2022年8月9日火曜日

春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (プロローグ 5) 「上野 IC のオービスの謎」

三重県に入ります。名阪国道は既存の国道 25 号(いわゆる「非名阪」)の整備を棚上げする代わりに建設された自動車専用道路という位置づけのため、通行料金が無料で IC の数も多くなっています。五月橋 IC と次の「治田はった IC」の間も 1.9 km しか離れていません。
自動車専用道路で、高速道路と同様の緑色の看板が設置されているため勘違いされやすいのですが、「ここは一般国道」です。
以前は「高速道路」「ではない!」という看板もあったと思うのですが、いつの間にか無くなってしまったようですね。

三重県タイプの出口案内

白樫 IC の出口が近づいてきました。緑色の看板ですが、高速道路だと IC ナンバーが表示されるところに「白樫」とあり、IC 番号が左側にはじき出されています。フォントが丸ゴシック体なのも要注目でしょうか。
そう言えば、「五月橋 IC」「治田 IC」「白樫 IC」のいずれも「月ヶ瀬」の表示があるんですよね。旧・月ヶ瀬村は名張川の南北に跨がっていて、川の南側へは五月橋 IC から、川の北側(役場のあった側)は治田 IC、または白樫 IC かを使用するルートが最短に見えます。

「名阪上野ドライブイン」のあった「大内 IC」を通過して、次の「上野 IC」が近づいてきました。「速度自動取締路線」の青い看板の手前には「故障車両以外駐停車禁止」の看板が見えます。
昔、206 に乗っていた頃、この辺で落下物と思しき針金のようなものを踏んで、ものの数秒でタイヤがパンクしてしまったことがあったんですよね。とりあえず上野 IC で流出してから路肩に車を停めて JAF を呼んだのですが、JAF の人に「名阪国道の中だと追加料金が必要だったのでツイてましたね」と言われたのを今でも覚えています(当時は JAF 未入会でした)。

二つの出口に要注意

上野 IC の手前で木津川を渡ります。緑一色の看板が見えますが、これはリビア国旗ではなく「木津川」と表示されていた筈の看板です。
そして頭上には少々珍妙な案内が出ています。実はこの上野 IC、出口が二つ存在するのです。名神高速の京都南 IC と似た感じですが、こちらは方向ごとに出口が固定されてしまっています(京都南 IC は「第 1 出口」のみ方向固定)。

「速度自動取締路線」の看板の少し後にこの装置があるのですが、これは N システムですよね。
上野 IC の「上野方面出口」が見えてきました。前方の立体交叉はランプウェイではなく、国道 368 号です。
上野 IC の「名張方面出口」は立体交叉を抜けたすぐ先にあります。この手の IC は、まず本線から出口ランプウェイが分離して、出口ランプウェイの途中で更に二手に分かれることが多いのですが、上野 IC は国道 368 号の橋の存在が改良を阻んでいるように見えます。

オービスの謎

そしてこれが「名張方面出口」なのですが、「合流注意」の警告標識の後ろに……
こんな装置が置かれていました。上野 IC のオービス(あ、言っちゃった)は少々不可解なところがあり、もともとこの位置に置かれていたものが大阪方面の車線脇に移設されて、再びこの位置に戻ってきた……と記憶しています。ただ手元の記録を確認した限りでは移設された頃の写真が見当たらないので、「再移設」は 2012 年以前に行われていたのかもしれません。
果たして移設の際にループコイルを埋め直していたかと言うと……ちょっと怪しいような気もしますね。もしかすると元々ループコイルは存在しないんじゃないかという邪推も……?

名前入れタオル

上野 IC の次は「上野東 IC」ですが、両者の間は 1.2 km しか離れていません。こちらはごく一般的なダイヤモンド型 IC のようです。
名阪国道は長らく 60 km/h 規制が続いていましたが、2012 年に奈良県内の 1/3 ほどの区間が 70 km/h 規制に引き上げられたほか、2014 年には三重県内の 3/5 ほどの区間(全域が伊賀市内)が 70 km/h 規制に引き上げられています。これでもまだ現状には即していませんが、昔と比べて自動車やタイヤの性能が格段に上がったことを考えると、歓迎すべき変更でしょうか。
これは「伊賀 SA」のあたりですね。名阪国道にはいくつかの SA・PA が設置されていますが、「五月橋 SA」と「高峰 SA(上り線)」が廃止されてしまったため、上り線では唯一の現存する SA です。
それはそうと、この「名前入れタオル」、ちょっと気になりますね……。
今気づいたんですが、このデザインはどことなく「ナウル」に通じるものがあるかも……。

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