2022年12月31日土曜日

北海道のアイヌ語地名 (1000) 「突呉別」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
地図をクリックしたら地理院地図に飛べたりします。

突呉別(とつくれべつ)

top-tuye-pet??
竹・切る・川
(?? = 記録はあるが疑問点あり、類型未確認)

2022年12月30日金曜日

釧網本線ほぼ各駅停車 (6) 「鱒浦・藻琴」

快速「しれとこ」は桂台駅を出発しました。トンネルを抜けると、左側の車窓にはオホーツク海が見えてきましたが……!
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

何を思ったか(何も考えてなかったのでは)うっかり右側の席に陣取ってしまったため、眼前には……

2022年12月29日木曜日

釧網本線ほぼ各駅停車 (5) 「桂台」

網走を 10:24 に出発する快速「しれとこ」に乗車しました。シートはまるで特急のようですが、これってきっと特急用のシートの廃品を流用してますよね?
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

どこかで見覚えのあるリクライニングシートのレバーの上には灰皿が。ただ、良く見るとネジで封印してあるように見えます。

2022年12月28日水曜日

釧網本線ほぼ各駅停車 (4) 「快速『しれとこ』」

団体用改札口と思しき一角から網走駅のホームを眺めます。2 面 3 線の国鉄型配線の駅ですが、3 番線の向こうにも留置線と思しきスペースがあります。以前は留置線が 5 線ほどあったように見えますが、真ん中の 3 線は既に撤去済みのようです。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

上屋の支柱には夥しい数の「本場の味」が。色々と事情があったのかもしれませんが、サッポロビールが駅名標広告から撤退してしまったのは寂しい限りです。

2022年12月27日火曜日

釧網本線ほぼ各駅停車 (3) 「網走・その 3」

網走を 10:24 に出発する快速「しれとこ」で釧路に向かうのですが、まだ発車まで時間があるので……
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

コンコース横の待合室にやってきました。ホームに向かって椅子が並んでいて、天気が良ければ列車の到着状況を確認しながら待つことができます。

2022年12月26日月曜日

釧網本線ほぼ各駅停車 (2) 「網走・その 2」

一見、とてもガランとした感じのある網走駅のコンコースですが……(本来「コンコース」はガランとしたものだ、という説もありますが)
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

良く見ると「網走刑務所作業製品」と題されたショーケースが。どの品にも値札が付いているのが良いですね。何故「創英角ポップ体」なのかは謎ですが、まぁ「淡古印体」だとホラーになっちゃいますし……。「隷書体」とかは中々渋いと思いますが、今一つ「網走刑務所」のイメージ [具体的に] に合わないような気もしますし。

2022年12月25日日曜日

北海道のアイヌ語地名 (999) 「計根別・ケネカ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
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計根別(けねべつ)

kene(-us)-oika-pet?
ハンノキ(・群生する)・渡渉する・川
(? = 記録はあるが疑問点あり、類型あり)

2022年12月24日土曜日

北海道のアイヌ語地名 (998) 「養老牛・シタバヌプリ山」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。
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養老牛(ようろううし)

i-woro-us-i?
それ・うるかす・いつもする・ところ(川)
(? = 記録はあるが疑問点あり、類型あり)

2022年12月23日金曜日

釧網本線ほぼ各駅停車 (1) 「網走・その 1」

車をホテルの駐車場に置いたまま、カバン片手に網走駅に向かいます(まだ赤信号ですが)。さて、これから一体どこに向かうのか……(題名で一目瞭然なのでは
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

駅前には「駅レンタカー」の事務所があり、その横には「藤尾記念館」が。そういやこのローソン、24 時間営業でしたっけ……?

2022年12月22日木曜日

Bojan のホテル探訪~「ホテルルートイン網走駅前」編(朝食編)

新しい朝を迎えました。時間は間もなく 8:30 になろうかと言う頃です。
お隣の「ホテルしんばし」さんですが、どうやら既に営業していないような雰囲気に見えます。駅前の絶妙な立地にありますが、近くに全国チェーンのビジネスホテルが 2 つもできてしまうと、流石に色々と厳しかった……ということでしょうか。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

この日の部屋は 9F 東側の部屋で、網走駅の東側と釧網本線の線路が良く見えます。

2022年12月21日水曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (44) 「藤尾記念館」

そう言えば……という話なのですが、この日は太平洋フェリー「いしかり」のレストラン「サントリーニ」で朝食を食べていたのでした。そして昼前に苫小牧に上陸して、何故か苫小牧の街中で宇宙ステーション「ミール」を見つけて、「ネピア」色のアパートを見てから網走に移動を始めて……。あれ、昼食は?

