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そして、ここに来て新しいピクトグラムが出てきました(白々しい)。前日の新聞を広げてドヤ顔をキメられると評判の、あのスポットです。
「船内屈指の穴場」へ
ということで、別名「船内屈指の穴場」としても知られるあのスポットを実見すべく、船首方向に向かって歩を進めます。行き止まりにたどり着いたようですが……左に曲がって階段を降りたところ(5 甲板)に「フォワードサロン」があります。
階段を降りると、これまた殺風景なドアがありますが……
ドアの先は 5 甲板の客室通路(廊下)で、クルっと回れ右(回れ左かも)したところがフォワードサロンです。
「海を司る神」の宿るサロン
「すいせん」のフォワードサロンは「ポセイドン」という名前です。「ポセイドン」はギリシャ神話において「海を司る神」ということで、まさにフェリー向けの人選ですね!(人じゃないのでは)それでは、早速中に入ってみましょう。ちょいと高級感がありますが、もちろん無料で利用できます。
入口のすぐ近くには、長いソファーとテーブルセットが置かれています。なるほど確かに「サロン」っぽいですね。
何事も前向きに
「サロン」とは言っても「フォワードサロン」なので、一番の売りである前方展望を楽しめる席が並んでいます。窓の外には前方の海が見えます(まぁそうだよね)。60 km/h 近くで前進している筈なのですが、それほど速く見えないのは、いかにフェリーが大きいか……と言うことですよね。
最前列の席にも、後列のソファーにも、それぞれテーブルが用意されていますが……
実はこのフォワードサロン、飲食物の持ち込みは禁止されています(あと仮眠も禁止とのこと)。となるとこのテーブルは何のためにあるのだろう……という疑問が出てくるのですが、やはり前日の新聞を広げてドヤるためにあると考えるしか……(ぉぃ)。
静かな大安です
そう言えば、前日の新聞ではなくテキストを広げて勉学に勤しんでいた学生さんを見かけたことがあります。フォワードサロンはとても静かで人も少ない場所なので、そう言った意味では読書や勉強に良さそうなのですが、船体の前部にあるのでピッチングが大きい点には注意が必要です。「ピッチング」は平たく言うと上下動のことで、シーソーの両端部は上下の振れ幅が大きいのと同じ理屈です。「すいせん」クラスのフェリーだと 10 秒前後の周期で延々と上下動を繰り返す感じでしょうか。揺れの周期が割と長いので慣れればあまり気にならないのですが、個人差もきっとあると思うので……。
なお、ギリシャ神話の神「ポセイドン」は「海を司る神」であると同時に「地震の神」でもあるとのこと。船内でもっとも上下動の激しい場所のネーミングとしてもピッタリですね!(ぉ)
フォワードサロンは「飲食物持ち込み禁止」と「仮眠禁止」ということもあり、また他のスポットから離れていることもあってか、いつも閑散としている印象があります(繁忙期はその限りでは無いですが、それでも他のスポットよりは人が少ないです)。静かに「ぼっち時間」を過ごしたい人にはめっちゃオススメです!
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2 件のコメント:
大昔の客船にあった読書室という位置づけでしょうかね。
昔のような大部屋ではなく半個室も増えているので、
お昼寝禁止というのもわかります。
ねこあたま さん:
本来は前面展望を楽しむための部屋なのでしょうけど、「飲食物持ち込み禁止」「仮眠禁止」を明文化したところ、結果的に「読書室」に近い雰囲気に落ち着いた……と言ったところかもしれません。フェリーでは「静かな場所」は意外と無いので、このまま「穴場」としてあり続けてほしいものです。
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