2021年5月17日月曜日

冬の愛媛・大分フェリー旅 2020 (82) 「椎田道路」

中津 IC を通過して、東九州道を北九州方面に向かって車を走らせます。山国やまくに川が見えてきた……ということは……
ここから先は福岡県です! 上毛町は「こうげまち」と読むようですね。
上毛町に入り、スマート IC が併設されている「上毛 PA」を過ぎた先に、短いトンネルがあります。
宇佐と中津の間には 5 連続トンネルもありましたが、福岡県内に入ってからは
この「唐原山城とうばらさんじょうトンネル」を過ぎると(北九州空港の在る)苅田かんだ町までトンネルがありません。今後、完成 4 車線化するには良い条件と言えそうですね(トンネルはどうしても建設費が嵩むので)。
トンネルの出口断面が斜めになっているのか、ちょっと変わった形に見えますね。

「椎田南 IC ではでられません」

まもなく福岡県内最初の IC である「豊前ぶぜん IC」ですが、道路脇に「椎田南 IC ではでられません」との案内が出ていました。
豊前 IC まであと 500 m、というところで中央分離帯が復活です。
前の車のペースがすんごく「ちょうどいい」感じなので、後ろについていくことにしました。と言ってもちょいと車間が開いてしまいましたが……。それにしても、日没直後の空の色って、なんでこんなに美しいんでしょうか。

「でられない」椎田南 IC

豊前市を抜けて、築上ちくじょう郡築上まちに入りました。「築上町」は 2006 年 1 月に「築上郡椎田町しいだまち」と「築上郡築城町ついきまち」が合併して新設されたとのこと。
よーく見ると、問題の「椎田南 IC」の料金所が見えています。
「東九州自動車道」は、既存の「高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路」である「椎田道路」を取り込みましたが、「椎田道路」が国道 10 号バイパスに直結していたのに対し、東九州道は新規建設区間と直結させる必要があったため、「椎田南 IC」を設けて「分岐点」としました。

既存の国道 10 号バイパスと東九州道の新規建設区間はほぼ並行しているので、両者間を接続する必要は無いとして、「椎田南 IC」はハーフ IC になったものと思われます。

IC はハーフ、番号はフル

「椎田南 IC」がハーフ IC となったもう一つの理由として、すぐ近くにフル IC である「椎田 IC」が存在していることもあるかもしれません。
ここで IC ナンバリングの話ですが、「豊前 IC」が「7」で「椎田 IC」が「5」でした。つまり「椎田南 IC」が「6」ということになりますが、「日出 JCT.」を「10」のままにするために「宇佐別府道路」の「院内 IC」「安心院 IC」「大分農業文化公園 IC」「速見 IC」がそれぞれ「9-1」「9-2」「9-3」「9-4」という「枝番」に改番された……という話がありました。

「椎田南 IC」に「6」ではなく「5-1」を付番しておけば、「速見 IC」が「9-4」ではなく晴れて「9」を名乗れたのではないか……と今更ながら思ってしまいます。

椎田 IC を通過して、次の「築城 IC」が見えてきました。
日没後の空模様が最高にいい感じになってきました。宵の明星が見える頃合いでしょうか。

「この先 椎田道路 出口」

築城 IC を通り過ぎ、「椎田道路」と「東九州自動車道」の分岐点となる「みやこ豊津 IC」が近づいてきました。「この先 椎田道路 出口」との注釈がついていますが、事実上「椎田道路」=「東九州道」という認識だと思うので、あまり気にする人はいないような気も……。
A 路線」に事実上取り込まれた「A' 路線」という話だと、「広島岩国道路」がかなり古いケースかなぁと思うのですが、昔は地図上で両者が明確に描き分けられていて、山陽自動車道が廿日市と岩国の間だけ消え失せていたものでした。

ただ、東九州道のように料金収受を含めて一体的に運営されているならば、整備の根拠となった法律が異なるという話はどうでも良いことで、地図上でも「椎田道路」や「宇佐別府道路」などが明確に描き分けられるケースは少なくなっているように思います。

「みやこ豊津 IC」は「椎田道路」との分岐点ですが、次の「行橋 IC」との間に距離があり、また行橋 IC が国道 10 号と離れていることもあり、どの方向にも出入り可能なフル IC として建設されています。
ちゃんと追越車線も用意されているのはありがたいですね。ただ、この辺はそれなりに通行量があると思うので、完成 4 車線化を急ぐだけの価値がありそうです。

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