2021年9月9日木曜日

春の道北・船と車と鉄道で 2016 (176) 「下川駅逓跡地」

下川駅跡と、その隣にある「下川町バスターミナル」の北側を抜けて、前方に T 字路が見えてきました。工事中っぽい建物が見えますが、これは現在「まちおこしセンター『コモレビ』」となっている建物でしょうか。
この交叉点は道道 330 号「下川停車場線」の起点だったようです。道道 330 号はここを左折して 0.2 km ほど走ると全線完走となる短い道道のひとつです。

下川郵便局の立地の謎

探しものもあったので、道道完走には拘らず(そもそも気づいていなかったという説も)ウロウロしていたところ……「下川郵便局」が見えてきました。
「下 川 郵 便 局」の文字は、俗に「郵政書体」と呼ばれる独特のフォントのものです。どことなく手書きの「レタリング」にも通じるものがある、凛とした美しいフォントですよね。何故このフォントを使わなくなったのか、もしかして公団ゴシックと似たような理由(描き手不足)があったのでしょうか……?
「下川郵便局」は駅(跡)からそれほど遠くないところですが、役場や病院、小学校よりは東に外れたところに位置しているように見えます。何故だろう……と思ったのですが、駅の南側・東側に木材加工工場がいくつか存在することがその理由かもしれませんね。郵便局を金融機関と考えた場合は、大口の客の存在も無視できなかった、ということかもしれません。
前方に「下川シャンツェ」が見えてきました。

下川駅跡から下川駅逓跡へ

ウロウロすること数分、再び「下川駅跡」に戻ってきてしまいました。
国道 239 号を少し北西に進んで、「町立下川病院」のある交叉点にやってきました。道道 101 号「下川愛別線」はこの交叉点が起点です。
ところで、この交叉点に気になるものが……
あれっ、「下川駅」の跡はディーゼルカーのあったところだった筈……と思ったのですが、よく見ると「下川駅逓」の跡地でした。この国道 239 号はおそらくこのあたりで最も古い道路のひとつで、ここから分岐する道道 101 号も下川町を開拓する際のベースラインになったと思われる道路ですので、その交叉点に駅逓があったとしても何ら不思議は無いかな、と思わせます。

燃料補給、無事完了

国道を左折して一瞬だけ道道 101 号に戻ります。
再び左折して道道 354 号「ペンケ下川停車場線」の末端区間を進んで……
国道沿いではなく役場前にガソリンスタンドがあったので、燃料を補給することにしました。今から思えば、郵便局のすぐ近くの国道沿いにもガソリンスタンドがあったんですけどね……。
722.6 km ほど走ったところで、トリップメーターをリセットします。
家を出てからの走行距離は 1,454 km と出ていますが、この後どれだけ距離が伸びることになるのでしょうか。この表示については、後にちょっと面白いことが起きた……筈です。

下川から幌内へ

密かな懸案だった燃料補給も無事済ませたので、あとは稚内に向かうだけです。道道 60 号「下川雄武線」を北に向かうことにしましょう。
ついに……ようやく?……名寄川を渡ります。
道道 60 号は「幌内越峠」で雄武町と接続しています。まっすぐ進むと雄武町幌内ですが、途中で右折して「上幌内越峠」を抜けることで、雄武町雄武に抜けることもできます。
「幌内」は道内のあちこちにありますが、このあたりの「幌内」は「雄武町幌内」を指す場合が多い、ということですね。

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