【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や運用形態が現在と異なる可能性があります。
丸テーブルとチェアがあり、その横にはベッドとしても使えそうな長いソファーがあります。この手のソファーは気分転換に良いんですよね。
2022年8月31日水曜日
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2022年8月30日火曜日
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2022年8月29日月曜日
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2022年8月28日日曜日
地図をクリックしたら地理院地図に飛べたりします。
Pe mem ペー メㇺ 泉池うーん。mem 自体に「泉池」という意味があるのですが、果たしてペーさんの行方は……。
ペーウェンメム(斜里川左枝川) 語原「ペー・ウェン・メム」(pe-wen-mem 水の・悪い・湧き水の池)。
ペウメム川 札弦市街の下流で斜里川の右に入る川。意味不明。
十二三町行き「さびた」には「中空の櫂木で蝦夷きせるを作る」との註がつけられていました。知里さんの「植物編」の索引には「サビタ(方言,ノリウツギ)」とあり、「ノリウツギ」の項には次のように記されていました。
ヲサウシ
小流有。元は此地名ヲフサウシなる由。ヲフサは人間語さびたと(云)木也。ウシは多しと云事なり。扨其ヲフサと云木モンベツにてはまたラスハ(夷言)とも云よし。
§ 224. ノリウツギ Hydrangea paniculata Sieb.
(1) rasupa-ni(ra-sú-pa-ni)「ラすパニ」[ラスパの木,ラスパを作る木] 莖 《長萬部,幌別,足寄》
(2) rasupa(ra-sú-pa) 「ラすパ」[槍の柄と穂先とを繼ぐ棒] 莖 《膽振,日高,足寄,美幌,斜里,名寄》
注 1.──アクセントを語頭において rásupa と發音する所もある(虻田郡禮文華)。槍・矛・鈷等の柄と穂先とを繼ぐ尺餘の棒を北海道でわ「ラスパ」,樺太でわ「ラスマ」またわ「オㇹサニㇱ」とゆう。rasúma <rasúpa <rasu (その割木,その木片)pa(頭)。óxsanis <ox(<op 槍柄)-san(前の)-nis(<nit 棒)。この繼ぎ棒わ專らノリウツギの材で作ったので上記 (1)(2) 及び下記 (3) の名稱が生じたのである。
(3) opsa(óp-sa)「おㇷ゚サ」[<op(槍)-sa(前)] 莖 《日高東半〔荻伏・浦河・様似〕,屈斜路,常呂》
注 2.──たぶん op-san-nit(槍柄の・前の・棒)の下略形。→ 注 1, 参照。
オサウシ(本流右岸) 「オㇷ゚サウシ」(opsa-us-i ノリウツギ・群生する・所)。
オサウシ沢 斜里川と札鶴川の合流点下流で斜里川の左に入る小川のある沢。「ヌサ・ウㇱ」(祭壇の多い)の訛りか。
宗谷岬から東の海岸(太平洋岸)を僅か南下した処にオサウシという地名がある。オサウシは岬。処が地図の海岸線はのっぺらぼうだ。その処で僅か出ている程度である。
改めて言葉を考えると、o-sa-ushi-i 「(山が)尻を・浜に・つけている・処」で語義通りの処なのである。
2022年8月27日土曜日
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Etunpi エト゚ンピ 岬ニアル川「エト゚ウンペツ」ノ訛リナリト云フふむふむ。どうやら etu-un-pet で「岬・そこにある・川」と考えたようですね。ところが「斜里郡内アイヌ語地名解」には少々異なる解が記されていました。
エトンビ 江鳶川。語原「エ・ト゚・ウン・ペッ」(e-tu-un-pet 頭が・山・へ・入りこんでいる・川)。
