2022年5月26日木曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

紀勢本線各駅停車 (1) 「和歌山・宮前」

 

和歌山駅の 5 番線に周参見すさみを 7:17 に出発した 348M が入線してきました(10:09 着)。この車輌は僅か 7 分の折り返しで 341M 御坊行きになるようです。随分と現代的なルックスの車輌で、なかなか格好いいですね。
「きのくに線」こと「紀勢線」(紀勢本線)は、このあたりでは一時間に二本の運転のようです(あと特急「くろしお」が一時間に一本程度)。
車内は今風の転換クロスシートです。国鉄時代から関西エリアでは私鉄との競合が激しかったこともあり、「新快速」用車輌に転換クロスシートが採用されて以来、「近郊型車輌」と呼ばれるジャンルの車輌では転換クロスシートが事実上の標準となった感があります。利用客にとってはありがたい限りですね。
頭上には、関空快速・紀州路快速用の車輌と同様の液晶ディスプレイも設置されています。そう言えばこんな企画もやってましたね……(遠い目)。

出発進行~

御坊行き 341M は定刻通りに和歌山駅を出発しました。さぁ、ようやく「紀勢本線各駅停車」の始まりです! え、紀和駅? 知らない子ですね……(汗)。
和歌山駅は 1 番線から 5 番線まで、どの線路も「阪和線」と「紀勢線」の列車が自由に出入りできる構造かと思ったのですが……
紀勢線の「本線」に相当するのが 1 番線と 5 番線だったようで、2 番線と 3 番線は折り返し用の電留線と繋がっているだけでした(「紀勢線」の列車は 2 番線と 3 番線には入れない)。この構造、踏切の位置まで京都市営地下鉄烏丸線・近鉄京都線の竹田駅とすんごく似てるんですよね……(沿線民の方にはご理解いただけるかと)。

宮前駅

かつて「和歌山操車場」があったあたりを華麗にスルーし(見落とした)、県道の立体交叉をくぐり抜けると……
宮前駅に到着です。和歌山駅の隣駅ですが、清々しくシンプルな駅舎ですね。
駅名標は何故かフェンスに直接固定されています。この駅は 1945 年に開設された「宮前信号場」が前身だったようで、宮前信号場が 1951 年に廃止された後、1955 年に「宮前駅」として開業しています。
駅舎?とは離れた位置に、上屋付きの待合用の長椅子が置かれたスペースがあるのですが、長椅子の後ろの壁に素敵なイラストが描かれていました(桃とみかんの間にいるのは 8 代将軍でしょうか……?)。クレジットが見当たらないのが残念な限りですが、近所の学校の美術部の作品とかでしょうか。

あなたの街の専用線跡

宮前駅を出発すると、右側(に座っているので当然だけど)に「オークワ」のロゴのついたでっかいビルが見えてきました(オークワの本社ビルとのこと)。ただ、この写真のポイントはオークワ本社ではなく手前の駐車場です。
駐車場のカーブがいかにも専用線の跡っぽい雰囲気ですが、かつてここから「本州化学和歌山工場専用線」が伸びていたとのこと。ああ、やはり……と思わせる眺めですね。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

新着記事