2021年10月18日月曜日

春の道北・船と車と鉄道で 2016 (201) 「ステルスモード?の道道 889 号」

浜頓別から道道 84 号「豊富浜頓別線」で西に向かい、猿払村に入ります。このカントリーサインは「インディギルカ号」のモニュメントを描いたものですね。
町村境は「トキタイ山」の北の分水嶺上にあります。ここまではクッチャロ湖に注ぐ「オサチナイ川」の流域でしたが、ここからは「猿払川」とその支流の流域です。もっとも、分水嶺とは言ってもそれほど険しいものではないので、急なカーブは皆無です。
この道道 84 号については「猿払村の怪」とでも言うべき謎な事象がありまして……。2 車線完全舗装の快適な道路なのに、Google ストリートビューが利用できないのですね。撮影が入っていないとも思えないので、地権者が Google に申し立てをしたと想像できるのですが、何故なんでしょう……?
猿払村に入ってすぐのところに「しらかば駐車公園」があります。除雪車の転回に使用するようですが、村内の道道 84 号沿いには人家が見当たらないので、どの程度活用されているかは謎ですね……。

合流橋

前方右側に青看板が見えてきました。豊富まで 40 km、直近の目的地である上猿払までは 10 km と出ています。僅かですが残雪もありますね。
道道 84 号は「平和橋」と「大沢橋」で猿払川を渡り、180 度向きを変えて「合流橋」で三たび猿払川を渡ります。
この「合流橋」の少し上流側で、支流の「ヒトシベツ川」が猿払川と合流しています。地理院地図では「ヒトシベツ川」ですが、「地名情報(自然地名)」では「シトシュベツ川」と表示されていて……どちらを正しいと見るべきか、毎回迷う川名の一つです。

水没道道の起点

「合流橋」で猿払川の西側に出ると、程なく道道 732 号「上猿払浅茅野線」と接続する交叉点が見えてきます。道道 732 号は猿払川の増水時に水没する危険性のある「水没道道」として(一部の好事家の間で)よく知られている道路です。
道道 732 号はこの交叉点が起点のようで、道内全域で良く見かけるデザインの縦長ヘキサ(?)が見えます。
道道 732 号との交叉点を直進して、そのまま西に向かいます。今度は猿払川の支流である「セキタンベツ川」を渡る「上猿払橋」が見えてきました。
そう言えば、先程の「合流橋」で言及するのを忘れてしまいましたが、「合流橋」も「上猿払橋」も看板が傾いていない……のはともかく、橋名の上に「普通河川」「セキタンベツ川」と明記されていて、下にも「稚内土木現業所」とあるのが珍しいですね。
これは巨大な川名表示板の代わりなんでしょうか。小さなスペースに情報を詰め込んでいる感もありますが、読みやすさが損なわれていないのは好印象です。

ステルスモード?の道道 889 号

道道 84 号は「セキタンベツ川」の北側を直線的に西に向かいます。直線的なルートを取った結果、僅かにアップダウンが生じていますが……
おやっ、「徐行」「まわり道」と出ていますね。どうやら「清川」を渡る橋が架替中のようです。
前方に新しい橋の橋桁が見えています。1 m ほど路面を嵩上げするようにも見えますが、もしかしたら路面が当初よりも沈下したんでしょうか……? このあたりももとを正せば湿地帯だった筈なので、路盤が年々沈下したとしても不思議はありません。
実は、この橋のすぐ手前が道道 889 号「上猿払清浜線」との交叉点なんですが、一切案内などは無く、また当の道道 889 号のゲートも閉じられているように見えます。
この道道 889 号は上猿払と稚内市清浜(宗谷岬から南西に 5.3 km)を結ぶ筈の路線ですが、稚内市と猿払村の間に未開通区間があるほか、猿払村内にも未開通区間があります。しかも建設が凍結されてしまったため、今後開通する見込みもありません(ゲートが閉まっていたのは「冬期通行止め」なのだと思いますが……)。

Go West!

引き続き道道 84 号を西に向かいます。鉄骨が丸見えの仮橋を渡ると……
ほどなく本来のルートに戻ります。
豊富まであと 25 km、直近の目的地となる豊富温泉まではあと 19 km となりました。

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