《山田註。少し詳しくいえば、tu は「山の先が長くのびた処、走り根」。この川を溯 ると、その走り根の中に、峡谷のような形で入って行くので、そう呼ばれたのであろう。上記の形の名が、和人に継承されてエトンベになり、鳶(とんび)に近い音なのでエトンビとなったのではあるまいか》。
エトンパナピラ 語原「エ・ト゚・ウン・ペッ・パ・ナ・ピラ」(e-tu-un-pet-pa-na-pira 頭が・山・ヘ入りこんでいる・川の・下・方の・崖)。
なお余談ですが、明治時代の地形図では、現在の「エトンビ川」が「トーエトンピ」として描かれていて、現在「カクレノ沢川」と呼ばれる川が本流(=エトンビ川)として描かれていました。
Chiep sak etunpi チェプ サㇰ エト゚ンピ 魚無シノ岬川
チェプサㇰエト゚ンピ(江鳶川左枝川) 語原「チェプ・サㇰ・エト゚ンピ」(chep-sak-Etumpi 魚の・無い・江鳶川)。
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2022年8月26日金曜日
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2022年8月25日木曜日
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2022年8月24日水曜日
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2022年8月23日火曜日
2022年8月22日月曜日
2022年8月21日日曜日
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扨此下崖の下しばし過て
ホロムイ
此処大湾に成イマエヘウシとヒヤルマイと相対す。其巾凡廿丁も有るべし。皆峨々たる岩壁中々筆の及ぶ処にあらず。
しばしにて
ホロムイ
此処大湾也。此処キャルマイとイマイヘウシの間の澗也。小石浜凡廿丁計、上は高山也。上に
ホロムイノホリ
と云高山有。椴并に雑木原なり。中程に少し
無名瀧
一条有。
Poro moi ポロ モイ 大灣また「斜里郡内アイヌ語地名解」にも次のように記されていました。
ポロ・モイ (poro-moy) 「大きな・湾」。
また此処の岬を廻りて少しの湾有。其処をこして
キヤルマイ
本名はヒヤリマイなるよし。少しの岬に成て其岬に大穴有。是行貫 になる也。其訳は昔弁慶蝮蛇を踏潰す時、(弁慶の妹が)此穴の中より見て居られしと云り。
ピヤラモイ(piyar-oma-i) ピヤㇽ(窓),オマ(ある),イ(所)。立岩に穴があいていて、和人はそれを「窓岩」と呼んだ。
2022年8月20日土曜日
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並びて赤兀山 つゞき、過て
ウ チ セ
此処大岩岬也。前に一ツの小島有。名義何故かしらず。また二丁計も過て
チセワタラ
此処海中に大岩一ツ有。其岩に洞有。是に土人等漁業に出たる時宿するとかや。よって此名有り。チセとは家也。ワタラ前に云如く大岩の峨々たるものを云り。
Retara pesh レタラ ペㇱュ 白キ絶壁ようやく「レタラ」の登場ですが、「ワタラ」ではなく「ペㇱュ」となっています。retar-pes で「白い・岩崖」と読めそうですね。
レタラ・ワタラ (retar-watara) 「白い・岩」。
過て
イタシベワタラ
此処材木石の小口塩苞を積重ねし如く重ねて一ツの大岬をなす。イタシベは海獱 のこと也。ワタラは大岩の下の少しの磯有る処を云り。
Itashbe watara イタㇱュベ ワタラ 海馬岩
過て
イマイベウシ
此処東ヒヤルヲマイと対し、西ヲキツチウシと対してまた少しの湾をなす也。此岬三ツに成りて峨々と聳えて突出す。其中なるは材木石のみ畳々重りて一岬をなす。
