2022年1月6日木曜日

宗谷本線各駅停車 (40) 「北永山・永山」

328D は南比布駅を出発して、終点の旭川に向かいます。気がつけば途中の停車駅はあと 4 つ、時刻は 18:15 になっていました。
今更ですが、比布町は上川盆地の北東部に位置しています。西隣は旭川市ですが、旭川市との間に「突哨山」が聳えています。町境を意識しやすい地形と言えそうです。
この突哨山ですが、大昔に川に削られたのか、あちこちに崖が見えています。国道 40 号は「比布トンネル」で山を一気に通り抜けていますが、宗谷本線は石狩川を渡ることで突哨山の麓を通ることを回避しています(建設費が嵩むはずの渡河を選んだのは、旭川駅が石狩川の南にあるのが最大の理由なのだと思いますが)。
ということで石狩川を渡ります。氾濫原の手前まで水が来ていますが、中洲が見えているので、天塩川ほどの「ヤバさ」は感じられません。
地形図を見てみると、橋の北側で線路が僅かに蛇行しているように見えます。これは石狩川の橋梁がどこかのタイミングで新しい橋に切り替えられた……ということでしょうか。
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

北永山駅(W32)

石狩川を渡って当麻町に入りました。但し当麻町内を走るのは僅か 0.6 km ほどで、程なく旭川市に入ります。
328D は速度を落とし、間もなく停止しようとしています。踏切を過ぎたあたりで……
停止しました。「もしかして」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ええ、その「もしかして」です。北永山駅に到着しました。
北永山駅は踏切のすぐ隣にあるのですが、棒線駅で、ホームや駅舎は全て進行方向左側に存在します。右側のボックスシートからは北西側の農地を撮影するしかできることが無かったのでした(汗)。

この北永山駅は 1947 年に仮乗降場として設置されました。北永山仮乗降場は豊清水仮乗降場(1946 年)、初野仮乗降場(1948 年)とともに仮乗降場の先駆けと言える存在だったようで、1950 年代の「仮乗降場設置ブーム」のお膳立てをした、とも言えそうです。

なお、現在の北永山駅は二代目のようで、初代は 1 区画ほど北東の、道道 942 号「東鷹栖永山線」の踏切の近くに存在したとのこと。「北海道旭川農業高等学校」の移転に伴い、1990 年に現在の位置に移転したようです。

永山新川

北永山駅を出発すると、程なく永山新川を渡ります。「新川」と言うからには新しい川なのですが、確かに 1980 年代の土地利用図には川が描かれていません。思っていた以上に新しい川だったのですね。
永山新川を渡ってからも、進行方向右側の車窓には農地が広がります。ただ明らかに建物の数が増えてきました。

永山駅(W31)

安全側線と待避線が見えてきました。永山駅の構内に入ったようです。
永山駅は 2 面 2 線で跨線橋もあるのですが、跨線橋の支柱に大量の「本場の味」が……。駅名標の本分は乗客に駅名を知らしめることだと思うのですが、これだけ短い間隔で並んでいるのを見ると、もう「本場の味」を啓蒙するためだけに存在しているように思えてしまいます。
横長の駅名標の隣には内科医院の宣伝が。「本場の味」を別にすればこの手の宣伝って随分と久しぶりのような……。
久しぶりに「本場の味」の比較的まともな写真が撮影できました。2 枚並べることで視認性が良くなっていますね。

あと 3 駅!

328D は永山駅を出発しました。旭川まであと 3 駅です!

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