2022年11月14日月曜日

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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (19) 「通過車は 一旦乗り降りしないで!」

 

栗山町に入りました。由仁町も栗山町も JR 室蘭本線沿いの町……という印象があるのですが、別の見方をすれば「夕張川の西側が由仁町、東側が栗山町」なので、夕張川の「川端ダム」の半分は栗山町ですし、国道 274 号も JR 石勝線も栗山町を通っているんですよね(駅や IC はありませんが)。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や営業時間などが現在と異なる可能性があります。

「通過車は 一旦乗り降りしないで!」

JR 石勝線(元を辿れば「夕張線」ですね)が川沿いを大きく迂回する中、最も後にできた道東道は夕張山地の尾根をオープンカットしてショートカットしています。「動物注意」の看板のほかに、跨道橋にも横断幕が張られていますが……
あっ、この横断幕は……。「占冠 IC 通過車は 一旦乗り降りしないで!」とありますが……
ご記憶の方も多いかと思いますが、2017 年春の時点では国道 274 号(日勝峠)が災害のため通行止めで、その迂回路として道東道の占冠~十勝清水間が無料開放されていました。
この無料開放措置は当該区間内で完結した通行のみが対象だったため、千歳から道東に向かう場合、一旦占冠 IC で流出してから U ターンして入り直すと、十勝清水まで無料で走行できたことになります。結果的に、占冠 IC で流出・再流入する車が大量に発生して問題視されたんですよね。

左へ右へ

川端ダムのダム湖から上流側(の夕張川)は「竜仙峡」と呼ばれる難所で、JR 石勝線と国道 274 号は川の南北を渡り歩くことで川沿いの崖を回避していました。後発でより広い土地が必要になる道東道は、橋を架ける代わりに崖の中をトンネル(栗山トンネル)で抜けることで難所をクリアしています。
ん、またしても丸ゴシックですね……?
栗山トンネルは分水嶺を抜けるトンネルではなく、あくまで川沿いの崖を回避するためのトンネルだということもあり……
左にカーブした後で右にカーブする、ゆるい S 字を描くトンネルです。
トンネルを抜けた先は……
まだ栗山町でした(ぉ)。右側に倉庫のような建物が見えますが、これは除雪基地とかでしょうか。そう言えば中央分離帯のブロックもありませんね。

追越車線(800 m)

「栗山トンネル」を抜けて 1 km ほどで「草木舞沢そうもくまいさわ川」を渡り、夕張市に入ります。「草木が舞う沢」というのは幻想的な感じがしますが、元はと言えば「ソーポコマㇷ゚」なんですよね。
2 km 先に「追越車線」があるとのこと。石勝線の「滝ノ上駅」を過ぎたあたりのようです。
今回の「追越車線」はなんと 800 m しか無いらしく、一発で仕留める(何を)速度差が求められますね……。


前述の通り、追越車線が設置されているのは滝ノ上駅付近を過ぎてからで、滝ノ上駅のあたりは暫定 2 車線のままです。暫定 2 車線ということは、工事をすれば 4 車線化できる余地がある筈なのですが……


この斜面を削ったり、架橋が必要なところもあったりで、意外と手間がかかりそうな感じです。そして追越車線の夕張 IC 側には……
「夕張トンネル」がでかい口を開けて待っているので、これまた 4 車線化には手間がかかりそうな……。
そういえば「夕張トンネル」の看板も丸ゴシックですね。

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