扨是より五六丁崖の下を行
アフンテエンルン
是アフンテの第一番出たる処なる故に号く。峨々たる岬に大岩洞有。此穴を舟か通る也。また是より内え入る哉
ホンアフンルイ
ヲン子アフンルイ
小さき澗なれども奥深く入るか故に号るよし。土人ども通行の節此奥に穴有るに必宿するよし也。此湾小さけれども至極に宜し。また並びて三四丁にて小洞二ツ有。是に皆石燕多し。また水鳥も見なれざるもの多し。此辺より山皆椴に成る也。
Ahun rui アフン ルイ 深ク入ル處 細キ岩間アリテ海濱ヨリ凡ソ二十間許リ入レ込ム處ナリ
少し行
ホンムイ
少しの湾也。廻り皆岩壁、中程に一ツの小滝有。シレトコより此辺まで皆岩黒く、是より西のかた皆赤くなるなり。
アウンモイ 「アウン・モイ」(aun-moy)。アウン(入りこんでいる。ずつと奥へ入りこんでいる),モイ(湾)。「オンネ・アウンモイ」(onne Aunmoy)とも云う。オンネ(老いたる,親の)。「アウンモイの親湾」の義。
ポン・アウンモイ (pon Aunmoy) ポン(若い,子の)。「アウンモイの子湾」の義。
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2022年8月19日金曜日
2022年8月18日木曜日
2022年8月17日水曜日
2022年8月16日火曜日
2022年8月15日月曜日
2022年8月14日日曜日
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またしばし過て
カハラヲワタラ
大岩峨々と聳え海え突出す。
「午手控」 | 戊午日誌「西部志礼登古誌」 | 東西蝦夷山川地理取調図 | 明治時代の地形図 | 斜里郡内アイヌ語地名解 | 地理院地図 |
---|---|---|---|---|---|
? | カハラヲワタラ(大岩) | ← | カパルワタラ | ? | カパルワタラ |
ブイ(大黒岩岬) | ブイ(大きな黒い岩) | フイ | ? | オラップイ | ? |
シュランベツ(滝) | シヨウランベツ(ブトソウウシベツ) | ソウランヘツ | ? | ? | 知床川? |
ワニロ(滝)? | ワンロ(滝) | ? | ? | ? | |
? | アツトヒラウシヘツ | フトヒラウシヘツ? | ポトピラペツ | ボトビラベツ川 | ポトピラベツ川 |
ワニロ? | ? | ? | ? | ? | マムシの川 |
? | フプウシリエト(岬) | フフウシシリエト | ? | ウプㇱノッ | ? |
ヲキツ石(立岩) | ヲキツ石(出岬) | ヲキツテウシ | オケッチウㇱペツ | オキッチウシ | オキッチウシ川 |
ボトビラベツ川 「プト゚・パラ・ペッ」(putu-para-pet),「川口が・巾広い・川」の義。
其より少し廻る哉
ヲキツ石
此処一ツの出岬也。其前に高弐丈計根細く末太きもの一本海中に突出する故に号。其訳は常に風強き時は此処動くと云、よつて号るとかや。また一説土人等水流 の縁 様成ものを作りて置しによつて号るとか云り。
Okechi ushi オケッチ ウシ 鳴ル處 高サ一丈許リノ岩アリテ頭太ク幹根細ク殆ンド松茸ノ如シ風之ヲ吹ケバ鳴ル故ニ名ク二十年前崩壊シテ今ヤ無シおっ。伝家の宝刀「崩壊して今は無し」が久々に炸裂しましたね! 「頭でっかちの松茸のような岩」があったという話は松浦武四郎の記録とも符合しますが、高さが「一丈ばかり」(約 3 m)と半減しているのが気になるところです。
オキッチウシ(o-kitche-us-i) オ(そこで),キッチェ(キチキチ鳴る),ウㇱ(いつも……する),イ(所)。「そこでいつもキチキチ鳴る所」の義。ここに頭が太く体から根もとへかけて細くて恰も松茸のような恰好の岩が立つていて,風が吹くたびにキチキチ鳴つていたという。
キチッチェ【kicitce】
赤子が泣き出す前にうめき声を出す.
