【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2016 年 6 月時点のものです。列車の時刻や使用する車輌・番線などが現在とは異なる可能性があります。
古座駅
古座駅のホームが見えてきました。ホームの端を示す「白線」が飛び飛びの点線ですが、国鉄時代の駅はどこもこんな感じでしたよね。古座駅は 1 面 2 線の島式ホームで、駅舎側に保線用車輌が置かれる線路があります。ホームの中央部に植え込みがある駅も最近ではなかなか貴重でしょうか。
もちろんと言うべきか、列車が停車する位置にはちゃんと点字ブロックが埋め込まれています。ただ国鉄風の点線が見えるということは、ホームの嵩上げはしばらく行っていないということでしょうか。
駅員さん? 運転士さん?
新宮行き 2333M は定刻通りに古座駅に到着しました。あれ、ホームに駅員さんらしき人が見えますが(左側)、足元にカバンがあるということは運転士さんでしょうか?2333M は古座駅に停車したままです。どうやらここで 5 分ほど停車するとのこと。
古座駅のホーム上屋は廃レールを転用したと思しき構造のものです。柱を曲げて梁にしたタイプではなく、溶接で繋ぎ合わせているようですね。ベンチは木製で、肘掛けのついたものです。足腰の弱った方には助かる構造でしょうね。
特急「くろしお 26 号」
古座駅での 5 分停車は特急「くろしお 26 号」との列車交換のためでした。新宮発着の特急「くろしお」は 7 往復が設定されているのですが、2011 年以降は全ての特急「くろしお」が古座駅に停車するようになったとのこと。ホームで待機していた運転士さんっぽい方ですが、もしかしたら特急「くろしお 9 号」で古座まで乗務して、24 分後に発車する特急「くろしお 10 号」に乗務する……とかでしょうか。最初はホームにいたのは新宮行き 2333M の運転士さんかと思ったのですが、それだと足元にカバンがあったのが良くわからないんですよね。
もしかしたら……ですが、串本から新宮までは乗客も少ないので車掌の数も減らしている……あたりかと想像してみました。つまりホームにいたのは運転士さんではなく車掌さんだったのかな、と。
特急「くろしお 10 号」は 18:51 に終点・新大阪に到着するとのこと。古座から 3 時間 47 分というのは……かなり速い、ですよね。
構内踏切のある特急停車駅
古座駅の駅舎はホームの北端にあります。ホームが長いだけに、特急を乗車する人はそこそこ歩かされることもありそうな……。どことなく南欧風の雰囲気が漂う駅舎ですが、これも開業時の駅舎をとことん手直しして使っているものでしょうか。古座駅にゴザの日除けというのも洒落が効いていて良いですよね(「ござ」と言うよりは「むしろ」かも?)。
島式ホームで駅舎がホームの端にある……ということは、駅舎との往来は構内踏切経由ということですね。特急停車駅で構内踏切経由というのは珍しそうな気もしますが、探せば結構あるのかも……?
古座小学校と古座中学校
古座を出発すると線路は右にカーブして、古座川を渡ります。古座川の鉄橋自体が緩い右カーブを描いているのですが、12 本の橋脚を少しずつ曲がった位置に配置して、うまく弧を描くようにした……ということでしょうか。古座駅の所在地は東牟婁郡串本町ですが、2005 年までは東牟婁郡古座町でした。旧・古座町の中心街は古座川の河口付近で、川の東側にも市街地が広がっています。
学校の建物が見えますが、これは「串本町立古座小学校」とのこと。
ややこしいことに、川の東岸、線路の北側(40 m ほど北)は「東牟婁郡古座川町」で、町境を越えてすぐのところに「古座川町立古座中学校」があります。「古座中学校」のある古座川町には「古座小学校」は無く、「古座小学校」のある串本町(旧・古座町)には「古座中学校」は存在しないとのこと。古座小学校と古座中学校の間は 500 m ほどしか離れていないというのも面白いですよね。
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