2021年4月14日水曜日

冬の愛媛・大分フェリー旅 2020 (63) 「やはり短かった県道『武蔵港線』」

真っ赤なアーチが美しい「楓江大橋」(ふうこう──)を渡ります。この橋は「ニールセンローゼ橋」と呼ばれる構造なのだそうです。漁港の上に架けられた橋ですが、ちょっと洒落た名前の由来も気になるところです。
「楓江大橋」を渡ると、国道 213 号は再び片側 2 車線に戻ります。左手には「屋根付駐車場完備」との文字が。なるほど、そういった商売も成り立つんですね。
片側 2 車線ですが、どうやら右側車線は空港方面に向かうようです。

進むか、それとも退くか

この時点で 16:25 だったのですが、この日のゴール目標は「19 時に北九州市到着」でした。カーナビが示していたルートは一貫して「大分空港道路・東九州道経由」のもので、要は「今すぐ元の道を引き返せ」というものでした。


Google マップを見た感じでは、目的地まで約 130 km ほど、所要時間は 2 時間弱とあります。ここで引き返せば、目標の「19 時到着」は軽くクリアできそうな感じです(なお「19 時到着」という目標は絶対的なものではなく、30 分~ 1 時間程度の遅延はおそらく許容されます。あまり褒められたものではありませんが……)。

ここでもし、国東半島をグルっと一周して北九州に向かうとどうなるでしょう。


距離は約 15 km ほど長くなります。これは思ったほどでは無いのですが、所要時間が 2 時間 40 分ほどに増加してしまいます。……あれ? でもこの計算だと 19:05 頃にゴールに到着できそうな気もしますね。

とりあえず行けるところまで!

実はこの「ぐるっと国東半島プラン」は事前に軽く検討済みで、その時の結論は「なんとか行けるんじゃないかなぁ」というレベルでした。ここまで大きなタイムロスも無かったですし、大分空港から更に北上して国東半島を回っても、おそらく間に合いそうな気がします。プラン B として、大分空港道路に引き返した場合のルートを残しつつ、もう少し北に向かってみることにしました。

とりあえず大分空港で U ターンという線は無くなったので、左側車線に移動します。
右手にいかにも空港っぽいアンテナが見えます。正面の案内がすんごく見づらいのですが、数年前からこんな感じだったみたいですね。赤色でも無いのに、何故でしょう……?
左折すると大分県道 404 号「糸原杵築線」で、大分県道 34 号「豊後高田安岐線」を経由して豊後高田に行けそうです。おそらく距離は一番短いのですが……。
この時点での「判断」は、「国東半島を回ってもなんとか間に合うだろう」というものでしたので、ここはもちろん直進です。
ただ、カーナビの示すルートに逆走するということは、予想到着時間がどんどん遅くなるということになります。この時点では 30 分以上の余力がありますが、その余力がこれからどんどん失われることになるわけです。

車間距離確認

国道 213 号を北に向かいます。何の変哲もない一般国道ですが、何故か車間距離確認用のサインが立っています。一般道でこれを見るのはとても珍しいような……。
「ここから 50 km/h 制限」とのこと。ちょっと意外だったのですが、ここまでは 60 km/h 制限だったんですね。
国道 213 号は海に沿ったルートですが、国東半島の山裾は平野が広がっていることもあり、海が見える区間は決して多くはありません。

やはり短かった県道 543 号「武蔵港線」

左折すると県道 55 号で「富清」に行けるとのこと。三浦梅園の旧宅のある「安岐町富清」のようです。
右折すると県道 543 号「武蔵港線」で武蔵港に行けるとのこと。港に向かう国道・県道は概してめちゃくちゃ短いという特徴?がありますが、ここも相当なものですね。「0.2 km」という情報もあるようですが、多分 200 m よりも短いですよね……?

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
ちなみにこの「武蔵港」というネーミングは、かつて存在した「武蔵町」という自治体の名前から来ているようです。

良心的な?速度設定

旧・武蔵町の中心部を過ぎたから……ということなのか、これまた意外なことに「50 km/h 制限 ここまで」の標識が出ていました。まぁ実情に即した設定と言えばそれまでなのですが……。逆に「大分空港道路」が 70 km/h 制限を堅持したのが謎に思えてきます。
「国東市」は「安岐町」「武蔵町」「国東町」「国見町」の 4 町の新設合併で設置された自治体とのことで、「国東市武蔵町──」といった形でかつての町名も健在です。これだと旧町名が表示された案内もそのまま使えるので便利ですよね。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International


0 件のコメント:

コメントを投稿