2021年10月14日木曜日

春の道北・船と車と鉄道で 2016 (199) 「ラウンダバウトができる前」

国道 275 号を北上して、森の中の一本道を抜けて浜頓別の市街地にやってきました。右手に建物が少ないのは浜頓別駅の跡地だからで、また、ここは元々は駅の裏側だったようです(国道は 1 区画ほど東側を通っていました)。
信号のある交叉点を直進したところにセイコマがあるのですが……
いや……その……、朝から何も口にしてなかったもので……。

かつての「駅裏の空き地」

「セイコマ」と「ホーマックニコット」(どちらも北海道ならではのチェーン店ですね)の向かいは公園になっていますが、ここがかつての「浜頓別駅」のあった場所でした。
前述の通り、このあたりは「駅裏の空き地」だったようで、国道は跨線橋で現在の「エーコープはまとんべつ店」のほうに向かっていました。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
やがて興浜北線が廃止され、そして天北線も廃止されたことで「浜頓別駅」も廃止されてしまい、空き地を公園として整備するとともに国道 275 号を直線的なルートに移行して現在に至る……ということのようです。

ラウンダバウトができる前

国道 275 号の、駅廃止後に付け替えられたと思しき区間を北に向かいます。国道 275 号はこの先の交叉点(役場の前)を右折で、この交叉点は道道 84 号「豊富浜頓別線」の終点でもあるのですが……
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、この交叉点は最近ラウンダバウトに改造された……と聞いています。かつては駅裏だったこともあり、また国道 275 号が右折または左折を強いられることもあってか、一般的な十字路よりもサイズに余裕があったことが導入の決め手だったのでしょうか。
現時点では Google マップには未反映のようですが、いずれストリートビューにも反映されると思われるので、歴史的景観の記録ということで。この写真は若干の圧縮効果も入っているとは言え、こうやって見るとこの交叉点はあまり広くないような感じも……。

道道 84 号「豊富浜頓別線」

稚内に向かうには、役場前の交叉点(当時)を右折して国道 238 号を目指すのがセオリーですが、既に何度か通った道ですので、今回は左折して道道 84 号「豊富浜頓別線」に入ります。
道路脇の街灯はガス灯を模したものでしょうか。なかなか洒落ていて良い感じです。
道道 84 号を西に向かって直進すると、4 ブロックほどで T 字路に差し掛かります。右手にパトカーが見えるのは……何があったんでしょう……?

道道を巡る堂々巡り

道道 84 号は T 字路を左折して南に向きを変えます。そのまま直進すると 0.7 km ほどで再び T 字路にぶつかるのですが……あれっ? 今走っている道が道道 84 号だという認識ですが、T 字路の先は右も左も道道 84 号となっていますね。
右(豊富方面)に向かう道路が道道 84 号なのは良いとして、問題は左に向かうルートも道道 84 号となっている点です。地理院地図では当該区間は黄色くマーキングされていないので、これは「道道ではない」という認識のように思えます。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
一方で Google マップでは「緑ケ丘」方面に向かう道路にも「道道 84 号」のマークがついています。


Google マップでは、北に向かう道も東に向かう道も「道道 84 号」となっていますが、東に向かう道を「道道」としたのは間違いだ……と思うのですが、何しろ現地の青看板が「道道 84 号」と明記しちゃっているのが悩ましいところですね。

斜に構える

かなりどうでもいい所に謎の残った道道 84 号ですが、右折して豊富方面に向かいます。早速「レカセウシュナイ川」を渡る「白鳥橋」が見えてきました。
毎度毎度のお約束ですが、「白鳥橋」の看板もいい傾き加減ですね。
「牛横断注意」の標識があり、右側にはサイロも見えます。このあたりはクッチャロ湖の南西側にあたりますが、牧草地が広がっているようです。

意地でも水平を保ちたい

クッチャロ湖は北西側の湖と南東側の湖の二つに別れていますが、先程の「レカセウシュナイ川」が南東側に直接注いでいたのに対し、「ポン仁達内川」は北西側に注いでいます。ここは地名も「枝幸郡浜頓別町字ポン仁達内」ですが、橋の名前も「ポン仁達内橋」です。
橋の名前はひねりを一切排除した「直球勝負」ですが、「ポン仁達内橋」の看板はびみょうに傾いているようにも見えます。ただ看板本体はほぼ水平に保たれているようで、これはかなり巧妙な傾き方と言えるのでしょうか(かなりどうでもいい)。

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