2022年6月30日木曜日

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紀勢本線各駅停車 (26) 「田並」

 

田子を出発して、紀勢本線は海沿いの高台を東に向かいます。「海沿いの高台」というのは国鉄路線の定番の一つですよね(海岸線スレスレを走っていた日高本線には違和感があったのですが、元は私鉄だったと聞いて納得したものです)。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2016 年 6 月時点のものです。列車の時刻や使用する車輌・番線などが現在とは異なる可能性があります。

串本町江田にやってきました。このあたりの海は湾状になっていますが、川が流れ込んでいるために砂浜が形成されています。漁港は河口から少し離れた、砂の少なそうな場所に設けられているようです。
国道 42 号が右に左にとカーブを繰り返していますが、実は紀勢本線もここで大きく右にカーブしています。これから写真の中央やや左に見える鞍部に向かうことになります。

田並駅

田子を出発してから大小合わせて 11 のトンネルを抜けると田並駅に到着です。なかなか感じの良さそうな駅舎ですが、庇の支柱を見るとそれなりに古そうな感じがするので、これも開業時からの駅舎を手直しして使い続けているのでしょうか。壁面のガラスサッシは比較的新しそうに見えるのですが、「」の字がんでいるように見えるのがポイント高いですね。
Google ストリートビューで外から見てみるとこんな感じです。巨大なソテツ?が南国情緒たっぷりで良いですよね。


ところが、航空写真を見ていておかしなことに気づきました。「出入口」の場所がおかしい、というのとは別の話で……


こっ、これは……。ぬぉぉぉぉ~!


いやね、わかるんですよ。わかってるつもりなんですよ。無人駅なので治安が……とか、万が一倒壊したらどうする……とか。でも、何もここまで徹底的に植生を破壊しなくてもいいじゃないですか……。これは流石に……ちょっと悲しくなりますね。

消えた?上屋

田並駅は 1 面 2 線の島式ホームで、南側に保線用車輌が使用するであろう側線があります。
ホームには立派な上屋がある……のですが、空中写真で見るとそれらしい場所が見当たりません。これも撤去されてしまったのでしょうか……。徹底的に「屋根」と「ベンチ」を排除したようにも見えてしまいますね。
この上屋の支柱ですが、もしかしたら「廃レール」でしょうか?
上屋の下には風防を兼ねた壁のついたベンチがあります。特に肘掛けなどは用意されていないので、横になることもできてしまいますね……。
そしてベンチの後ろの壁に「串本駅からの お願い」が。ここが一番目立つ場所だという認識だったと思われるのですが、今はどうなっているのでしょう……?

謎の空きスペース

保線用車輌を格納する立派な車庫も設けられています。
ホームは点字ブロックで囲まれた部分が現役だと思われますが、ちらっと見た感じでは 3 両分でしょうか。東側に点字ブロックのない部分が 1 両分ほどあります。
空中写真で見ると、東側のホームの無い部分に、更に 2 両分ほどの余地があるように見えます。もしかしたらこれはホームを撤去した跡とかでしょうか……?


なかなか単線に戻らないので変だなぁ……と思っていたのですが、この先で単線に戻ってトンネルに入ることになります。

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2 件のコメント:

<セルダン> さんのコメント...

2018年の台風24号で駅舎の屋根とか飛んだ模様です。
https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/181001taifuu24gou6.pdf
が、植え込みはその時点で既に無くなってるような感じなので、それ以前に別の台風の被害があったのかもしれません。
https://ms-my.facebook.com/tanamigekijyo/videos/306579100134041/

Bojan さんのコメント...

<セルダン> さん:
うわ、本当ですね。「駅舎屋根飛散」というのは中々のインパクトが……。
ただご指摘の通り、駅舎の屋根が飛ぶ前からソテツ?や他の樹木の姿が見えない上に、ホームの上屋も存在しないように見えます。ホーム上屋が取り払われて風よけが無くなった結果、駅舎の屋根が飛んだ……とかだったら泣くに泣けませんね。

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