紀勢本線とほぼ全線に亘って並行している国道 42 号ですが、このあたりでは有田川の南側(向こう側)の堤防上を通っています。手前に見えている道路は国道 480 号です。
有田中央大橋
何とも今風なデザインの斜張橋が見えてきました。国道 42 号と国道 480 号を結ぶ「有田中央大橋」という名前の橋で、1998 年に竣工とのこと。機能性(構造面)とデザイン性を兼ね備えた橋と言えそうですね。面白いのが、橋の両端が T 字路になっていて、橋の南北に続く道路が存在しないところです。本当に国道と国道を結ぶためだけに架橋した、ということですよね。
現代風な斜張橋の手前には、いかにも長い歴史がありそうな建物がありました。この工場のような建物は「有田川工業用水道 第 1 送水場」とのこと。
紀伊宮原駅
下り線との間隔がかなり広くなったところに踏切がありました。かつて線路があったと思しき部分に敷石が残っています。紀伊宮原駅に到着です。この駅もかつては 2 面 3 線の国鉄型配線だったと思われますが、かつての 2 番線は既に撤去済みのようです。
駅名標の手前で点字ブロックが切れています。ホームは 9 両分(以上?)の長さがあるものの、現在は 6 両分しか使っていない……と言ったところでしょうか。
2 番線は既に撤去済みなので、転落防止のためにフェンスが設けられています。有田川にも鵜飼の文化があるんですね。
古き良き国鉄駅?
駅舎は跨線橋の向かい側の 1 番のりば付近にあります。紀伊宮原駅の開業は 1925 年 12 月で、開業から翌年の 8 月までは紀勢西線の終点だったとのこと。この駅舎はいつ頃建てられたものなんでしょう……?紀伊宮原駅のホームのベンチは、昔ながらの長手方向に設置されています。古き良き国鉄駅っぽい感じがありますね。
そう言えば、ホームは嵩上げがされていないように見えます。この高さだと車輌との段差がそれなりにありそうな感じがするのですが……。
旧橋梁の橋脚跡
紀伊宮原駅を出発すると、有田川との間の平地に畑が目立つようになります。しばらく東南東に向かった後、ようやく有田川を渡って南東に向かいます。
川の途中に、橋脚跡と思しき遺構が見えます。これは紀勢本線の旧橋梁の橋脚ですが、少しずつ現橋梁から離れていくように見えます。
旧橋梁は有田川を渡った後に左にカーブして、その後に長い右カーブを抜けて藤並駅に向かっていましたが、新橋梁は右カーブの手前までを直線的にショートカットしています。そのため新橋梁からだと旧橋梁が少しずつ離れていくように見えた……ということのようです。
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