やはり気になるのが「日本最北端の線路」ですが……
外にはコンクリート製の、本物の「車止め」が見えます。その手前には「最北端の線路」と題された看板があり、「最南端から北へ繋がる線路はここが終点です。」との説明文とともに、「指宿枕崎線 西大山駅」の名前が見えます。
日本最南端の「鉄道」は、沖縄の「ゆいレール」を除けば JR 九州の「指宿枕崎線」ということになるのですが、「青函トンネル」のおかげで稚内から西大山まで、確かに線路が繋がっているんですよね。改めて考えてみると、これは凄いことだよなぁ……と。
稚内駅には線路とホームが一つずつしかありません。一時期の増毛駅もそうでしたが、この構造でなんとかなってしまうものなんですね……。
「3.5 往復」の謎
改札のすぐ横には「列車時刻表」が掲出されていました。始発駅なので南行きの列車しか無い筈ですが、「発車時刻」の横には「到着時刻」が出ています。改めて「発車時刻」を見てみると……特急が一日 3 往復、そして普通列車が 3.5 往復設定されているようです。普通列車が 3 本しか来ないのに 4 本出ているというのはちょっとした謎ですが、2 両で来た列車を 1 両ずつ戻している……ということなんでしょうね。
一日 4 本しかない普通列車の始発はなんと朝の 5:14 とのこと(!)。前日の最終列車は札幌からやってきた「スーパー宗谷 3 号」ですから、「スーパー宗谷 3 号」の車輌を一旦南稚内まで回送して、代わりに南稚内に残しておいた車輌(11:56 着の車輌かな?)を朝 5 時に持ってきている……と言ったところでしょうか。
「往復ご利用のお客様へ」
出札窓口は「みどりの窓口」を兼ねています。出札窓口の横には切符の自動販売機もあります。「きっぷのおねだん」の表を見る限りでは、天塩中川までの切符を購入可能みたいですね。
「記念入場券はみどりの窓口にて販売しております」という注釈が自販機の左右に貼られているのは、それだけの需要があり、また「入場券はどこ?」というのが FAQ になっていることを想像させます。
「往復ご利用のお客様へ」という案内もなかなか興味深いもので、「片道切符 2 枚で、往復として使用することが出来ます。」とあります(切符にゴム印を押すことで「往復きっぷ」として扱うようです)。往復きっぷを販売することで稚内駅の売上にもなるので、願ったり叶ったりと言ったところでしょうか。
複合施設「キタカラ」
以前の記事でも記しましたが、「稚内駅」は「道の駅わっかない」と同じ建物の中に入居しています。木製の、ちょっと変わった形の椅子?が沢山並んでいるのが見えます。稚内駅の西側には、複合施設「キタカラ」のテナントが入居しています。通路の線路側は写真の展覧スペースになっていました。
西に向かって歩いてゆくと、食事処「ふじ田」があります。また 2 階に向かう階段が見えますが、2 階は映画館になっています。「鬼滅の刃『無限列車編』」が上映された際には、「駅を発着する列車よりも『無限列車編』のほうが回数が多い!」とネタにされたこともありましたね。
1 階の西側は「宗谷バス」の駅前ターミナルとなっていて、その南隣にはセイコマがあります。
今更ですが、各種テナントの見取り図です。「稚内駅」「宗谷バス駅前ターミナル」「ショップ」「映画館」「セイコマ」の他には、「稚内観光協会」や「稚内市地域交流センター」が入居しているほか、上層階が「グループホーム」(高齢者住宅)になっているのが目を引きますね。
www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International
1 件のコメント:
死ぬまでには行ってみたいですね
コメントを投稿