トンネルを抜けてすぐに、「竹田津隧道」を経由していた旧道と合流します。
ようこそ豊後高田市へ
相変わらずの逆光を、道路脇の林が遮ってくれていたのですが……ん、何か看板が見えますね。なんと、「ようこそ豊後高田市へ」とあります。ボンネットバスのイラストが描かれていて、下には「昭和の町まで 24 km」とあります。
いつものことながら画質が残念すぎるので(改善計画発動中です)、Google ストリートビューで撮影されたものを見ておきましょう。
「鼻セレブ」があるのなら
「見目川」が流れる「豊後高田市見目」にやってきました。見目の北東には尾根が絶壁状に突き出している「長崎鼻」という岬があり、その近くにキャンプ場があるようです。「鼻リゾート」では無いのでご安心ください。アイヌ語で「鼻」を意味する etu という単語がありますが、「鼻」から転じて「岬」という風にも解釈されます。北海道から遠く離れた九州でも「岬」のことを「鼻」と言う場合があるというのは、面白いですよね。
西国東郡香々地町
「見目川」は大分県内で完結する二級河川とのことですが、なかなか立派な標識が建てられていますね。見目川の東の尾根は「長崎鼻」となりますが、西側の尾根はトンネルを掘らずとも抜けられる程度の高さになりました。ここから「宇佐神宮」までは約 28 km とのこと。順調に行けば 40 分程度の距離でしょうか。
国道 213 号は再び進行方向が西南西に変わりました。「スーパーかかぢ」という店の看板が見えますが、ここは 2005 年まで「西国東郡香々地町」(──かかぢちょう)という町でした。現在は「豊後高田市香々地」という大字として残っています(大字香々地の領域は旧・香々地町と比べて随分と狭くなったようです)。
トンネルナンバリングは続く
前方にトンネルが見えてきました。豊後高田市に入ってもトンネルラッシュは続くのでしょうか……?……えっ! トンネルの手前にはまさかの「⑫ 香々地トンネル」の標識が! あれはてっきり旧・国見町オリジナルかと思っていたのですが、まだ続いていたのですね……。
「⑫ 香々地トンネル」のトンネルポータルには、絵やレリーフなどはありません。
トンネルの出口は緩やかに右にカーブしています。トンネルの中はそれほど古そうに見えないので、ポータルの痛みが逆に目立ってしまいますね。
失われたトンネル群
ちなみに、「⑫ 香々地トンネル」と次の「⑬ 松津トンネル」(しょうず──)の間は過去にルート変更が行われたようで、旧道には旧・香々地トンネル(正式名称未詳)を含めて 3 つのトンネルがあったようです。「旧・香々地トンネル」はいかにも昔風の、変わった形の断面のトンネルだったんですね。2 つ目のトンネル(名称未詳)は、割とコンサバな設計のトンネルに見えます。現在も走行できそうな感じですね。
3 つ目のトンネル(名称未詳)は、2 つ目のトンネルと比べて長さが半分程度のものです。一直線に抜ける様は、まるで鉄道のトンネルのようですね。
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