随分と立派で、ちょっと古風な橋が見えてきました。重さは 2 t まで、幅は 2.2 m までの車輌が通行可能のようです。
この立派で古風な橋が「長浜大橋」です。2009 年には経産省の「近代化産業遺産」に認定され、その後 2014 年には国の重要文化財に指定された、由緒正しい橋……です。
ということなので、欄干の脇にはなにやら案内板らしきものまで整備されています。大洲市長浜町で最も有名な観光資源なのでは無いでしょうか。「長浜大橋」に次いで有名なのはもちろん……(ぇ)
「いけず柱」?
この「長浜大橋」、着工が 1932 年 10 月、竣工が 1935 年 8 月とのこと。2020 年 2 月時点では 84 歳、ということになりますね。Wikipedia によると幅員は 5.5 m とのことですが、通行可能な車輌は幅が 2.2 m までのものに限定されています。規定を超えたサイズの車輌が進入しないようにするために……ちゃんとゲートが設けられていました。ゲートを構成する柱はガードレールのような覆いで囲まれていましたが、更に前後に可倒式ポールも立てられていました。
「長浜大橋」は普通車はもちろんのこと、歩行者も通行可能です。もともとが「渡舟」の代わりとして建設されたので、人も通れるのは当然といえば当然なのかもしれません。
日本最古の「開閉橋」
途中でトラスの大きさが変わるとともに、路面の色も変わりました。その理由は……こういうことです。この写真、実は「おれんじ えひめ」の船内で「長浜町・開閉橋」として紹介されていたものを目一杯トリミングしたものです。
トラス橋にしては随分と変わった形に見えますが、この部分が片持ちの開閉部なんでしょうね。「テコの原理」を応用して橋桁を跳ね上げられるようになっているのだと思われます。
橋の途中に制御室と思しきスペースが見えます。「長浜大橋」が普通の橋ではない証拠、と言えそうでしょうか。
乗用車は離合可能
現存する「開閉橋」では日本最古と言われる「長浜大橋」ですが、開閉部を除けばシンプルな構造のトラス橋です。ただ、考えられる限りの軽量化など、当時の工学知識を総動員して建設されたのでしょうね。「いけず石」ならぬ大型車避けゲートは対岸側にも設置されています。前の車は 5 ナンバーでしたが、左側にやや余裕を残して颯爽と通過していきました。柱と柱の間は、目測ではちゃんと 2.2 m くらいの幅がありそうですね。
幅員は 5.5 m ということでしたが、確かに乗用車同士だったら(「いけず柱」の前後を除けば)離合も苦にならない感じでしょうか。
「長浜大橋」を無事渡り終えたので、左折して愛媛県道 43 号「長浜中村線」で大洲方面に向かうことにしました。
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