2021年7月2日金曜日

春の道北・船と車と鉄道で 2016 (133) 「歩古丹の 6 つの橋」

「日方泊トンネル」を抜けるとそこは高台でした。トンネルの中で坂を登っていたのでしょうけど、さすがに気が付かないですよね。
旧道との交叉点のところに「歩古丹あゆみこたん」バス停があるのですが、見事にオートフォーカスが水滴に反応してしまい残念な写真に……。
バス停もなにか別のもの(「防火水そう」とか)に見えてしまいそうですが……
実物はこんな形のようです。アルファベット表記が入っているんですね。


ちなみにこの「歩古丹」、現在の地形図には記されていません。1980 年代の土地利用図には「歩古丹」とあったので、ここ 30 年ほどの間に整理されてしまったのでしょうか。「コタン」と言うくらいですから、昔は少なくとも季節労働者は暮らしていたと思われるのですが……。

歩古丹の 6 つの橋

国道 231 号は「濤景とうけい橋」「望洋橋」「岬映こうえい橋」「夕観ゆうかん橋」「歩古丹橋」「景峰けいほう橋」などの橋を連ねて「日方泊トンネル」と「マッカ岬トンネル」の間を結んでいます。
ただ、元々「歩古丹」と「別苅」の間は山の中腹を無数のカーブで結ぶ道路で結ばれていました。現在は「町道増毛山道線」という名前のようですが、古い地図では「天狗岳」から「浜益御殿」の間の尾根を縦走する道路が「増毛山道」となっていたので、「増毛山道」も時代によって定義が異なるということになりそうですね。
「歩古丹」と「別苅」の間の海岸線には「マッカ岬」と「カムイエト岬」があり、これらの岬に向かう道路はかつて一度も建設されていない……ということになるのでしょうか。相変わらずピントが合っていない写真で恐縮ですが、「歩古丹橋」の手前に駐車場があったので、ちょいと小休止してみましょう。
せっかく車を停めたので、しっかりとピントを合わせて……
「歩古丹の 6 つの橋」のトリを飾る「景峰橋」を渡ります。橋の向こうに「マッカ岬トンネル」の入口が見えています。

温かみのある木目調®

さて、「マッカ岬トンネル」の入口ですが……
おっ、ポータルの上ではなく左に「マッカ岬トンネル」そして「一般国道 231 号」の文字が! 木目調に仕上げられていてなかなか良い感じですね。
「マッカ岬トンネル」は一直線のトンネルで、それほど長いトンネルではありません。
トンネル出口の先に次の「ペリカトンネル」の入口が見えています。

「紅嶺橋」

「マッカ岬トンネル」と「ペリカトンネル」の間は「マッカノ川」が流れていて、国道 231 号はその上を「紅嶺こうれい橋」で越えています。
「町道増毛山道線」のクネクネ具合と比較すると、まるで天国のようですね。

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