ということで(どういうことだ)、どうやらうっかり昼食を食べ忘れたようなので、流石に夕食まで抜くのは色々と拙そうな感じです。時既に 20:30 を回っていますが、どこかで食事をしたいところです。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

うっかり「ヴィクトリアステーション」に

とりあえずエレベーターで 1F まで下りて、外に出てみることにしました。

2022年12月20日火曜日

Bojan のホテル探訪~「ホテルルートイン網走駅前」編(お部屋編)

駐車場に車を停めて、「ホテルルートイン網走駅前」のフロントに向かいます。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

禁煙シングルルーム

ささっとチェックインを済ませて部屋に向かいます。この日の部屋は 9F の禁煙シングルルーム(スタンダードプラン)で、1 泊 5,950 円です(安い……ですよね?)。

2022年12月19日月曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (43) 「『通』への道」

遠軽町と佐呂間町の境界を一気に突き抜ける「旭野トンネル」を進みます。僅かな右カーブを抜けるともうすぐ出口です。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。

出口を抜けると佐呂間町のカントリーサインがお出迎えです。これは梅干しを模したものでしょうか(かぼちゃでは)。

2022年12月18日日曜日

北海道のアイヌ語地名 (997) 「モアン山・パウシベツ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。
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モアン山

mo-an-nay??
小さな・もう一方の(あちらの)・川
(?? = 記録はあるが疑問点あり、類型未確認)

2022年12月17日土曜日

北海道のアイヌ語地名 (996) 「カンジウシ川・所呂間内」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。
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カンジウシ川

kanchiw-us-i?
出水・多くある・もの(川)
(? = 記録はあるが疑問点あり、類型あり)

2022年12月16日金曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (42) 「『きのこたけのこ戦争』の行方」

国道 333 号で遠軽方面に向かいます。前方に見えている作りかけの高架橋は、建設中(当時)の「旭川紋別自動車道」のものです。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。

「遠軽瀬戸瀬 IC」と「遠軽 IC」の間は、決して広いとは言えない湧別川の南側を国道 333 号と旭川紋別自動車道が並走します。旭川紋別自動車道は国道と川の間の狭いスペースを抜ける関係で、1.5 km ほどの間に二度も国道をオーバークロスするようです。

2022年12月15日木曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (41) 「道道 493 号『奥瀬戸瀬瀬戸瀬停車場線』」

「北大雪トンネル」を抜けて遠軽町(旧・白滝村)にやってきました。気温は 10 ℃ ですが路面温度は 16 ℃ もあるので、凍結などの心配は無さそうですね。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。

「旧白滝出入口」跡を通過して「白滝トンネル」(長さ 1,299 m)に入ります。

2022年12月14日水曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (40) 「セーブポイント?」

「安足間大橋」で石狩川を渡って上川町にやってきました。随分と暗くなってきたので、手ブレを抑えるのはちょっと難しそうですね。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

トイレあり〼

「上川層雲峡 IC」が近づいてきました。上川町と層雲峡の最寄りの IC ですが、いいネーミングですよね。IC も国道 39 号との交叉点上ではなく、あくまで上川町の市街地に近い位置にあるのも良いです。

2022年12月13日火曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (39) 「生き残った『愛山上川 IC』」

旭川市を抜けて上川郡当麻町に入りました(カントリーサインの撮影に失敗したので代わりに巨大な看板で誤魔化すスタイル)。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。

当麻町の市街地は JR 石北本線の「当麻駅」の周辺に集中しています。国道 39 号は当麻町の市街地には目もくれず、ダイレクトに北東に向かいます。

2022年12月12日月曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (38) 「AirLine CHIYOGAOKA VIADUCT」

辺別べべつ川を渡って旭川市にやってきました。カントリーサインはおなじみの「旭橋」を模したものです。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。

「あれ、辺別川はどこ?」と思ってしまいましたが、カントリーサインは「辺別川橋」を渡った先にあったんでしたね。どうでもいい話ですが、「べべつがわ」ってローマ字入力だと入力がちょいと面倒くさいですね……。

2022年12月11日日曜日

北海道のアイヌ語地名 (995) 「シワンベツ川・須根仁牛・コトンナイ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
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シワンベツ川

suy-an-pet??
穴・ある・川
(?? = 記録はあるが疑問点あり、類型未確認)

2022年12月10日土曜日

北海道のアイヌ語地名 (994) 「ワッカナイ・オンネベツ川・タンネウシ」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。
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ワッカナイ

wakka-o-i
湧き水・多くある・ところ
(記録あり、類型あり)

2022年12月9日金曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (37) 「しらかば並木と大きな煙突」

美瑛町に入りました。前方にも丘が広がっていて、いかにも「美瑛!」らしい眺めですね……。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。

おや? 道路脇に車(ヴィッツかな?)が停まっていますが、シチュエーションが良くわからない(見えてこない)ですね……。何をしてるんでしょう……?