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2022年8月13日土曜日
地図をクリックしたら地理院地図に飛べたりします。
「午手控」 | 戊午日誌「西部志礼登古誌」 | 東西蝦夷山川地理取調図 | 明治時代の地形図 | 斜里郡内アイヌ語地名解 | 地理院地図 |
---|---|---|---|---|---|
ルシャ(小川) | ルシヤ(小川) | ルシヤ | ルサ川 | ルシャ川 | ルシャ川 |
レッパンヘツ(川) | レツハンベツ(中川) | ?? | テッパンベツ川 | テッパンベツ川 | |
? | チヤカヲハニ(小川) | チヤロカハエ | サカパパイ川 | チャカババイ川 | チャカババイ川 |
トシトルハウシ | ← | トントルハウシ | ? | ト゚ㇱト゚ルパウㇱ | ? |
? | ? | ヘケ | ? | ? | ? |
チャカヲハニ(小川) | チヤカハヽイ*1 | チカホハニ | ? | ? | ? |
トシトロハウシ | ? | ? | ? | ? | ? |
テケル(高崖) | ヘケル*1(小川) | テケル | ? | ? | ? |
チヤラツセナイ(大滝) | チヤラセナイ(大滝) | ← | ソランケペツ | チャラセイ? | タキノ川 |
ホンユルシ(崖) | ホンユルシ(岬) | ホンエヲロシ*2 | ? | ウェン・エホルシ | ? |
また過て
シヨウランベツ
此処も高山の根転太石 浜有。本名はプトソウウシベツと云、其口に滝が有ると云儀なる也。またソウランヘツと云は滝か落ると云儀なり。ソウは滝、ランは落ると云儀也。
「午手控」 | 戊午日誌「西部志礼登古誌」 | 東西蝦夷山川地理取調図 | 明治時代の地形図 | 斜里郡内アイヌ語地名解 | 地理院地図 |
---|---|---|---|---|---|
チヤラツセナイ(大滝) | チヤラセナイ(大滝) | ← | ソランケペツ | チャラセイ? | タキノ川 |
ホンユルシ(崖) | ホンユルシ(岬) | ホンエヲロシ*1 | ? | ウェン・エホルシ | ? |
ウハシムイ(崖) | ウハシムイ(岬) | ウハシヲマイ | ? | ウパショモイ | ? |
エヘスカケウシ(崖穴) | エベスカケウシ(湾) | イエヘシニケウエウシ | ? | チャロ・ワタラ・ウㇱ・モイ | ? |
大岩サキ | ホロシユマエンルン*2(大岩) | ? | ? | ? | ? |
? | ホロワタラ*2(大岩) | ホロワタニ | ? | ? | 蛸岩? |
チヤラセホロノホリ(高山) | ← | チヤラセホロノホリ | ? | ? | 知床岳? |
大瀧 | ホロソウ(滝) | ? | チャラッセナイ? | チャラッセイ? | チャラセナイ川? |
チヤラセホロ(洞窟) | ← | ? | ? | ? | ? |
ハシュイワタラ(大岩) | カシユニエンルン(大岬) | ? | ? | ? | カシュニの岩 |
ハシュニ(岬) | ハシユニ(岬) | ハアシユニ | カㇱュウニ | カシュニ | ? |
? | カハラヲワタラ(大岩) | カハラヲワタラ | カパルワタラ | ? | カパルワタラ |
chárasse ちゃラㇱセ 【H 北】《完》上に同じ。~-i [すべり落ちている・者] 白糸滝(キタミ国シャリ郡内シレトコ半島)。思いっきり「上に同じ」となっちゃってますが、前項には「chár-ar-se ちゃラㇽセ《完》」で「すべっている;すべり降りている」とあります。
カシュニ(kas-un-i) カㇱ(丸小屋,狩小屋),ウン(ある),イ(所)。
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2022年8月12日金曜日
2022年8月11日木曜日
この記事内の見出しは高畑美代子「イザベラ・バード『日本の未踏路』完全補遺」(中央公論事業出版)の「初版からの省略版(普及版)の削除部分を示す対照表」の内容を元にしたものです。当該書において、対照表の内容表示は高梨謙吉訳「日本奥地紀行」(平凡社)および楠家重敏・橋本かほる・宮崎路子訳「バード 日本紀行」(雄松堂出版)の内容を元にしたものであることが言及されています。
