「特別転回」は一般レーンへ
元々は単なるインターチェンジだったところに、大分空港に向かう「日出バイパス」とのジャンクションとしての機能を後付けしてしまったために、この IC は若干レイアウトが複雑になっています。「日出バイパスはグリーン車線へ」とあるのが要注意ポイントです。そして、東九州道と大分道の分岐点である「日出 JCT.」でミスコースしてしまった車は、この速見 IC で「特別転回」を行うことになります。
「特別転回」は、「一般レーン」の係員の方にお願いすれば良いみたいですね。
この「看板を二つ続ける」という見せ方は「わかりにくい」という指摘でもあったのか、2020 年 11 月の時点ではこのような一枚物の恒久的な標識に変化していました。
フォントのサイズは小さくなったかもしれませんが、以前よりもわかりやすくなったような気もします。
バイパスは左、出口は右
東九州道の本線から料金所までは、ごくごく一般的なトランペット型の IC です。もっとも大分方面からやってきた車は 200R の左カーブを 180 度近く曲がることになるので、十分に減速しておくことが必要でしょうか。大分空港に向かう「日出バイパス」は左側の出口から、一般道に出るには右側の出口からです。「特別転回」は「一般レーン」に向かうよう指示がありますが、どっちの「一般レーン」に向かえば良いのでしょう?
中津方面からのランプウェイと合流します。この「速見出口」という案内は「出口に向かうには右に寄れ」という意味なんでしょうが、一瞬で理解するにはちょっと難易度が高そうでしょうか。
ただ、これなら良くわかりますね。中津方面からのランプウェイと合流後も 2 車線が確保されていて、右側が「速見出口」で左側が「空港方面」となっています。大分からの車はそのまま空港方面に誘導されるレイアウトですが、これは一般道から日出バイパスに向かう入口が左側に設定されているからのようです。
上から見ても……やはり複雑ですね。特に県道 24 号から「速見料金所」に向かうルートが二つあり、「東九州道」に向かう道と「日出バイパス」に向かう道が 220 m ほど離れているあたりは、県外の車から悲鳴が聞こえてきそうです。
料金所の手前にはこのような案内が出ていました。カラーリングからしてちゃんと分けられているので、これは文句のつけようが無いですね。
3 つの ETC ゲート
前方に ETC ゲートが 3 つ見えるのも、ちょっとしたトラップと言えそうです。一番右のゲートは出口なので選択肢から外れるとして、一見、真ん中のゲートと一番左のゲートが使えそうにも見えます。ところが、一番左の ETC ゲートは大分県道 24 号から「日出バイパス」に向かう「入口」のゲートなので、東九州道を出る車は入ることができません(間にウォールがあるので一目瞭然ですが)。
ETC 車を運転するドライバーは、まず ETC ゲートを探し、続いて空いている ETC ゲートを探すという方が多いと思います。左側に空いている ETC ゲートが見えると、反射的に左に向かいたくなる人もいるのでしょうね。
また、右側の出口レーンと左側の「日出バイパス」レーンの境界線が、少し左側に膨らんでいるようにも見えます。実際に僅かに膨らんでいるのですが、余計に ETC レーンの位置が分かりづらくなっているようにも思えます。
そのため……かどうかは不明ですが、路面にはなんと「ETC ETC ETC ETC ETC ETC ETC」の文字が。これだけ書いておけば安心……ということなんでしょうか。
「ハーモニーランド」?
いくつもの「ETC」の文字を乗り越えて、「日出バイパス」に向かう ETC ゲートにやってきました。日出 JCT. に続き、速見 IC も何かと情報量の多いインターチェンジでしたが、こんなところに「ハーモニーランド」なる文字が。どうやら「サンリオピューロランド」の姉妹施設とのこと。
ETC ゲートをあっさり通過して、日出バイパスに入ります。あ、料金所ブースの間は地下道で移動するようになっているんですね。
謎の「待機位置」
「日出バイパス」と一般道の間はパイロンで区切られているのですが、なぜか「待機位置」なる案内が。これなんですが、もしかすると……例の「特別転回」を希望する車が、うっかり左側の「日出バイパス」行きの一般レーンに入ってしまった場合、パイロンを避けて一般道側に戻れるようにしているのかな、と想像してみました。
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