2022年12月8日木曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (36) 「峠の観覧車」

上富良野町に入りました。写真の色合いがおかしいですが、これでも目一杯補正した結果ですのでご容赦を……。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

国道 237 号は「基線」の一区画(≒545.5 m)東に位置する「東一線」を北北東に向かい、「北二十号」の北側で上富良野町に入ります。このあたりは散村のようで、道路沿いに農地が広がる中、一定間隔で住居が点在しています。

2022年12月7日水曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (35) 「十勝岳を望む『振縫橋』」

国道 237 号を北上して中富良野町に入ります。「虹」と「ラベンダー畑」をあしらったカントリーサインですが、ん、何故「虹」なんでしょう……?(あえて調べようとはしないスタイル)
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

ちなみにこの日は、前方には暗雲が垂れ込めていたものの、残念ながら虹は確認できませんでした。

2022年12月6日火曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (34) 「北の峰」

道道 135 号「美唄富良野線」の「尻岸馬内橋」を渡って富良野市に入ります。そういえばここからは「上川総合振興局」のエリアですね。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

「尻岸馬内川」はそこそこの規模の川の筈ですが、橋は意外と短いんですね。この時期はかなり水量が多そうな気がするのですが……。

2022年12月5日月曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (33) 「富芦道路」

「三段滝」を出発して北に向かいます。相変わらず人の気配が希薄な中を進むと、前方に突然青看板が。富良野に向かう道道 135 号「美唄富良野線」はこの先で分岐です。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。

交叉点には右折車線も設けられているのですが、極限まで省略された白線が画期的ですね。今にして思えば、ゼブラゾーンを思いっきり踏んでいるような気もしますが……。

2022年12月4日日曜日

北海道のアイヌ語地名 (993) 「紅蔦露・威可牛・平宇取・繰幌間内」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。
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紅蔦露(こうつたろ)

kut-taor?
喉口・川岸の高所
kot-taor?
窪み・川岸の高所
(? = 記録はあるが疑問点あり、類型あり)
標茶町西部、字コッタロの北に位置する二等三角点の名前です(標高 123.3 m)。凄まじく出オチですが、「紅蔦露こうつたろ」は「コッタロ」の当て字だと思われます。

ということで「コッタロ」ですが、戊午日誌 (1859-1863) 「東部久須利誌」には次のように記されていました。

また同じ様成処十丁計も過て右の方
     コツタロ
と云小川有。其上に少し水の涌処有る也。メンカクシの申には此処名、コンタル 小樽の訛りし也と云。またトウロのケンルカウスの申にはコツタロ也と。コツは川の形也、其上に小さき樽程の水涌壺有りと云儀と云。
松浦武四郎・著 秋葉実・解読「戊午東西蝦夷山川地理取調日誌 上」北海道出版企画センター p.481 より引用)
「コツは川の形なり」と「水の湧くところあり」からは kot-ta-or で「窪み・汲む・ところ」と考えられそうな気もします。湧き水については正直なんとも言えないのですが、湿原の中に台地がせり出したような地形に見えるので、kut(喉口)の taor か、kot(窪み)の taor のように見えます。

現在の「コッタロ」のあたりは、川沿いの湿地よりは高く、周りの山よりは低い位置にあるのですが、やはり湿地から見ると小高い場所なので、taor は「川岸の高所」と見るべきでしょうか。kut-taor で「喉口・川岸の高所」か、kot-taor で「窪み・川岸の高所」と考えたいです。

威可牛(いかうし)

ika-us-i
渡渉する・いつもする・ところ
(記録あり、類型あり)

2022年12月3日土曜日

北海道のアイヌ語地名 (992) 「土所地内・ポンネナイ・勃串内」

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土所地内(としょちない)

so-oma-nay??
滝・そこに入る・川
(?? = 記録未確認、類型あり)
標茶町と弟子屈町の境界に位置する山の頂上付近に存在する二等三角点の名前です(標高 282.8 m)。どうしても不動産関係を連想してしまいますが、原野……いやなんでも無いです。

この三角点の北からは「竹内川」(プソッナイ)が東に向かって流れていて、西からは「最栄利別川」の支流(名称不詳)が北西に向かって流れています。南からは「オソベツ川」の支流である「上チョウマナイ川」が南に向かって流れています。

東西蝦夷山川地理取調図」(1859) には「プソッナイ」に相当しそうな川を特定できず、「モイレヘツ」(=最栄利別川)の支流についても描かれていません。「オソベツ川」に至ってはあれほどの規模の川であるにもかかわらず、「ウシヨロコツ」以外の川名は描かれていません。

明治時代の地形図には「上チョウマナイ川」に相当する川が、「チョウマナイ」の支流として描かれているように見えます。実際には「チョウマナイ川」と「上チョウマナイ川」は別の川で、どちらも「オソベツ川」の支流なのですが、まぁこの程度の誤謬はちょくちょくある話ですね。

「土」ではなく「上」だったら?