久保田(秋田市)には大名 の城砦のための壮大な保塁、三つの築堤があり、高台に三重に堀がめぐらしてあり、素晴らしい木材になる樹木の木立が幾つかあります。
久保田には、その他の県庁所在地におけると同じく、民事事件と刑事事件に対する完全な司法権を有する地方裁判所がありますが、重大な判決(死刑判決)は上級裁判所による承認を受けなければなりません。
私はその[弁護士の]徴 し[徴章]を学んだのですが、驚いたのは、その数で、久保田にはあまりにたくさんいますので、この地は最も訴訟が好きな所ではないかと考えられるほどです。
法律はサムライに好まれる仕事になってきています。というのは、彼らはふつう筆を使うことに長けており、年に 2 ポンドの費用で弁護士免許を維持しますので、私が思うには、それは儲かる仕事の一つにちがいないのでしょう。
私は、もうヨーロッパ人に会いたくはない。実際に、私は彼らを避けるために遠く離れたところへ行こうとしている。私はすっかり日本人の生活に慣れてきた。このように一人ぼっちの旅を続けた方が、ずっと多く日本人の生活を知ることができるのではないかと思う。
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2022年8月10日水曜日
2022年8月9日火曜日
2022年8月8日月曜日
2022年8月7日日曜日
地図をクリックしたら地理院地図に飛べたりします。
「午手控」 | 戊午日誌「西部志礼登古誌」 | 東西蝦夷山川地理取調図 | 明治時代の地形図 | 斜里郡内アイヌ語地名解 | 地理院地図 |
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ルシャ(小川) | ルシヤ(小川) | ルシヤ | ルサ川 | ルシャ川 | ルシャ川 |
レッパンヘツ(川) | レツハンベツ(中川) | ? | ? | テッパンベツ川 | テッパンベツ川 |
? | チヤカヲハニ(小川) | チヤロカハエ | サカパパイ川 | チャカババイ川 | チャカババイ川 |
トシトルハウシ | ← | トントルハウシ | ? | ト゚ㇱト゚ルパウㇱ | ? |
? | ? | ヘケ | ? | ? | ? |
チャカヲハニ(小川) | チヤカハヽイ*1 | チカホハニ | ? | ? | ? |
トシトロハウシ | ? | ?*2 | ? | ? | ? |
テケル(高崖) | ヘケル*1(小川) | テケル | ? | ? | ? |
チヤラツセナイ(大滝) | チヤラセナイ(大滝) | ← | ソランケペツ | チャラセイ | タキノ川 |
ホンユルシ(崖) | ホンユルシ(岬) | ホンエヲロシ*2 | ? | ウェン・エホルシ | ? |
ウハシムイ(崖) | ウハシムイ(岬) | ウハシヲマイ | ? | ウパショモイ | ? |
エヘスカケウシ(崖穴) | エベスカケウシ(湾) | イエヘシニケウエウシ | ? | チャロ・ワタラ・ウㇱ・モイ | ? |
大岩サキ | ホロシユマエンルン*3(大岩) | ? | ? | ? | ? |
? | ホロワタラ*3(大岩) | ホロワタニ | ? | ? | 蛸岩? |
チヤラセホロノホリ(高山) | ← | チヤラセホロノホリ | ? | ? | 知床岳? |
大瀧 | ホロソウ(滝) | ? | ? | チャラッセイ | チャラセナイ川? |
チヤラセホロ(洞窟) | ← | ? | ? | ? | ? |
ハシュイワタラ(大岩) | カシユニエンルン(大岬) | ? | ? | ? | カシュニの岩 |
ハシュニ(岬) | ハシユニ(岬) | ハアシユニ | カㇱュウニ | カシュニ | ? |
? | カハラヲワタラ(大岩) | カハラヲワタラ | カパルワタラ | ? | カパルワタラ |
Sa kapapa-i サ カパパイ 前ヘニ傾キ折レントシタル岩 「サ」ハ前「カパパ」ハ傾キ折レントスルノ義「イ」ハ處ノ義、松浦地圖ハ「チヤロカハエ」ニ作リ松浦知床日誌ニハ「チヤカヲハニ」ニ作リ云フ子供ノ喧嘩セシ故事アリトハ誤リナリ松浦氏ノ地圖ト日誌ト相異ナルコト獨リ之ノミナラズ解の妥当性についてはさておき、永田方正が松浦武四郎の記録を良く検討していることがわかる一文ですね。永田方正は戊午日誌「西部志礼登古誌」の「チヤカヲハニ」と「東西蝦夷山川地理取調図」の「チヤロカハエ」が「サ カパパイ」であるとしていて、(重複と思われる)「チヤカハヽイ」と「チカホハニ」を切り捨てているようです。
