2021年8月19日木曜日

春の道北・船と車と鉄道で 2016 (161) 「写真の町」

「東橋」で忠別川を渡って東川町に入りました。
東川町も東神楽町と同じく、道路は碁盤の目のようになっています。見通しの良い直線道路ですが、市街地なので 40 km/h 制限とのこと。スピードの出し過ぎにはご注意を……。

「写真の町」

引き続き、道道 294 号「東川東神楽旭川線」……路線名に経由地の「東神楽」が含まれているのが面白いですが……を北北東に向かいます。道路脇にこんな看板を見かけました。
「ようこそ写真の町」とあります。確か、高校の写真部と関係がある……という認識だったのですが、Wikipedia には次のような記事を見かけました。

本戦大会は、毎年7月下旬北海道を舞台に4日間かけて行われる。各校は3名1組の団体戦で、主催1市4町(東川町・美瑛町・上富良野町・東神楽町・旭川市)内の大雪山国立公園一帯の決められた数か所のステージ(撮影ポイント)内にて組写真を創る。
(Wikipedia 日本語版「全国高等学校写真選手権大会」より引用)
なるほど、「全国高等学校写真選手権大会」(「写真甲子園」と呼ぶこともあるとか)を主催する側だったのですか。「1 市 4 町」と言いながら東川町が最初に出てくるあたり、東川町の力の入り加減がわかるというものですね。

東川町の公式ウェブサイトには「写真の町」のページがあり、そこには……

東川町は、1985年に世界にも類のない「写真の町」宣言を行い、「自然」や「文化」そして「人」が写真を通じて出会い、この恵まれた大地に、世界の人々に開かれた町、心のこもった「写真映りのよい町」の創造を目指しています。
写真文化の中心地となる「写真文化首都」として、写真と世界の人々を繋ぎ、笑顔の溢れる町づくりに取り組んでいます。
東川町の力の入り加減がわかるというものですね(本日二度目)。でもまぁ、面白いことを考えたものだなぁと思いますし、ちゃんと近隣の町を巻き込んでいるあたりも中々うまくやっているように思えてしまいます。

「写真の町」以外のトピックとしては、東川町は北海道で唯一の「上水道の無い町」だとのこと。人が多く住むエリアは町域の西側だと思いますが、忠別川の扇状地ということもあり、湧き水の確保には年中苦労しない……ということなんでしょうか。

東旭川?

3 本の道道が接続する十字路が近づいてきました。道道 1160 号「旭川旭岳温泉線」が直交し、道道 294 号「東川東神楽旭川線」と道道 611 号「瑞穂東川線」の終点となる交叉点です。
それはそうと、随分と古そうな青看板が良い状態で残っているのですね。「東旭川」というのはかつて存在した「東旭川町」のことでしょうか。1963 年に旭川市に編入合併されて消滅していますが、流石にそれ以前からの生き残りということは……無いですよね?

右か左か真ん中か

十字路を直進して、道道 611 号に入りました。右手に東川町役場が見えます。
役場の前をそのまま直進すると、左右に田畑が目立つようになってきました。前方に見える山が「キトウシ森林公園」のある「岐登牛山」です。
「東川町立東川第二小学校」のある交叉点が近づいてきました。道道 611 号はここで右に向きを変えて幌倉沼方面に向かうことになります。
今から思えば、どの方向に向かっても大きくタイムロスすることは無かった筈なのですが、当時はこの先の道路について良く知らなかったので、あっさり左折して旭川方面に戻ることにしました(汗)。

「東川東神楽旭川線」先行の謎

ということで、道道 940 号「東川旭川線」に入りました。なるほど、この道道があるので道道 294 号が「東川東神楽旭川線」を名乗ることになったのか……と思ったのですが、道道 940 号が認定されたのが 1978 年で、道道 294 号が認定されたのが 1957 年(当時の路線番号は 247 号)なので、時系列的に矛盾が生じます。
どうやら「準地方費道 154 号旭川東神楽線」という路線があったらしく、道道 294 号「東川東神楽旭川線」は「旭川東神楽線」から一部名前を引き継いだ、ということなのかもしれません。

またしても「東旭川」

前方に十字路が見えてきましたが、その手前にまたしても随分と古そうな青看板が。
「旭川空港」の文字の下には何が隠れているのでしょう。「東旭川」のフォントの大きさを考えると 2 文字かと思われるのですが、「神楽」とかですかね……?
この「道道 940 号」のヘキサは後付のようには見えないので、旭川市に編入合併された後も「東旭川」表記が普通に使われていた、ということなんでしょうね(細かくチェックしたわけでは無いですが、なんとなく最近はあまり見かけないような気がするのです)。
今風の青看板だとこんな風になっています。あー、旭山公園に向かうにはここを右折すれば良いのですね。

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