2022年10月21日金曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (5) 「VHS のビデオカセット」

「ミール展示館」にて展示されている「ミール」は、なんと中に入ることもできます。ちゃんと「入口」と「出口」が設けられているのですが、改めて考えてみると本来はこのような出入口は存在しない筈なんですよね(穴を開けちゃったのか……)。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や営業時間などが現在と異なる可能性があります。

入口の横には「外の様子」と「中の様子」が図示されていました。向かって右側のドッキングポートがある側が「前部」だったんですね。なんとなく逆だと思ってましたが……。
階段を上がって、ついに「ミール」の船内に入ります。階段と「ミール」の間の隙間には踏み板が置かれていて、転倒の可能性をできるかぎり少なくしようとしているようです。

焼肉屋のテーブル?

入口のすぐ左側には「作業机」があるのですが、作業机の真ん中には「オーブン」があったんですね。これって焼肉屋のテーブルと同じなのでは……。
オーブンの手前には宇宙食のサンプルが置かれているのですが、いかにも「宇宙食!」と言った感じのなんとも古色蒼然なものです。手前に見える「ЛОЖКА」は「スプーン」を意味するとのこと。となると「ВИЛКА」は……やはり「フォーク」だったようです。
オーブンの内部は細かく区切られていて、同時に複数の宇宙食を温められるようになっているようです。
「現在」(いつ頃かは不明ですが、2000 年前後?)の宇宙食はこんな感じとのこと。「牛タンのゼリー固め」が気になりますね……。

VHS!!

オーブンがあるということは「冷蔵庫」もあるということで(マトモな写真が無くてすいません)。右側の木目調パネルも気になるところですが……(阪急電車?)
オーブンもそうでしたが、冷蔵庫の内部も「無重力対応」だったようで、棚は存在しないとのこと。
冷蔵庫の右横にはスイッチ類が並んでいるのですが……
中にはなんと VHS のビデオカセットが! 「ВИДЕО КАССЕТА」と書いてあるのですが、これはなんとなく読める気がしますよね。

廊下の隅っこ?

右手(=前方)には「操縦室」があるのですが、思いの外……狭いですね。窓は足元にあるようですが、これは左右に機器を並べる必要があったからでしょうか。ドッキングポートの穴の口径も思った以上に小さいようで……。
手前の壁面(木目調……)には操縦室のシートについての補足説明がありました。重力が無いということをつい失念してしまいますが、なるほどこうやって腰の位置を固定すれば良いのですね。
ということは、この椅子の向きは前後逆なのでは……? 操縦席のユーザーインタフェースは決して良くない……というか、かなり酷いですが、昔のジェット旅客機もこんな感じでしたよね。
船内の見取り図です。これを見た感じだとそこそこ広そうに見えますが、実際はご覧の通りで、操縦室はまるで左右にキャビネットのある廊下の隅っこのような……。

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