2021年12月22日水曜日

宗谷本線各駅停車 (番外編) 「西條名寄店」

宗谷本線を各駅停車でのんびり旅する……には、実は名寄駅で 2 時間 15 分待つ必要があるということなので、途中下車して少しウロウロしてみることにしました。
名寄駅の駅舎は、どことなく和洋折衷っぽい趣のある、なかなか素敵な建物です。「JR 名寄駅」の文字は会社のガイドラインに沿ったフォントでしょうか。そして駅前にはロータリーがあり……
ジェイ・アール北海道バスのバス停がありました。国鉄バス時代からの伝統あるツバメのマークが健在です。
「都市間高速バスでも走らせてるのかな」と思ったのですが、バスはすべて幌加内行きでした。そうか、廃止された深名線の代行バスが走っているんでしたね。
ちなみにこの時刻表、「夏期ダイヤ」と「冬期ダイヤ」に分かれているように見えますが、掲出されている時刻はどちらも同じものです。区間によっては夏と冬で本数が異なるということ……なんでしょうか。

どう考えても大赤字だっただろうと思わせる深名線が廃止を免れていたのは、並行する道路の整備状況が比較的貧弱だったと記憶しています。母子里と名寄の間をショートカットする「名母トンネル」が開通したことと、通年通行止めが続く朱鞠内湖西側・北側の「切り捨て」が認められたことで、ようやく廃止できた……と言ったところなのでしょうね。

一日 3~4 本の代行バスも収支面では苦しいのでしょうが、こうやって維持されているのは有り難い話だなぁ……と思いつつ隣のバス停を見てみると……
こちらは名士バスのバス停ですが、「自衛隊線」という路線が廃止される(された?)とのこと。こちらは路線の統廃合かもしれませんが、少しでも収支を改善するよう企業努力が求められる一方で、地元との折り合いもつける必要もあり、とにかく「大変だろうなぁ」と思わせます。

駅前通を西へ

さてさて。駅前ロータリーの南側には「駅前交流プラザよろーな」という建物があり、「観光案内所」が設けられていました。
駅の西側を南北に走る「アカシヤ通り」の横断歩道を渡って、駅前通を西に向かいます。なんとなく北側の歩道を歩いていたところ、向かい側(南側)にこんな「お天気ガイド」が。
この手の「お天気ガイド」はちょくちょく見かけますが、設置形態がちょっとユニークだなぁと思いまして。樹木のように見えますが、もとはここに自生していた街路樹なんでしょうか?

雁木造?

駅前通の歩道には歩道の上に屋根が設けられています。この構造の名前をうっかり失念してしまっていたのですが、「雁木造がんぎづくり」と言うのでしたね。
駅前の商店街にはこのような幟が立てられています。こういった幟を手配するのもお金がかかると思いますが、あると無いとでは大違いというか、街の息吹が感じられるようでとても好ましく思えます。

「ベストホーム」の謎

いつの間にか「駅前通」の一筋南の通りにワープしていますが……前方に道北の雄・西條名寄店が見えてきました。
そして、北洋銀行の角から北の方を見てみたところ、こちらはちょっと小ぶりな西條の建物が。「西條本部」とあり、ここに本社機能があるようですが、もともとは本店だった建物のようです。
「西條」のロゴが色々とアレなのは(もはや語り尽くされた感があるので)多くを語りませんが、「西條本部」と「ベストホーム」の関係がもの凄く謎です。
「ベストホーム」自体は西條が展開するホームセンターのブランドで、以前はこの場所で営業していたらしいのですが、ネオンサインか何かを取り外さずに、そのまま「西條本部」とペイントした……ということでしょうか。AEON のロゴの下に JUSCO や SATY のロゴが透けて見える……というケースはちょくちょくあるようですが、それとはちょっと機序が異なるような感じがします(面白いですよね)。

西條名寄店

というわけで道北の雄「西條」の旗艦とも言える名寄店にやってきました! 名寄も近年はイオン化傾向が著しいようで、パイの奪い合いになってしまっている部分もあると聞きますが……
店舗の国道側にはインド・ネパール料理の店も。この店については詳しく知らないのですが、日本のあちこちにインドの人やネパールの人が料理店を開いていますよね。
何故日本で飲食店を営もうと考えたのかが個人的にちょっとした謎なんですが、やはり現地通貨ベースで考えると実入りが良いという判断なんでしょうか。あと最終的には故郷に錦を飾るのか、それとも日本永住を考えているのか……興味は尽きません。

ロッテリアで昼食を

そう言えば昼食を食べていませんでしたので、西條の中に入っているロッテリアへ。
「絶品チーズバーガー」をいただきますよ~

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