2021年12月24日金曜日

宗谷本線各駅停車 (31) 「名寄・その5」

旭川行き 328D の発車まで 1 時間近くあるので(早く戻りすぎたのが悪いのでは)、名寄駅の待合室でのんびりと待とうか……と思っていたのですが、ここで妙なことに気づいてしまいました。
こちら、「列車の往復利用で安く!」と題されたポスターですが、「札幌快得きっぷ」の下に「S きっぷ」なるものが紹介されています。どうやら往復の乗車券と特急の自由席がセットになったものみたいです。
「ん?」と思ったのがこちらの価格設定で、「旭川 ~ 稚内」は「10,080 円」とあります。
手元に往復乗車券があったので、改めて見返してみたところ……
おいマジか。
なんとこの「S きっぷ」なる切符、普通に往復乗車券を買うよりも安い上に特急に乗車できるなんて……! まぁ稚内-旭川間だと特急を使うのが当たり前なんでしょうけど、それにしても普通乗車券より安いというのは……(汗)。

「産業」の謎

「乗車券より安い特急セット商品」に動揺を隠せないまま、待合室にやってきました。椅子にはなんと座布団が! それにしても、この「産業」って何なんでしょう。中洲産業大学でしょうか(違うと思うよ)。
待合室で待つこと 40 分ほど。気づけばいつの間にか改札前は学生さん(だと思う)で埋まっていました。地元の高校生はローカル線利用者の何割かを占める上客なのだということが改めて実感されます。

音威子府行き 4329D

3 番のりばには、327D 改め音威子府行き 4329D が停車中です。
この車輌は旭川から 327D として 16:06 に到着したもので、30 分ほど停車した後に列車番号を変えて 4329D として(16:36 に)出発することになります。

乗るしか無いこのビッグウェーブに

改札前に屯していた学生さんと思しき一団が姿を消しました。おそらく改札を済ませて跨線橋に向かったのでしょうね。
実はこの時間帯は、16:33 に 1 番のりばから特急「サロベツ」が出発し、16:36 に 3 番のりばから音威子府行き 4329D が出発します。そして 16:42 に 2 番のりばから旭川行き 328D が出発するということで、「乗るしか無いこのビッグウェーブに」状態なのです。それなのに、未だに改札に来ないのは何をしとんじゃ?と駅員さんが訝しんでいるようにも見えますね……。

あ、札幌行きの特急「サロベツ」が到着してしまいました。

サイドボードの謎

特急「サロベツ」が出発し、音威子府行き 4329D も間もなく出発しようかと言うタイミングで改札を済ませて構内に入ります。宗谷本線の快速・普通列車はサイドボードが真っ赤なんですね。
ところでこのキハ 40 1707 ですが、時刻表を見た感じでは快速「なよろ 3 号」として 16:32 に到着した車輌のように思えます(同一ホームで緩急接続とか、なかなかイケてるダイヤですね)。

名寄を 14:35 に出発した快速「なよろ 8 号」は「快速 なよろ」の文字の入ったサイドボードをつけていたのですが、旭川行き 328D のサイドボードは真っ赤な(各停タイプの?)ものです。これってもしかして素早く付け替えた、ということなんでしょうか?
そう言えば、12/20 の記事に線路からホームに戻る駅員さん?と思しき人が激写(死語では)されていましたが……
これ、もしかしてサイドボードを交換した直後だったんですかね。快速「なよろ 8 号」のキハ 40 826 は、14:01 に 325D(通過駅ありの普通列車)として名寄にやってきた車輌の折返し運用のような気がするんですよね。

見つめ合う視線の先に

それでは、2 番のりばに停車中の旭川行き 328D に乗車することにしましょう。
想定外に学生さんの姿が多く若干焦ったものの、無事ボックスシートを確保できました。写真を撮影した瞬間に、1 番のりばを歩いていたサラリーマン風の方と思いっきり目線が合ってしまいましたが……(汗)。

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