2022年12月8日木曜日

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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (36) 「峠の観覧車」

 

上富良野町に入りました。写真の色合いがおかしいですが、これでも目一杯補正した結果ですのでご容赦を……。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

国道 237 号は「基線」の一区画(≒545.5 m)東に位置する「東一線」を北北東に向かい、「北二十号」の北側で上富良野町に入ります。このあたりは散村のようで、道路沿いに農地が広がる中、一定間隔で住居が点在しています。
道路脇には「歓迎 自衛隊」の看板が立っていました。上富良野町の中心街は中富良野町のそれより大きく、人口もほぼ倍ですが、陸上自衛隊上富良野駐屯地の存在も大きいのでしょうね。
改めて考えてみると、中富良野町はかなり厳しいポジションに置かれているような気がするのですが、現時点では市町村合併は行わずに独立を保っている……と言うことになりますね。富良野市には中富良野町と上富良野町を吸収するほどの求心力が無いのかもしれませんし、上富良野町は自衛隊がある限りそれなりに将来は安泰なのかもしれませんが……。

見晴台公園

中富良野町のど真ん中を通っていた国道 237 号ですが、上富良野町ではバイパスが市街地の西側の丘陵地帯を通っていて、市街地に向かうには旧道(道道 299 号「上富良野停車場線」)に入る必要があります。
アップダウンのあるバイパスの左右には、店はあまり見当たりません。この雰囲気は紋別あたりと似ているような……。
道道 581 号「留辺蘂上富良野線」との交叉点にやってきました。小高い丘の頂上付近の交叉点で、右折すると上富良野の市街地です。
このあたり(交叉点の右前方)は「見晴台公園」として整備されているようで、建造物(トイレかな?)の脇には道道沿いのスポットが案内されていました。道道 581 号は道道 291 号「吹上上富良野線」と直結していて、ずーっと真っすぐ行けば「十勝岳温泉」なんですよね。

江幌完別川に沿って

そのまま直進して「エパナマエホロカンベツ川」を渡ります。殖民区画に対してしばらく斜め向きのルートが続いていましたが、丘の麓で右に 45 度向きを変えて「西三線」上のルートに戻ります。
旧道(道道 291 号「吹上上富良野線」)と合流してからは殖民区画に沿ったルートを外れます。江幌完別川の橋は左カーブの先にあり、上下線がそれぞれ別々の橋を通るようです。元々あった橋を南行き専用にして、新たに北行きの橋を架橋することで曲線緩和と中央分離帯の設置を可能にした……ということのように見えます。
江幌完別川を渡ってからはヒルクライム区間で、登坂車線も設置されています。
登坂車線が終わると追い越し禁止区間に入ります。美瑛まで 11 km、旭川まで 35 km というのは妥当な距離感でしょうか。

深山峠の観覧車

350 m 先には「ラベンダー広場」という名前の駐車帯があるとのこと。トイレと電話のマークがありますが、チェーン脱着所にトイレが併設されているような感じでしょうか。
……は!? 観覧車!? ここは「深山峠」と言うのだそうですが、そもそもこのあたりの国道 237 号は分水嶺上を縦走しているので、峠と言うよりは山の頂上と考えたほうが適切なのかもしれません。
山の頂上なので展望台があったり観覧車があったり……ということなんでしょうね。展望台の隣には「トリックアート美術館」もあるそうです。

丘の向こうは美瑛町

「深山峠」は越えたものの、空知川水系と美瑛川(辺別川)水系の間の分水嶺はもう少し先です。上富良野町を脱出するまであと少し……ですね。
前方に丘が見えてきました。丘の上には民家が並んでいますが、実はこの丘が空知川水系と美瑛川水系の分水嶺で、民家があるのは美瑛町側です。
もうすぐ分水嶺の筈ですが、上り坂らしい上り坂はありません。何故か分水嶺を越えた筈の南行き車線に追越車線が設定されています。

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