2021年11月10日水曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

宗谷本線各駅停車 (1) 「稚内」

 

稚内駅に戻ってきたのですが、実は「相沢さん」に行く前に、窓口でこっそりとこんなものを購入していました。
「乗 車 券 (ゆ き)」とあるということは、「乗 車 券 (かえり)」もあるのですが……
こうやって見てみると、なかなかのお値段ですね。往復でいちまんえん + 消費税(8%)という計算になるのですが、今だと消費税も 10% になっちゃってるんですよね。
「きっぷ運賃表」を見ると、確かに旭川まで「5,400」と出ています(単位:円)。下の「7,780」は特急の自由席料金 + 片道運賃とのこと。ところでこの表ですが、名寄までは運賃が出ているのに、士別と和寒は運賃の掲載がありません。逆に、上段では旭川だけ運賃も掲載されているのですが、これはどういう基準なんでしょう……?

改札開始

次に稚内駅を出発するのは、10:52 発の普通・名寄行きです。まだ発車まで 20 分ほどありますが……
名寄行きの車輌は既にホームに到着済みです。
発車まで 20 分を切ったところで、改札が始まりました。改札を済ませて渡り廊下っぽいところを歩きます。

最北のホームにて

渡り廊下っぽいところの出口にはドアがあり、その先には 10:52 発・名寄行き 4326D が出発を待っていました。
クルッと振り返るとこんな感じです。日本最北端の車止めが見えるほか、左には「写真展 タライカ・風の記憶」の会場である「アトリウム」が見えています。
改札口とホームの間の渡り廊下っぽいところの出入り口には、「日本最北端の駅」の碑が立っていました。

「本場の味 サッポロビール」

ホームの上屋を支える柱には「わっかない」と「本場の味 サッポロビール」のホーロー板が設置されています。JR 北海道がある限りは、この組み合わせはいつまでも続くのだろうな……と思っていたのですが、なんとサッポロビールが駅名標のこのスペースから撤退するとのこと。このことにショックを受けた人は少なくないと思うのですが……。

枕崎駅より 3,126.1 km

稚内駅は言わずと知れた「日本最北端の駅」ですので、そのあたりのアピールは抜かりありません。
「稚内」と「枕崎」(鹿児島県)は友好都市なんですね。JR 九州の「指宿枕崎線」の枕崎駅からは 3,126.1 km あるとのこと。
JR 最南端の駅は、その枕崎駅の手前にある「西大山駅」です。西大山駅から稚内駅までは 3,095.0 km とのこと。枕崎駅よりも 30 km ほど手前にあるんですね。
普通列車は 1 両編成(どちらも本来の語義を考えると若干の違和感がありますが)なので、ややホームの長さを持て余し気味のところもありますが、稚内駅は特急「スーパー宗谷」(現在は特急「宗谷」)と特急「サロベツ」の終着駅でもあるので、ホームはそこそこ長いものです。

札幌駅より 396.2 km

ホームの長さを活かして……ということでは無いのでしょうが、枕崎駅や西大山駅からの距離が出ていたのと同様に、札幌駅からの距離も掲出されていました。396.2 km という距離は枕崎と比べると随分と近く感じられますが、それでも 400 km 近いんですよね。
そして、宗谷線の起点である旭川駅からの距離は 259.4 km とのこと。結構な距離ですが、「北海道スケール」で考えると「まぁ、そうだよね」で済んでしまいそうな気もするようなしないような……(どっちだ)。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

2 件のコメント:

ねこあたま さんのコメント...

行った事は無いですが、昔の方が北の果て感があったと聞きます。
どこもかしこも合理化で、そういう演出ができなくなったのかと
思うのですね。

Bojan さんのコメント...

ねこあたま さん:

私も以前の稚内駅には行かずじまいだったのですが、仰るとおり「北の果て感」は今とは比べ物にならないくらいあったようですね。

ただ思うのが、京都の町家に住んでいる人が家の建て替えもままならない(というかできない)のと似たような問題を内包しているような気がすることで……。観光客は「時代が止まったような駅」を好むのに対して、地元の人にとっては駅は「市民のための公共施設」に他ならないので、小綺麗な駅に生まれ変わることは(本来は)喜ばしいことなんですよね。

もちろん、駅の改築にかけられる費用が以前と比べて厳しくなった……というのはその通りだと思いますし、30 年以上成長が滞っているこの国のあり方は大問題ですが……。

新着記事