またしばし過て
チヤラセナイ
大滝一ツ高岸に有、よつて号るなり。是より先転太浜 少しヅヽ有る様に成たり。しばし過
ペケル
高岩岸の下に少さき川有るなり。其辺木立なり、是をまた
チヤカハヽイ
と云よし、其訳何なる哉しらず。五六丁も岸の下を行て平浜
トシトルハウシ
此処むかし判官様縄をば引て干たるか故に号るとかや。此上峨々たる山也。並びて
チヤカヲハニ
小川有。小石原少し有。上は直にルシヤ岳に成る也。其訳は往昔子供か此処にて喧嘩をして暗 たるよしにて申伝ふ。
チャカババイ川 「チャカカパイ」(chakakapa-i)。チャカカパ(ジャアジャアする),イ(所)。水がジャアジャア落ちる所。
koycakaka コイチャカカ【自動】[koy-cak-a-ka 波・(擬音の語根)・(他動詞化)・(重複)] (水鳥が)サーッと水を切って行く。
チャカカ cakaka 【動2】 (浮んできたあく)をすくって、鍋の中に再びたらたらとたらし、あくの泡をつぶして消す;チャカ caka は「開く」ことであるので、泡を開いて消すことを指しているのかもしれない。
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2022年8月6日土曜日
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厳密には「ルシャ」という地名は存在しないのかもしれませんが、知床観光船の折り返し地点として地名に類する使われ方をされている……との認識です。
此処少し浜有、凡一丁計にして
ル シ ヤ
此処小川一すじ。其両方少し浜有。沢目はレツハンヘツの沢と合て有る故に大きし。是より山越子モロ領ルシヤえ氷雪の上三里といへり。又従二シレトコ一是迄凡三里と云。
ルシヤの名義前に云ごとし。
廻りて
ル シ ヤ
此処少しの浜有。其中に川一すじ有。是よりシヤリ領のルシヤえ土人共氷雪の上一日にて越るよし、よつて号るとかや。ルシヤは道路越の儀なり。
Rūsa (ni) ルーサ 阪 「ルーサニ」ノ短縮語ナリ古ヘ此處ニアイヌ村アリテ東地ノ「ルーサ」ニ路ヲ付ケ互ニ往復セシ處ナリト云フ「ルシヤ」岳ハ此名ヲ取リテ名ケタルナリん……? 確かに「知円別岳」の北東に「ルシャ山」が存在しますが、これは明治時代からそう呼ばれていたのでしょうか。
またしばしを過て
レツハンベツ
中川也。此川ルシヤと合して一沢に成る也。川巾は凡一二間計、小石急流に成て落る。其訳はシレトコより第三番目の岬と成、其岬の内に有るが故に号るなり。
テッパンベッ川 「レッパンペッ」(rep-wa-an-pet) 。「沖・にある・川」「内地の反対の方にある川」の義。
山を距てて東海岸にも「ルシャ川」があり,東西両海岸のアイヌがそれぞれ山越えして反対側の海岸へ出て来る道筋に当つていたからそう名づけられたのである。この川をアイヌは「ヤワンペッ」(ya-wa-an-pet)とも云つた。「陸の方に・ある・川」「内地の方にある川」の義。次項参照。
「アイヌ語入門」では「止別川」が「テッパンベツ川」と対になる存在として言及されていました。これは……流石に離れすぎているようにも思えるのですが、どうなんでしょう。
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2022年8月5日金曜日
2022年8月4日木曜日
2022年8月3日水曜日
2022年8月2日火曜日
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2016 年 6 月時点のものです。列車の時刻や使用する車輌・番線などが現在とは異なる可能性があります。
2022年8月1日月曜日
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賀田駅については、日本最長路線バスの旅(番外編)#6 「国内精鋭のトンネル職人が集結」もご覧ください。