2021年7月9日金曜日

春の道北・船と車と鉄道で 2016 (138) 「手もみ風の『とまれ』」

増毛駅の横の「お祭専用駐車場」から道道 301 号「留萌港線」に戻ります。今更ですが、物販ブースの後ろには「旧富田屋旅館」があったんですね。こういった古い建物をずっと残してきたというのは、なかなか先見の明があるような気もしますね。
道道に戻ってきました。このカーブより手前の区間が、増毛駅の敷地を縮小して建設された短絡路の区間です。

これより先……?

「津波浸水予想地域 これより先」の案内が出ていますが、標高が海抜 4 m なので仕方がないような気もする……というのはともかく、この案内の前後で標高が劇的に違うようにも見えないのに、何故「これより先」なのかな……という疑問が湧いてきます。特に津波の遡上を阻むようなものがあるようには見えないんですよね。

落石注意、侵食注意

前方に土手のようなものが見えます。土手の上を JR 留萌線が通っている……のであれば色々と納得なのですが、留萌線は土手の下、道路とほぼ同じ高さのあたりを通っていました。
「ほぼ同じ」というのは語弊があったかもしれません。線路の道床は道路より 1.5 m ほど高くなっていましたし、防波堤のような構造で土の流出と侵食を防いでいたように見えます。
線路の上の斜面には、落石を防ぐ柵が並んでいました。保線担当者は大雨が降るたびにヒヤヒヤしたんでしょうね……。

坂を登って国道へ

中歌のあたりで、久しぶりに海が見えてきました。線路と海沿いの道路の間に家屋が密集していることが良くわかります。
海沿いを通っていた道路が上り坂にさしかかりました。そろそろ国道 231 号と合流のようです。
前方に見えるのが国道 231 号で、右側の橋は JR 留萌線を跨いでいた跨線橋です。

手もみ風の「とまれ」

坂を登り切ると国道 231 号との交叉点です。
なかなかインパクトのある「とまれ」の看板です。肩こりとかに効きそうですよね。

眺めが良くてが崖も無い

国道 231 号に戻ってきました。高台に上がった感があったのですが、ここからは下り坂です。
国道 231 号の前身となる道路は、箸別駅の近くの内陸部を通っていました。海沿いの現ルートはバイパスとして建設された区間のようですが、程よく海から高くなっていて、山側に斜面や崖があるわけでも無い、良くできた道路です。あえてケチをつけるなら、少しだけ遠回りをしているくらいでしょうか。

空飛ぶ停留所でおなじみの

箸別川を渡って、古くからのメインルートと再合流します(横断歩道のところで右から合流している道路が旧道に相当します)。
左手に「第 1 箸別」のバス停と待合所が見えます。沿岸バスのバス停のサインは地面にしっかり固定しても、年間数本は「飛びます」と言われていますが、さすがに待合室が飛ぶことは無い……ですよね?
箸別から朱文別方面に向かいます。右側に留萌線の線路も見えているのですが、やはり架線が無いと見落としやすくなりますね……。

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