小頓別と歌登毛登別の間の峠はほぼ直線にオープンカットされていますが、簡易軌道にとっては決して楽な峠では無かったようで、このルートを通るようになったのは「毛登別トンネル」の掘削後だったとのこと。御殿場線と丹那トンネルのような関係だったのですね。
道道は簡易軌道「毛登別トンネル」とほぼ同じルートを通っている筈なので、トンネルはオープンカットされて残存しない……ということでしょうか。
道道 12 号と簡易軌道
道道 12 号「枝幸音威子府線」は、その名の通り枝幸と音威子府を小頓別経由で結ぶ路線です。枝幸への鉄道は浜頓別から「興浜北線」が伸びていましたが、「興浜北線」が開通よりも前に小頓別から歌登経由で「歌登町営軌道」の「枝幸線」が開通していました。道道 12 号は簡易軌道のルートをほぼ踏襲しているということになります。道路の左側に立派な樹が見えますが、これは一本だけ残したのでしょうか。何かの目印に使われていたのか、あるいは願掛けとかでしょうか。
道道 764 号で本幌別へ
旧・歌登町はほぼ四方を山に囲まれた場所で国道は通っていませんが、その代わりに道道のネットワークが充実しています。中でも歌登の中心部を通らない外郭道路も道道 764 号「本幌別ということで、右折して道道 764 号で「歌登本幌別」に向かいます。明らかに修正した跡が見えますが、もともとは「本幌別」だったのを枝幸町との合併の際に「歌登本幌別」に変えたのでしょうね。
道道 764 号「本幌別上毛登別線」のヘキサが立っていましたが、これもいい感じに傾いています。左側が土手なので、やはり積雪(および排雪)の重みで曲がる……ということでしょうか。
簡易軌道の踏切
いきなり十字路が見えてきました。簡易軌道の踏切跡かな、と思ったのですが道道 12 号の旧道だったようです。簡易軌道の踏切は奥に見える右カーブの手前あたりにあったと見られます。おそらくこの辺だったのでは無いかと……。
道路側に傾いている……?
「珍しいこともあるものだな……と思って Google ストリートビューで確かめてみたところ……これは……
2014 年 8 月から 2016 年 5 月の間のどこかで *直した* ということなんでしょうね。どうせだったら両方とも直せば良かったのに……。
改良を重ねた結果
道道 764 号は毛登別川流域とポウルンベツ川流域の間を結ぶ山越えの道ですが、カーブは R100~R120 程度に抑えられていて、とても走りやすい道です。峠に向かう一直線の上り坂です。この直線は「殖民区画」に合わせて無理やり直線にしたという感じでは無いもので、勾配等を考慮した上で直線がベストと判断した、ということなんでしょうね。
さすがに峠のあたりは緩い右カーブが続きます。この道路も道道 785 号「豊富中頓別線」と同様に、割と潤沢な予算を投下して建設されたものなのかな……と思えてきましたが、どうやらこの峠の前後は大きくカーブを改良したみたいですね。
ゲートの向こうの青い空
ポウルンベツ川に向かって坂を下ります。白樺って随分と高くまで伸びるものなんですね。緩やかな下り坂も直線基調の道路が続きます。
高台?に駆け上がる直線の途中にそこそこ年季の入った交通遮断機がありました。青空も少しずつ広がってきたでしょうか。
www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International
0 件のコメント:
コメントを投稿