。
(「北海道駅名の起源(昭和48年版)」日本国有鉄道北海道総局 p.164 より引用)
ふーむ。「清里町」が「小水町」と「斜町」の合成地名だ……というところまでは理解できました。国鉄らしくない「──町」という駅名になったことは触れられていませんが、小海線の「清里駅」を憚ってのことなんでしょうね。
国鉄(およびその前身である鉄道省)は駅名の重複を酷く嫌っていたようで、同名の駅が(国鉄ではなく)私鉄にあったとしても、同じ駅名にすることを避けていました。とは言え、それだったら「北見清里」という選択肢もありそうなのに、「清里町」にしたのは……何故なんでしょうね。
あえて想像するなら、紀勢本線の「紀伊木本」駅も 1959 年(昭和 34 年)に「熊野市」駅になっているので、昭和 30 年代は旧国名を冠するのが「古い」という感覚があったのかな……などと。
快速「しれとこ」は清里町を出発しました。次の停車駅は「札弦さっつる」です。

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