2022年9月16日金曜日

太平洋フェリー「いしかり」スイート乗船記(僚船「きそ」編)

部屋に戻ってきました。今回の部屋は 6 甲板左舷側最前部にあるので、前方と左側の景色を眺めることができます。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や運用形態が現在と異なる可能性があります。

これは 12:30 頃だったと思いますが、陸地が見えていますね。いわき市の沖にやってきたようです。
ところでこの船、貨物船だと思うのですが、随分とアンバランスな形をしていますね。前方の甲板にはコンテナとかが乗るのでしょうか……?

広野火力発電所

左舷の窓から陸地を眺めます。おや、あれは……?
発電所らしきものが見えます。一瞬ドキっとしますが、あれは広野の火力発電所ですね。原発がダメになってからは、首都圏の電力需要の多くを支えてくれている発電所……との認識です。ここが止まるとかなりキツいんですよね……。

やがて雲行きが怪しくなり

12 時半頃は雲も見えるものの青空が広がっていたのですが、午後 2 時を過ぎた頃にはすっかり雲行きが怪しくなり……。
前面の窓には水滴が目立つようになりました。波しぶきがかかることもあったと思いますが、これは雨……かな?

大型船を視認!

14:24 頃、前方左側に大型船を視認!
白をベースに太さの異なるブルーのラインが二本というカラーリング、改めて見てみると新幹線のようにも見えますが(汗)、僚船「きそ」の登場です!

海の上では右側通行

僚船「きそ」は「いしかり」の左側を通過してゆきます。「右側通行」ということになりますが、これは国際的な基準(慣習?)に沿ったもので、国内においては「海上衝突予防法」にて明文化されています。
ただ、会社によってはこんな風に「左側通行」ですれ違うケースもあるようで……。
これはどのようにして「海上衝突予防法」との整合性を保っているのか……という話ですが、第十四条には「二隻の動力船が真向かい又はほとんど真向かいに行き会う場合において衝突するおそれがあるときは、各動力船は、互いに他の動力船の左げん側を通過することができるようにそれぞれ針路を右に転じなければならない」とあります。

これを読む限り、事前に僚船の位置を確認し「衝突するおそれの無い」コースを取ることで「針路を右に転じる」必要性を無くしている、ということで良いのでしょうか……?

僚船「きそ」とすれ違い

僚船「きそ」とすれ違います。新日本海フェリーと比べると比較的近接した位置ですれ違うようにも見えますが、だからこそちゃんと「右側通行」なんでしょうか。新日本海フェリーの場合は高速船ということもあり、曳き波の影響も馬鹿にならない筈なので、どうしても距離を取る必要がある、ということかもしれません。
こちらは iPhone で撮影した写真です。色合いや雰囲気が随分と異なりますが、これは機材の違いかアングルの違いか……
僚船「きそ」は「いしかり」の真横を通り過ぎたでしょうか。あとは遠ざかるだけということになりますね。

良い航海を!

船尾部には「き そ」「名古屋」の文字がしっかりと読み取れます。
そして「きそ」の 7 甲板のデッキには僚船「いしかり」を見物する船客の姿が……!
それでは、お互いに良い航海を!(14:32)
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