2022年6月15日水曜日

紀勢本線各駅停車 (15) 「道成寺・和佐」

紀伊田辺行き 2353M は 2 分遅れで御坊を出発しました。この駐車場も月極のようですが、JR で通勤する人も多いのでしょうか。御坊駅が敷地を切り売りするのも納得ですね。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2016 年 6 月時点のものです。列車の時刻や使用する車輌・番線などが現在とは異なる可能性があります。

道成寺駅

3 分ほどで次の道成寺どうじょうじ駅に到着です。相対式ホーム 2 面 2 線というシンプルな構造ですが、航空写真を見る限りでは上り線の紀伊田辺側に貨物ホームがあったように見えます(写真とは反対側)。
駅名標と少し離れたところに「名所案内」が立っているのですが……
「道成寺駅」の名所は「道成寺」とのこと。「大坂夏の陣」を思い出しますが、あれは「道明寺の戦い」でしたね。当然のことながら全く無関係……の筈です。
道成寺までの運賃が表示されました。御坊から 140 円というのは良心価格ですね。
道成寺駅から「名所」の道成寺までは 400 m ほどですが、道成寺駅の所在地が御坊市なのに対し、道成寺の所在地は日高郡日高川町とのこと。道成寺駅は日高川町役場の最寄り駅でもあるのですが、線路が役場のすぐ近くを通っている割に最寄り駅が隣町にあるというのは……地元の人はどう思っているのでしょうね(それが当たり前のように受け取られていたりして)。

日高川の旧橋

道成寺を出発すると、右に左にとカーブを抜けてトンネルに入ります。トンネルを抜けると間もなく日高川ですが……
なにやら工事が行われていました。最近の日本で大規模な工事と言えば新幹線か自動車専用道路の建設……という印象がありますが、これは堤防の嵩上げ工事でしょうか。道路と線路の間に柵が設置された道が見えますが、これは工事用道路で、柵は土埃から左右の果樹?を守るためでしょうか。


日高川の橋梁は近代的なコンクリート橋で、どう見ても 1930 年代の橋ではありません。航空写真を見ると現在の橋と道路(県道 191 号「江川小松原線」)の間に旧橋があったと思しき感じで、前述の「工事用道路」がまさに線路跡だった可能性が高そうです。


これを見ると、築堤跡を綺麗に片付けたのかな……と思ったのですが、1974 年頃の航空写真を見ると、線路は築堤ではなく高架橋の上を通っていたみたいですね。隣の道路橋?との間隔が殆ど無いように見えるのも興味深いです。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
現在の県道 191 号「江川小松原線」との間には、旧橋があったと思わせる痕跡は確認できませんでした。
特急「くろしお」とすれ違います。この時間だと特急「くろしお」16 号のようですね。

和佐駅

右側に中線が見えてきました。間もなく和佐駅です。
中線があるということは、この駅も 2 面 3 線の「国鉄型配線」ということですね。屋根のない跨線橋が見えますが、1977 年に複線化した頃に設置されたものでしょうか?
跨線橋には屋根が無いので、ホーム上屋は 1 両分ほどのものです。
左側には駅舎が見えますが……
Google ストリートビューによると、このような形の駅舎だったようです。


ところが、現在はご覧の通りに……


綺麗さっぱり、跡形もなく解体されてしまったようです……。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International


0 件のコメント:

コメントを投稿