永田地名解 (1891) にも「土所地内」と思われる記載が無いどころか、他の資料にも全く記載が見当たらないので、これは白旗を揚げるしか無いかな……とも思ったのですが、これ、もしかして「土」が「上」の誤記だったりしないでしょうか。

仮に「土」が「上」の誤記だとすると、「上所地内」と「上チョウマナイ」……何か匂いますよね。どう転んでも「地」を「マ」と読ませるのは厳しそうな気もしますが、これが仮に「馬」とかだったら……。「上所馬内」が「土所地内」に化けたというのは妄想の所産だと言われても甘んじて受け入れるしか無いのですが、可能性は無限大ですので!(いきなり何を言い出すのだ

「妖魔の沼」「悪い沼」「腐敗した沼」

となると、後は「チョウマナイ」はどういう意味なのかが気になるところです。以前、chi-o-ama-nay で「我ら・そこに・(仕掛け弓を)置く・川」あたりかな……と考えたこともありましたが、他に類例も無さそうなのでちょっと厳しいでしょうか。

鎌田正信さんの「道東地方のアイヌ語地名」(1995) には次のように記されていました。

 語句は短いが難解な地名である。帯広市に「チヨマトウ」と呼ばれている伝説の沼があるが、この沼は「妖魔の沼」「悪い沼」「腐敗した沼」という意味がある(十勝のアイヌ伝説)トゥは沼の意味。また、チヨマ(chiyoma 悪い)チヨマト(chiyomato けがらわしい沼・くされ沼)ともある(吉田北海道あいぬ方言語彙集成)。これら語意と何か関係があったのかも知れない。
(鎌田正信「道東地方のアイヌ語地名【国有林とその周辺】」私家版 p.319 より引用)

「入らさる沼」

「チヨマ」が「悪い」「けがらわしい」を意味する……という裏付けは取れなかったのですが、永田地名解に「帯広川筋の地名」として次のような記載がありました。

Chi oma tō   チ オマ トー   陥沼 「チオマレトー」ノ短縮後ニテ吾人?落シ入レル沼ノ意古ヘ土人ヲ此沼?落シ入レ殺シタル處ナリトアイヌ云フ「チヨマトー」ト云フハ急言ナリ
永田方正北海道蝦夷語地名解」国書刊行会 p.316 より引用)※「?」は引用者による
これは前述の「チヨマトウ」と同じ沼の可能性もありそうですが、こちらは随分と現実的?な解釈のようで、{chi-omare}-to で「{入ってしまう}・沼」となるでしょうか。北海道方言風に言えば「入らさる・沼」なのかなぁ……と思ったりもしますが、なるほどそこから「妖魔の沼」という解釈が生まれたということでしょうか。

「滝・そこに入る・川」だったりして

ただ改めて陸軍図を見てみると、巨大な湿地があるのはむしろオソベツ川沿いで、支流のチョウマナイ川沿いには湿地らしきものは見当たりません(何故か現在の「地理院地図」では、川沿いに池らしきものが描かれていますが)。{chi-oma}-nay で「{入ってしまう}・川」と考えるよりは、もっと単純に so-oma-nay で「滝・そこに入る・川」のほうが正解に近そうな気もしてきました。

so は「滝」だとされますが、これは必ずしも「瀑布」を意味しないとのこと。多少なりとも目立つ「段差」があれば so と呼んでいた可能性がありそうです。

2022年12月2日金曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (32) 「圧倒的な水量の『三段滝』」

遊歩道のほぼ先端にある東屋にやってきました。「三段滝」でもっとも雄大な [要出典] [独自研究?] [誰によって?] 下段の滝を間近で見ることができます。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

あずましい東屋

東屋には長椅子が用意されていて……

2022年12月1日木曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (31) 「歓迎・三段滝」

ダム湖を除けば国道 452 号沿いで二番目に大きな観光地かもしれない「三段滝」にやってきました。力強い感じの書体で「歓迎」「三段滝」と描かれています。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

それでは、「三段滝」を至近で眺めることにしましょう。駐車場からは、よく整備された階段を降りて……