2022年7月27日水曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

紀勢本線各駅停車 (44) 「熊野市 その4」

 

熊野市駅の 2 番のりばに向かいます。階段の左側にはカーポートのような屋根が見えますが、その先は……トイレでしょうか?
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2016 年 6 月時点のものです。列車の時刻や使用する車輌・番線などが現在とは異なる可能性があります。

「JR 熊野市」の謎

跨線橋の下には 1 番線と 2 番線が通っています。電化されていないので架線などはありません(架線が無いと雰囲気がより良く感じられるのは私だけでしょうか……)。
それはそうと、跨線橋に「JR 熊野市」の文字があるんですが、これは……誰向けなんでしょう? 運転士さんが駅名を確認するための表示であれば、駅の手前にあるのが普通ですし、かと言って乗客がこの場所の文字を見ることは無さそうな気もしますし……(「ワイドビュー南紀」だったら前方展望が多少はあるのでしょうか)。
……これはやはり運転士さん向けのものなんでしょうか。発車前に時刻表を再確認するためのもの……とかでしょうか。

「ございました」の裏側

1 番線と 2 番線の間には中線があったと思しきスペースがありますが、いろんな標識がポンポン立っていますね。……もしかして最初から中線は無かったのか……と疑問を抱いてしまいますが、1974 年頃の航空写真には中線に貨車らしきものが見えるので、少なくとも過去に中線が存在した時期はあったようです。
ということでようやく跨線橋です(余談が長かったね)。降車客に「ございました」とアピールしていた看板が見えますが……
これを素直に解釈すると、尾鷲・名古屋方面の列車は全て 2 番のりばからの出発で、3 番のりばは朝イチの新宮行きだけが使用する、ということでしょうか。どうやら新宮方面からの最終列車が 3 番線で夜間滞泊して、翌朝に新宮に戻るという運用のように見えます。

「ちゃ色」と「あお色」

跨線橋の階段を下りて 2 番のりばに向かいます。
2 番のりばにやってきました。中線跡の空き地には色々な標識が立っていますが……おや、何か妙なものが。
これは特急「南紀」の乗車位置を示しているように見えますが、下には「ちゃ」という文字が。
隣には「あお」もあります。

「くろ色」「むらさき色」「き色」「みどり色」

ホームの新宮側にやってきました。繰り返しになりますが、架線が無いのが良いんですよね。妙な言い方かもしれませんが、なんか鉄道の「原型」に近いような気がするのです。
跨線橋の下から尾鷲方面を望みます。中線に置かれた「南紀」の案内?は「ちゃ」と「あお」を除いても、少なくともあと 3 つほどあるように見えます。
ということで前方(尾鷲・名古屋方向)に歩いて確かめてみたところ、「くろ」が見つかりました。
続いて「むらさき」も。「あお」→「ちゃ」→「くろ」→「むらさき」という色のチョイスは……渋いとしか……。
他にも無かったか、スナップ写真を漁ってみたところ……やはり紛れていました。これまでの渋い路線を(良い意味で)裏切る「き」と……
「みどり」もあったようです。
それにしても、これは一体何なんでしょう。乗り場の位置を示しているのでしょうけど、号車番号ではなく「色」で表現する必要性がわからないんですよね……。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

新着記事