2022年6月28日火曜日

紀勢本線各駅停車 (24) 「見老津・江住」

双子山信号場を通過後、「双子山トンネル」を含む長短合わせて 5 つほどのトンネルを抜けると、再び海が見えてきました。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2016 年 6 月時点のものです。列車の時刻や使用する車輌・番線などが現在とは異なる可能性があります。

見老津駅

更にトンネルを 1 つ抜けると見老津みろづ駅に到着です。1 面 2 線の島式ホームで、跨線橋や地下道が無いため駅舎との行き来は構内踏切を経由する形です。
ただ、ホームがかなり狭いため、構内踏切はホームの北端にあるスロープの先にあります。駅舎が見えていますが、ホームから駅舎に向かうには一旦 40 m ほど歩いて構内踏切を渡り、また 40 m ほど歩いて戻る必要があるみたいです(下り本線と側線の間に舗装された歩道が見えていますね)。
Wikipedia によると見老津駅は新宮駅管理の無人駅とのことですが、何かあった際のアナウンスは串本駅から遠隔で行われるみたいですね。駅名標のど真ん中に貼り付けるというのはなかなか大胆ですが、他によい場所が無かったということでしょうか。
駅の目の前には砂浜があり、砂浜の先は断崖になっています。列車のドアが額縁代わりになっているでしょうか(かなり無理があるのでは)。
見老津駅のホームはかなり狭いですが、縦長の駅名標もちゃんと設置されています。
この駅はすさみ町見老津の集落から少し離れたところに設置されています(線路は集落のすぐ傍も通るのですが、スペースや勾配、あるいはカーブの関係で駅が設置できなかったということかと思われます)。成り行きで「海に面した小さな駅」になってしまったのですが、結果的にとても雰囲気の良い駅になった……と言えそうです。

「ソビエト」に一番近い駅

窓の向こうに小さな島が見えますが、あの島は「沖ノ黒島」でしょうか。だとするとあの島の向こう側に「ソビエト」がある筈なのですが……。あの島は「陸ノ黒島」だったようで、「沖ノ黒島」はドアに隠れて見えなかったっぽいですね。どうやら「ソビエト」は二重三重に隠されていたようです。
「沖ノ黒島」の手前には「陸ノ黒島」がある筈なのですが、「陸ノ黒島」は北側の岬と繋がって見えているのでしょうか。「陸ノ黒島」は地理院地図で見る以上に陸地に近そうに見えるんですよね。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

江住駅

ゴルビーに思いを馳せる間もなく、新宮行き 2333M は 4 分ほどで江住駅に到着です。見老津と江住の間は 3.0 km しか無く、周参見と見老津の間が 9.0 km なのに比べると格段に短いと言えますね(故に「双子山信号場」が設置された……ということで)。
見老津駅とは異なり、江住駅は集落の近くに駅があります。ホームにはちゃんと上屋があり、ベンチも設置されています。
1 面 2 線の島式ホームですが、かつては貨物ホームもあったのでしょうか。
跨線橋や地下道が無く、駅舎とホームの間の移動が構内踏切経由なのは見老津駅と同様ですね。ただ江住駅は駅舎がホームの端のあたりにオフセットされているため、駅舎を出てすぐの場所に構内踏切があります。
あれ、こっちの駅名標には「串本駅からの お願い」が貼ってありますね。やはりここが一番目立つということなんでしょうか。

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2 件のコメント:

  1. <セルダン>2022年6月29日 15:28

    ストリートビューで見てみましたが、ちょうどみろづ駅の辺りから見るとこんな感じで3つ島っぽいものが見えます。
    もうちょっと手前に戻って反対側あたりから見るとこんな感じです。
    沖ノ黒島は頂が一つだけ見える感じですね。
    左側の陸ノ黒島は頂が2つと間にもう一つ小さいヤツ。
    という事で、みろづ駅から見えた3つの島のうち、左のが沖ノ黒島で真ん中と右側は陸ノ黒島なんじゃないかと思われます。

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  2. <セルダン> さん:
    駅の方角からストリートビューで確認するのをうっかり失念していましたが、どうやら「陸ノ黒島」が見えないというのはあり得ない感じですね。となるとドアの窓越しに見えていたのは「陸ノ黒島」で、「沖ノ黒島」はドアに隠れて見えなかった……というのが正解っぽいでしょうか。ご指摘ありがとうございます!

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