「美羽烏」はアイヌ語の pipa-kar-us に由来すると考えられるのですが、この pipa(沼貝)は外見が黒いので「カラス貝」と呼ぶ流儀もあるとか。そして kar-us は「取る・いつもする」ですが、こちらは「カルス」なので、発音が「カラス」っぽいんですよね。pipa-kar-us という地名を二分割すると、全く異なる流儀で「カラス」に近づく……というのは、偶然のなせる業ですが面白いですよね。
剣淵町には「絵本の館」という絵本専門の図書館があり、そこから派生して道の駅「絵本の里けんぶち」ができた……ということでしょうか。
「絵本の館」は JR 宗谷本線の剣淵駅の近くの市街地にありますが、道の駅「絵本の里けんぶち」は国道沿いにあります。この立地は深川市と似ているかもしれませんね(深川の道の駅は川向うの市街地とも道路一本で直結していますが)。
「ビバアルパカ牧場」と「レークサイド桜岡」
この先の十字路で道道 205 号「上士別ビバカルウシ線」および道道 984 号「温根別ビバカルウシ線」と接続しています(図らずもこのあたりが「ビバカルウシ」という地名だったことが証明されたような)。「絵本の館」に向かうには右折です。「絵本の館」と並び称される?のが「ビバアルパカ牧場」と「剣淵温泉レークサイド桜岡」でしょうか。これらはどちらも東側の山間部にあるので、左折すれば良い……ということになります。
ちなみにこの看板を遠目から見ると、後ろに別の「ホテル」の看板も……。
公式アルファベット表記?
剣淵町の基線は北側が少し西偏しているようですが、この傾き具合は磁北ベースなんでしょうか……(確証は無いですが)。国道(と道央道)は剣淵川の東側を通っていますが、川の東側は殖民区画に準拠した道路が少ないようで、国道 40 号もちょくちょくカーブが出てきます。道路の右側には「絵本の里 剣淵町」をアピールするオブジェが。多国語対応のようですが、よく見るとスペルが「kembuchi」になっていますね。カントリーサインでは「kenbuchi」だったのに……。
スキーをしている謎のキャラ
道の駅「絵本の里けんぶち」の *すぐ手前のところ* までやってきました。手前に「スキーをしている謎のキャラ」が見えますが、これ、バス停の待合室みたいですね。このバス停、「東剣淵研修館」と言うようですが、ストリートビューで見てみると……あらっ。「スキーをしている謎のキャラ」の姿はどこにもありません。
2014 年 8 月のストリートビューでは「スキーをしている謎のキャラ」が撮影されているので、どうやら 2016 年 5 月から 2018 年 6 月の間に改築されちゃったみたいですね……。
そして、いつか姿を消すかもしれないものがここ(対向車線ですが)にもありました。最近は撤去されるケースが全国的に増えているとのこと。
ここもストレート区間なので、スピードの出し過ぎには要注意です。
「天使の脚立」
国道 40 号の右側には「士別グランドホテル」の案内が。「士別プリンスホテル」はずっと前に閉業してしまいましたが、「士別グランドホテル」は絶賛営業中みたいです。空には黒い雲が立ち込めていたのですが、西の方に雲の隙間ができていました。「天使の梯子」と呼ぶのはちょっと気が引けるので、とりあえず「天使の脚立」くらいで……(ガテン系の天使か)。
剣淵町の南部にやってきました。この先の十字路を左折しても「レークサイド桜岡」に行けるみたいです(町道でしょうか)。
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バス停小屋、嘴が窓になっているのでわかりづらいですが、カラスだと思います。
返信削除ケンブチの表記ですが、mが優勢ですね。
昔は渕と淵でも書き方が別れていた記憶があります。
今は淵で定着していますが、古くからある施設の名前は渕のままだったりします。
コメントありがとうございます。
返信削除バス停の「スキーをしている謎のキャラ」ですが、カラスですか! いや「ビバカラススキー場」があったのは聞いていましたが……まさかカラスだったとは……。
Kembuchi と Kenbuchi については m のほうが優勢なんですね。剣淵に限らず「渕」と「淵」の区別が曖昧になっているケースはちょくちょく見かけますが、「淵」が正体字で「渕」が俗字とのことだそうで。ただ元首相は「渕」の字を使っているケースしか見かけないので、意図的に使い分けることも少なからずあるのでしょうか。
「剣渕」と書かれると結構な違和感があるのですが、最近は減ったとは言えまだまだ残っているのですね。今度剣淵に行くことがあればチェックしてみようと思います。