2022年6月9日木曜日

紀勢本線各駅停車 (11) 「御坊・その2」

御坊駅の跨線橋を改札口に向かって歩きます。とても明るく見えますが、左右の壁の上部がフルオープンなんでしょうか。日当たりや風通しが良さそうですね。
「●定期券は 2 週間前からお買い求めいただけます。 ●きっぷは往復でお買い求めください。」との文字が入ったフレームには「新しいが、はじまる。」というポスターが。何が始まるのかと思ったのですが、阪和線に新型車両が入ることをアピールしたものだったんですね。
こんなポスターも貼られていました。「御坊駅前 月極駐車の利用者募集」というものですが、「駅まで徒歩約 10 秒もかからない好立地」というのは……随分と攻めたアピールですね(笑)。
「駅」の定義にもよりますが、駅舎の東側にある「待合室」の入口までであれば、確かに 10 秒以内にたどり着けるかもしれません。

1 日 18 往復

跨線橋から階段を下りて、改札のある 1 番ホームに向かいます。この階段を 10 秒以内に下りるのは不可能では無いかもしれませんが、捻挫には要注意でしょうか。
階段を下りた先には「~大正のロマンが息づく町並み~ ごぼう寺内町」と描かれた案内が。よく見ると最寄り駅は紀州鉄道の「西御坊駅」とのことで、階段を下りて U ターンした先に紀州鉄道の乗り場があります。
「紀州鉄道」という会社は、「うちは鉄道会社です」という信用やステータスを得るためだけに、赤字を垂れ流す鉄道事業を維持している……という認識なのですが、1 日 18 往復もの列車を維持しているんですよね。1 日 2 往復でも「鉄道会社」を名乗ることは可能なので、紀州鉄道は随分と良心的な会社なのだなぁと思えてきました。

概ね 1 時間に 1 本程度は確保されていて、これは御坊と紀伊田辺の間の各駅停車の頻度とほぼ変わらなかったりします。

「『鉄道会社』を名乗るために赤字の鉄道事業を維持している」というのは本末転倒の最たるものかもしれませんが、日本中で鉄道はもちろんのこと、バス路線の維持すらままならない現状では、実は理想的な組み合わせのようにも思えてきました。

パンダとキリンも乗車する特急「くろしお」

1 番ホームに面した駅舎の壁には「花のまち ごぼう」と描かれた……あれ、これって何というんでしたっけ。花を集めて絵のように見せたものですが、「花絵」でいいんでしょうか。なかなかの力作ですよね。
改札口の上には「ようこそ御坊市へ」と描かれたパネルが設置されています。右のイラストは特急「くろしお」のようですが……
特急「くろしお」の車内ではパンダとキリンが旅を愉しんでいました。
改札の横には、駅名標っぽいものを上にのっけた電車の顔出しパネルが。随分と低い位置にあるので、お子様向けでしょうか。
そしてここにも特急「くろしお」ですが、パンダやキリンでは飽き足らず、ついに魚(ナマズ?)も乗車してしまった模様……。

祝・将軍就任三百年

そろそろ改札を抜けて途中下車しようと振り返ったところ……
そこには「暴れん坊将軍」の将軍就任三百年を祝う?幟が。流石に「きのくに線」では「真田丸」特需は無さそう……ということでしょうか。
途中下車を済ませて、改札口から駅構内を望みます。紀伊田辺行きの各駅停車は 3 番線から出発のようです。

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