2022年7月8日金曜日

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紀勢本線各駅停車 (32) 「太地」

 

下里を出発して、短いトンネルを抜けると太地たいじ町に入ります。捕鯨の町として知られる太地町ですが、漁港のある「太地湾」のあたりは国道も鉄道も通っておらず、どちらも町の西端にある森浦地区を掠めるように通過しています。紀勢本線は国道 42 号をオーバークロスしていますが、国道は急カーブが続くため、注意喚起の意味で舗装がド派手になっていますね。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2016 年 6 月時点のものです。列車の時刻や使用する車輌・番線などが現在とは異なる可能性があります。

太地駅

実はここが太地駅前で、三階建の建物が見えるのはエレベーターのようです(高架上にホームがあるため、エレベーターを追加したみたいですね)。構内踏切のために 4~50 m ほど歩かされる駅がある一方、エレベーターがある駅もあるというのは面白い……ですよね。

太地駅は高架上にある 1 面 1 線の棒線駅です。「捕鯨の町」の玄関口らしく、壁一面にクジラ……ではなくイルカ(ですよね?)が描かれています。
そして今度こそクジラの登場でしょうか。巨大な鯨の尾ビレしか見えていませんが……
よく見ると、ちゃんと全身が描かれていました。クジラは 16 m ほどに成長するそうなので、もしかしたらこの絵はほぼ原寸大なんでしょうか。
駅名標の下にはベンチが置かれていて、巨大なクジラの絵の手前に白いクジラ(ですよね?)が描かれています。よく見たら上にも「黒いクジラ」?が隠れていますね。
ありがたいことに、このアートワークにはちゃんとクレジットが明記されていました。October 23, 2014 とあるので、この写真を撮影した時点では完成?から 1 年 8 ヶ月しか経っていなかったことになりますね。

太地町の玄関口

太地駅は南隣にある下里駅との間が 1.2 km しか無く、北隣にある湯川駅との間も 2.1 km しかありません。駅間が短く、そのうえ高架上の棒線駅となると、後から付け足した感がありますが、実際は紀勢中線が紀伊勝浦から下里まで開通した当初からの駅です。さすがに太地町に駅を設けないわけにはいかない……ということだったのでしょうか。
太地駅に全ての特急「くろしお」が停車するようになったのは 2014 年からとのこと。奇しくもアートワークが設置?されたのも 2014 年ですが、特急「くろしお」の全列車停車を祝う意味もあったのでしょうか。

エレベーターあり〼

太地駅は特急停車駅ということもあり、ホームはかなり長いものですが、国道 42 号と交叉するあたりに駅舎があるため、各種設備は南側に偏っています。ホームの北側にはエレベーターの場所を示す案内が掲出されていました(エレベーターの手前にスロープがあるので、「エレベーターもありますよ」という情報提供なんでしょうね)。
ホームの北側には屋根がありませんが、木製のベンチが置かれていました。雨ざらしのベンチですが、これはこれで中々趣があって良いですよね。
ところで、このスペースは何のために設けられたものなんでしょう。ちょうどベンチを置くのに良いサイズですが、段差があるのが気になるんですよね。売店があった……とかなんでしょうか。

それでは、次の湯川駅に向かいましょう。下里駅は那智勝浦町でしたが、湯川駅も那智勝浦町にあります。

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